- Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592192909
感想・レビュー・書評
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氷室冴子だ!。
小品ではあるけれど、完成度は高い。
文庫が出た時は分厚いし、再収録だ、とスルーしてたんだけど、この話は読んでなかったから、漫画なら…と古本屋で立ち読み。
派手さも、氷室冴子の醍醐味である清濁を含んだパワフルさもないんだけど、静なる重みのある話で、引いた強さがある。報われないけど。
確かに人生にはこんな一面があって、みんなそれを胸に秘めて、でもそれなりに生きてゆくんだよなあとしみじみしました。
余談だけど、山内直美は本当に氷室冴子を尊敬してるんだと思った。できる限り足さない引かない、で氷室冴子のファンとして感謝する。 -
静かに進んで行くお話だった。ざ・ちぇんじ!とかなんて素敵に〜が元気な姫君のお話だったから、意外。でも、貴志子はおとなしい姫君と思いきや、言うこと言うし、好きな人がいながらも父親ほどの年齢の男を通わせるし。みんな思い通りにはならない。「生きていく」のに政治的な思惑に動かされてしまったり、想いを隠さなければならなかったり。きっと有実と貴志子はそのまま続いていくんだろう、お互い隠していたことを知っても。
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『なんて素敵にジャパネスク』『ざ・ちぇんじ』を陽とするならば、この作品はまさに陰だと思う。氷室冴子さんの未収録作品のコミック化ということでとても楽しみにしていたけど、作品全体に影が潜んでいるような話だった。悲恋といえば悲恋なのかもしれないけれど、人は思惑や政略のためには、身内や恋人すら大切にしないのは平安に限らず今も同じなのではないだろうか。そんな作品の読後感は物悲しいだけではなく気持ちも重苦しくするものでした。小説を先に読んだせいもあるのかもしれないが、小説以上に淡々として、ちょっと物足りなかった。
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氷室・山内コンビは「ざ・ちぇんじ」「なんて素敵にジャパネスク」を読んできたので今回も楽しみにしていました。
絵は昔に比べたらさすがに綺麗になったなあと思うのだけど、内容がいまいち盛り上がらない…静かなお話でした。
同時に小説も買ったので、小説も読んだらまた感じ方も変わるかなあと思います。 -
マンガにしては、ちょっと抑揚のないお話しに見えてちょっと残念。小説で読むとまた趣が違うのだと思う。
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氷室さんと山内さんのコンビの作品は元気があって大好きなんだけど、今回は悲しいお話しでした(--、) 宮中って陰謀渦巻く本当に怖いところだ
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なんかこう、胃の腑に重たい感じ?
切ない!ってほどでもない。
日常を切り取ったような感じで、エンドマークはついてるけど、続いていくんだろうと思わせる。
とりあえず、すっきりしない。