彼女になる日 2 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 197
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592195573

作品紹介・あらすじ

女の身体になった間宮と付き合うことになった三芳。同じ大学に通うものの、関係は秘密のまま。だが、美人で恵まれた肢体になった間宮は、男の目線を独り占めする存在に。「異性」への興味を心配する三芳は…!??
2015年10月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 後天的に男性から女性になった幼なじみと、恋人になった男の子の話。1巻とまとめて読みました。
    精神的BL漫画か、と読み始めたらそうでもなく、子供のころを思い出して共感するような話でした。10代になってくると、急に男女で体格差も出るし恋愛対象か否かでしかお互い見られなくなってくるし、戸惑い苛立ったあの感覚を、いままさに間宮は感じているんだろうなぁと。
    身体だけでなく、家族というのも自分を形成する大事な要素。2巻は母親へのわだかまりが大きなテーマでした。

    表紙だけ見たときは花ゆめがTLコミック化してるのかと動揺しました(笑)

  • こう評するのが正しいか、自分でもハッキリ言えないが、まぁ、ぶっちゃけると、地位も名誉もそれなりにあって、そこそこ立派な立場にいるオッサンが、「同性愛」について野次を飛ばして問題になるような、この時代に合った作品だろうな、この『彼女になる日』は
    もちろん、小椋先生に、そんな風刺めいた意図がないのは承知している。私が、勝手に感じているコトだ
    とは言え、「羽化」って言う、恋愛漫画としても少女漫画としても、実にスッ飛んだ設定に、振り回されないだけの足腰が先生にあるのは確かだ。どっちが優れているか、白黒をつけるつもりはないが、『ツイテル彼女』の二区先生に負けていまい
    文字通り、もう一つの物語である、『彼女になる日 another』を同時連載しているからこそ、先生の地力は上がってきているんだろう
    何より、ストーリーが、『日々蝶々』や『ハル×キヨ』、『富士山さんは思春期』に劣らないくらい、正道ってトコもグッと来ている
    好きだからこそ、相手に素直な気持ちを伝えられない
    どんなトラブルに見舞われても、「好き」が自分を支えてくれる
    相手が自分を丸ごと受け入れてくれるからこそ、好きになれなかった自分と向き合う勇気を貰えた
    そんな男も女もハマるストーリーを、高い画力と、ちょっとHい描写が土台の下から支えてくれている
    改めて、漫画ってのが、話、画、登場人物の個性、それらのバランスの良さが優劣を決めるのだ、と思い知った
    「好き」ってキモチは、体から生じるのか、心から芽生えるのか、それは乱暴な言い方だが、人それぞれだと思う。どっちにしたって、相手に対して「特別な好き」を抱いたのなら、真面目に考えるべきだ。両想いになるなら、それが一番だが、世の中には内に秘めて、時間の流れが解決してくれるのを待たなきゃいけない状況と状態もあるから、適当に応援できないが、私は本気を見せてくれる相手に、本気で応えてくれる人間に惚れたい
    悪い引っ張り方をせず、読み手を感涙させるラストで締めてくれている、この2巻だが、どうにも、3巻は更なる波乱が待っていそうだな、と次巻予告から感じた。家柄を重視する人間の格を貶める発言をする権利は私にはないが、少なくとも、家族の一員が本気で愛した相手を罵倒する親族がいたら、私は手の骨が折れてもいいから、ブン殴るね、
    どの回も、ある意味、新たな扉を開くだけの力があるが、個人的なお勧めは、三芳さんが男としての意地を見せる第九話だ。決めるべきに決められない男に、女は惚れるか?
    この台詞を引用に選んだのは、相手の本質をしっかりと見る大切さを力強く伝えてくれるから。性別くらいじゃ、「特別な好き」、それを霞ませる事すら出来ない

  • このカップルが好きです♪
    お互いがお互いを本当に大切にしているよね。
    そして、甘過ぎない関係の2人なので、見ていてほんわかします。
    未だ続くみたいなので、続きを出るのを楽しみにしています。

  • 全四巻読了。2013年に出版された書き下ろし一巻読み切りコミックス「彼女になる日」の続編にして続巻。無印一巻とAnother編一巻の間にあたる話。

    この二巻以降、普通の男女カップルとそう変わりない様子が窺えますが、それでも間宮が男だった時のプライドの名残を持ったまま女を謳歌しているという雰囲気がありました。
    そこから最終四巻では、三芳の羽化研究内容にも触れつつ、今は自分が『女性』であることを理解していく、(間宮改め)三芳奈央が描かれています。

  • 1巻めは突飛な設定に、これってBLなの?とモヤモヤさせられたけれど、2巻目ともなるとけっこう慣れて来て普通のラブストーリーとして見れてきてしまった。
    ところで、前巻で再び繭に篭もり5年寝て過ごすことになっていたけれど、この巻では特にその設定が活かされることもなく、普通に大学生活がスタート。彼氏との学年差をつけたかっただけ…?あのまま普通に高校卒業して同じ時間を過ごしても大差なかったんじゃないか。とういことが気になった。

  • 強気受けヘタレ攻めですね。ごちそうさまでした。

  • Ane LaLaの方で読んでるので、内容はわかっていましたが改めて一気読みして面白かったです
    今回は間宮の過去…間宮の葛藤があり、ハラハラしました
    三芳はいざというとき決めてくれますね
    コミック書き下ろしの女の子になってわかったことが面白かったです(=゚ω゚)ノ

  • 羽化をして、お互いに思いも通じ合って一件落着……でもなかった2巻。間宮の葛藤がメインなんだろうけど、元カノのキャラクターが面白くて気になる。

  • 大学生になった三芳と間宮のその後。
    地味で真面目な三芳に対して、女のコになっても人気者で目立つ存在の間宮です。
    今回は、ジェンダー的な問題よりもふつうに恋人同士のヤキモチやイチャコラがメインになっていて、これはこれでベタに面白かったです。
    女のコとしての生活に順応してるかのように見える間宮だけど、下着泥棒にストーカー?と男子だった時には思いもよらなかったトラブルが頻発…w
    でも、そんな時三芳が一生懸命守ってくれたりして意外に頼もしかったりします。愛を感じる…

    元男子だったせいで元カノとややこしくなるのが「羽化」らしかったくらいで、あとはホントに仲のいいラブラブカップルの話でした。
    間宮は母親のことで自分に自信が持てないことがあって、それは「羽化」によって表面化したけれど、これも三芳の揺るぎない愛で解消されそうです。三芳はどんどんカッコよくなってる…!

  • 男同士のようで男女でもある、不思議な二人の関係性が新鮮でした。
    間宮の心境の変化がうまく描かれてたと思う。
    三芳がかっこいい。

    ところどころ文章がわかりづらかったのが気になった。

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