愛蔵版 蛍火の杜へ (花とゆめCOMICSスペシャル)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 1632
感想 : 174
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592198406

感想・レビュー・書評

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  •  こんな切なくて綺麗なお話あっていいんか?ってなるくらいの、ガラスみたいなお話でした。
     出会えて良かったです。

  • この本はアニメの蛍火の社へを見て、読みました。決して触ってはいけない
    夏だけあえるという二人の関係…


    とりあえず、ギンかっこいい!∑d(ゝω・●)

  • もういい歳なのに泣いてしまった。
    ギンのキツネっぽい顔と横顔がとても好き。
    本編以外の読み切り2編と描き下ろし番外編もとてもよい。

    私は基本的に、大事な出来事を台詞のみで説明する作品は好きではないのですが、無駄な描写をせずに、短いセンテンスで出来事を推測させる台詞選びをしている作品は本当に素晴らしいと思う。
    緑川さんの作品は全部そんな厳選された台詞が多くて、本当にセンスのある人で、そして丁寧に丁寧に、一語一語拾ってらっしゃるのだなあと感嘆する。
    「蛍火の杜へ」だと、物語最初の方でギンが蛍に「お前は恐がらないね」と言う、そのたった一言で、ギンがこれまで出会った人間たちに恐れられている場面がなくても、そうであったことがわかるわけです。

    無駄な台詞もコマもまったくないからこそ、物語が結晶のように純化されて心を揺さぶられるんだろうなあ、としみじみ。

  • 3作とも緑川先生ならではのとても優しい世界観の作品。
    「蛍火の杜へ」・・・結末が予想出来るけど、この世界観と表現が切なくてそれが好きです。映画観に行きたい。
    「体温のかけら」・・・想い合ってはいるけれどどうにもならないことって、なきにしもあらずで本当に辛い。
    でも、それを爽やかに優しく表現してくれて、それがとても響きました。
    「星もみえない」無邪気な主人公の男の子の心の移り変わりがかわいいです。

  • ■書名

    書名:愛蔵版 蛍火の杜へ
    著者:緑川ゆき

    ■概要

    人でも妖怪でもない不思議な存在の少年と、人間の少女が織りなす、
    優しく切ない、恋の物語。
    愛蔵版では「蛍火の杜へ」本編&描き下ろし特別編+読み切り
    「体温のかけら」・「星も見えない」を収録。
    (From amazon)

    ■感想

    表題の物語は、元の本を持っているのでしっているのですが、愛蔵
    版ということで、新しい短編のほうが読みたくて購入しました。

    表題の物語は、元のものと大きく変わりませんが、多少加筆されてい
    ます。相変わらず、切ない恋物語です。
    本当にやり場のない感情に襲われる感じですね。

    ほかの短編2編も、負けず劣らず切ないですが、表題と違い2つとも
    ハッピーエンドになっています。

    この人は、相変わらず一方通行の恋を最後には成就させるパターン
    がうまいですね。こういう展開が好きなんでしょうね。
    (いくつかは成就させない場合もありますけど、基本的には、片思い
    から始まる物語です。)

    表題は、今度映画になりますが、これ、間違いなく泣けます。


    この人、もう少し絵が上手ければいうことないのにな~~
    (線が細く、少し絵が雑に見えるんですよね。物語がいいのに勿体ない。)

  • 友達が「夏目友人帳が絶対ツボなんだけど、長くなりすぎてて絶対深い沼なので読まない」と言っていたので、
    ならばこの短編はどうだ?と勧めたらまさに好みにストライクだったそうで、私は持っていないのですが借りて読むことが出来ました。

    緑川ゆきさんの作品は、デビュー間もない頃から雑誌で読んでいましたが、
    絵柄に派手さは無いけれど、印象に残る言葉や場面の見せ方がとても上手く、そして優しく切ない、素敵な作品を生み出す方だと思います。
    本当に優しくて優しくて、美しい珠玉の物語集です。

  • 切ないけど温かい物語でした
    出会えてよかった

  • 緑川先生の作品で、一番最初に読んだのが「蛍火の杜へ」だった。 もう、何度も読み返しているけれど、その度に泣けてくる。 読み切りの「体温のかけら」は谷崎さんがすごく優しくて、そして切なかった。 「星も見えない」も切なくて優しくて好き。

  • やっと触れられる…その言葉に涙腺が…
    アニメもみたいです。

著者プロフィール

漫画家。熊本県出身・在住。血液型はB型。1998年、第18回LMGフレッシュデビュー賞を受賞した「珈琲ひらり」(『LaLa DX』(白泉社)11月号掲載)でデビュー。2000年、「あかく咲く声」で第25回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。

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