- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592193685
作品紹介・あらすじ
師匠の元で学ぶ妖・シロと遭遇し、いきなり審判を依頼された夏目。話を聞くともう一人の弟子・アケと後継者の座をかけ勝負したいという。だがアケはなぜか隠れ回ていて…? 夏目&ニャンコ先生と少女の一日を描く特別編も収録。あやかし契約奇談第18巻!!
2014年9月刊。
感想・レビュー・書評
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とても、あたたかい気持ちになれる本だと思います。
妖も人間もどっちも傷つけたくなくて、結局、自分が傷ついたりして、それでも、強く優しくありたいとする貴志。
もう、ぎゅうっとして、頭ガシガシなでてやりたいです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう18巻・・・でもやめられません。
なにげない心の交流、行き違い、想いなど、
ほっこりする内容が多いから・・・読んで良かったと、
満足できるからなのでしょう。
さて、名取に友人帳の存在を明かしてしまいました。
また、祖父?もレイコさん同様の視える人だったのか?
これまた先が知りたい事が出てきてしまいました。 -
ついに夏目は名取に…。
なんだかんだと名取は、夏目に親身になっているし、ま、悪い人じゃないんだと思う。
が、本当にこれでいいのかと、疑心暗鬼になっているのだ。
うん、名取がなにも抱えず、払い屋をやっているなら普通に夏目のいい兄的存在で、って思うのだろうけど、あの体を這うモノの影が、あれの存在が名取をただのいい人という所にとどまらせてくれない。
闇は、闇を呼ぶし、同時に光に焦がれる。
名取にとって、夏目は光の象徴であるように感じてならないのだが。
まぁ、ニャンコ先生がいるからいざとなったらなんとかなるはずなんだけどね。
にしても、妖とかかわり、人間とかかわり、ってそういう日常の中で、夏目の存在がだんだん妖に近寄ってるようにかんじてならない。
本人は、まっとうに高校生活と家庭生活を送ってこれ以上なく人間らしく生きていると思っているのだろうけど、むしろその安定が彼を妖に近づけているように思う。
ようするに、彼は優しすぎるのだ。
と、同時にいざとなったら斑が助けてくれるという、安心がないとは言い切れない。
そういう一種の傲慢さの上にある優しさなのだろう。
結局のところ、彼はまだ子供なのだ。
自分が<守られるべき存在である>ということに気づき、それを受け入れている子供なのだ。
そうやって、遅れた子供時代を経て彼は大人になっていくのだろう。
がんばれ。 -
自分にとって大切なマンガ。
優しい世界は健在だけど、夏目が成長していってるのが、逆になんだか寂しい。 -
今回の表紙可愛い~*^^*
いつもながら、優しくほんのり切ない妖達の物語に、
心がホッと温かくなります。
このシリーズの核である友人帳の事について新展開もあり、
緩やかながらも物語は進んでいるんだなぁ、と実感します。
今まで何でも一人で抱え込んでいた夏目が、
少しずつ周りとの距離感を縮めているあたり、思わずホロリときますね!
最後のフクロウの妖のお話が素敵でした。
女の子目線で描かれていると、夏目がかなりミステリアスに見える(笑)
また次の巻も楽しみにしています♪ -
ついに『友人帳』のことが名取さんにバレてしまいました。しかもそれは、夏目の口からではなく、妖怪の口からという最悪な形で。
夏目がしまった、という顔をしたのがわかって「大丈夫、聞かなかったことにするよ」って、そう言って笑った名取さんがすごく大人で、すごく寂しかった。 -
相似形の彼らには、見えている世界がほんのすこしだけ異なっていて、そのほんのすこしが致命的にならないようにと祈るばかり
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とうとう名取に友人帳のことを話す夏目。この二人の微妙なすれ違いがなんとも切ない。おそらく名取は夏目を思っているのだろうし、夏目も胡散臭いと感じながら名取を大切な人の一人として認識しているのだろうから。
長い連載で、ここまで話がだれることなく、丁寧に物語を作り続ける作者が凄いと改めて思う巻でした。 -
2021.6.1 再読
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第71話●出来ること
第72話●閉ざされた部屋
第73話●同
特別編16 夢幻のかけら -
世代交代のある人間界の想いも妖の個々の想いも様々で、またそれぞれに必然性が感じられる。作品の構成に感動。
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記憶
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遂に名取さんに友人帳の事を告げた夏目(・・;)はたして吉と出るのか凶と出るのか…(--;)今回は妖かし達の切ない想いの話が多かった(*´-`)それにしても「もやしニイさん」「ナツメグ」って(*^。^*)
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相変わらずやさしくて、切なくなるような話
主人の死後、その研究結果を守ろうとする式や、あやかしが忘れられたくないと思ってしまうような少女がでてくる -
名取の優しさに泣きました。名取は最初の頃、怖くて苦手だったんです。だけど少しずつ、理由や考え方が丁寧に丁寧に描かれていって、この巻では、あぁこの人も優しいのだなと思いました。夏目もはっきりと言葉に。優しいから心配させそうだ、と。そして柊の「言わないから心配する事もある」という言葉にもとても納得しました。
「大丈夫、何も聞かなかった事にするよ」という、その優しさに泣きました。きっと沢山の、辛い、哀しい、そういう経験が名取にその優しさを与えたのかの思うと。優しいけど哀しい。聞いていいのかなと不安になる、その戸惑いも。
そして、ついに。不可抗力がキッカケではあったけど、決めたのは夏目。夏目の気持ちも、名取の気持ちも、2人ともものすごく勇気が要っただろうと思います。これがどう転がるかは分かりません。だけど、その歩み寄りは嬉しい。その事実は、嬉しいです。2人の考え方はきっと、この先も相入れない事の方が多いと思うのです。それは別の人間だから当たり前ですよね。違う考え方、違う価値観。だけどそれで友達になれないわけじゃないもの。実際、話を聞いた後の名取の呟きは、夏目の考え方には反していました。だけどあれも、夏目を思っての気持ちなのが解るから。やっぱり名取も優しいのだなと思いました。
そしてもうひとつ。こちらもついに。ずっと気になっていたんです。夏目が居るということは、レイコさんは1人じゃなかったということ。祖父?妖なの?故意に物語の中で触れられずに来たような部分。少しずつ夏目の成長が描かれて、時期が来だしたのかなと思いました。