- Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592177920
感想・レビュー・書評
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この二人の関係は本当によかった。
恋愛感情ではないけれど、とても強く惹かれ合っていて補いあっていて。だからこそ、この結末に至ったのだと。
それぞれの思いに胸が苦しくなる。ある意味不器用で、だけどとても純粋で真っ直ぐ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時々読み返す。
望月さんは微妙な心理をうまくついていて、
義理の兄妹の、向いてはいけない方へ葛藤する姿の描写が素晴らしい。あと黒髪をうまく使ってるなぁ、と。鳥肌!
読み終わったあとは、どこか悲しい、せつないけど
ほっとする。不思議な感覚が多い。
思春期のエグさを書かせたら右に出る人はいない。 -
義理の兄弟。男女。思春期。危うさが素晴らしい。
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個人的に、
「いつもかわりに怒ってくれたから、優しい気持ちになれたんだよ」ってところが胸につきささった。
ちょっとニュアンスが違うけど
人が怒ってるときに
まあでもあの人にはあの人なりのいいところがあるよって、言うのは、
性格のできているわけじゃいんだ。
なだめるのは優しくないね、
当人の視野をひろげてあげてる、自分の度量の深さを示しているつもりかもしれないが
翻って、当人の心が狭いと、あげつっらているような態度かもしれん。
当人の感じた気持ちに配慮がない、よりそう気の全然ない姿勢かもしれん。
かわりにおこったり、
あるいはいっしょに腹立てることって、
相手に、心の余裕を作れるよう、促せる、ホントの優しい気持ちなんかもしれん。
場合によるか。一緒にキレてたらどんどんずれてくかもしれんし。
まあいずれにせよ、
自分のふるまいや考え方をゆさぶってくれるところがあるので 、
大事なお話のひとつになっている。 -
あやうい。そのあやうさが良い。
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もー好きて感じ。
読んでる人との距離を遠く作っているというか。
なんか表現が独特というか。
余計気になる。
たくさん読むといいと思う。 -
望月花梨に外れなし。ですが、この作品は他の作品に隠れてしまっているように感じます。少し影が薄いです。ただ、幼い頃の主人公ふたりを回想する中で、「女性として意識しないように象徴である長い髪を切った」という場面は、ふたりの危ういバランスを感じさせて印象的でした。
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2009.5 望月花梨先生既刊コンプリート完了
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カバー折り返しのイラストがすごく好き。
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再婚した家庭の連れ子同士が恋に落ちる。しかし、せっかくつかんだ「家族の幸せ」を壊したくないばかりに互いの思いを封印する姉と弟。気づいてはいけない、ということを互いに気づいている感じが何ともエロくていい。物語の前半と後半に、それぞれ見開きで、しかもまったく同じ構図で、姉弟が追いかけ合うシーンが出てくる。彼らの積年の思いが一瞬で伝わる、いい演出・絵です。今は絶版になっているとはもったいない…。