愛蔵版 蛍火の杜へ (花とゆめCOMICSスペシャル)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 1340
レビュー : 169
  • Amazon.co.jp ・マンガ (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592198406

感想・レビュー・書評

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  • 星も見えないは好きだ。雑誌掲載時から収録を楽しみにしていた。緑川的ナンパな少年・才谷と、美人だけれど人を寄せ付けない雰囲気を持つ石田。二人の距離の縮め方のありようはたどたどしくも、確かに思いを相手に伝えて。才谷の友人達もいい味を出している。

    が、初見の体温のかけらがイマイチ。
    竹田から吉尾への思いがよく解らないままに吉尾の押し切り勝ちみたいになっていて、竹田の彼女の谷崎さんが可哀想というか。これ、ハッピーじゃないの彼女だけだよな。俗な言い方すれば、略奪愛だもの。
    まぁ単純に吉尾好きになれなかったのが一番。最終的に竹田も嫌いというか、苦手になった。緑川作品では珍しく…や、くるくる落ち葉も主役二人好きじゃないが、うん。
    少年少女の未熟で身勝手な、でも大切な気持ちや感情が誰かを傷付ける、その傷付けられた誰かがきちんと描かれていないように感じられて、結局何を伝えたかったのかと。意地悪なものが描きたくて、という言葉をどう受け取ればいいのだろう。尻窄みな印象だけが残った。

    後、以前収録されている作品を新たに未収録短編と抱き合わせで出されたことへのちょっとした不満からこの評価で。蛍火自体は以前書いたので割愛かつ評価対象から外した。
    書き下ろしも何となく消化不良。とってつけた感が否めない。うーん、嫌いじゃないけど好きでもない。

  • 評価が高かったのと夏目友人帳が好きなので購入しましたが先の展開が読めてしまいました。
    この作者なら最後はきっとこういう風に別れが来るんだろうなー、と思ってたら本当にそうなりましたし、ストーリー展開が無難すぎてなんだかどこかで読んだことのある気がする。という既視感が何度も。
    一冊完結作品なんだし、どうせならもっと冒険しても良いと思う。
    とはいえ消える寸前に抱き合う二人の幸せをかみしめた表情も、全体的にまとう透明感、ピュアな空気は清々しい。

  • 表題作の他、「体温のかけら」「星も見えない」、描き下ろし「蛍火の杜へ特別編」収録。妖怪たちが住む山神の森で出会った、妖怪ギンと人間の少女・蛍の切ない恋の物語。
    触れてしまうと相手が消滅してしまうなんて…。ラストの余韻も素敵、特に妖怪の台詞がお気に入りです。描き下ろしのギン視点の物語も良し。他読み切り2作といい、切ないお話が上手い作家さんなんですね。ただね、個人的に絵が好きじゃない……。もっと上手くならないかな〜と毎度思います。『夏目友人帳』がどんなに話題になっても、読む気にならないんです。ごめんなさい。

  • 人間に触れられると消えてしまう青年のアヤカシと少女の話。

著者プロフィール

緑川 ゆき(みどりかわ ゆき、1976年5月23日[1] - )は、日本の漫画家。熊本県出身・在住。血液型はB型。
1998年、第18回LMGフレッシュデビュー賞を受賞した「珈琲ひらり」(『LaLa DX』(白泉社)11月号掲載)でデビュー。2000年、「あかく咲く声」で第25回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。

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