- Amazon.co.jp ・マンガ (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592212393
作品紹介・あらすじ
疑惑の渦中にいる少年・須田光を里子に迎え入れた青木。
しかし、噂に反して、光は舞に優しく、素直で、そして愛に飢えた子どもだった。
さらに、光が抱える凄絶な過去を知った青木は――。
「怪物」は果たして誰なのか?
薪と青木が挑む緊迫の「悪戯(ゲーム)」編、第2集。
2020年9月刊
感想・レビュー・書評
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2060年代、死者から脳を取り出し記憶を映像として見ることが可能になった。難解な事件の捜査に有効な手段であるが、故人の「秘密」を暴くことから、世間からは強い偏見と非難を受けている。主人公薪の今作での言葉を借りるなら、「脳を凌辱してる」と。そう、これこそが本作品のキモなんだと思う。
今巻も少年という怪物と対峙する「悪戯」編が続く。薪の視点と青木の視点の対比がメインか。少年が薪を「僕と同じ側の生き物」と称しているが、その通りだと思う。
他に短編の「目撃」も収録している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらず凄い作品だと思わされる。シリーズが長く続くとマンネリ化してくるものだけど、もう何年も飽きずにひたすら続きはまだかと恋焦がれなければならない。この作品に出会えた事は本当に幸運だったと思う。今までは比較的一つの章を一巻にまとめて発売されていたけど、今回の章は前巻から続き、次巻にも続いている様。このシリーズの凄いところはいつもいつも想定の範囲を大きく超えてくるところ。今回もその期待を裏切らない。むしろ想定なんてさせてもらえないくらい先が読めない展開に、ただただ翻弄されるだけ。作者の清水玲子さんの頭の中こそ覗いてみたいものだと思う。
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ひ、光〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
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近未来設定だけど、現実社会の問題点を想起させる
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つづき早く!!!
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子どもが絡む凄惨な事件のお話は年々読むのがしんどくなります。と秘密の新刊を読むたび書いていますね。
でも容赦がなくて読むのが本当にしんどいです。そしてこのお話はまだ続くのか……。
このケースの場合凄惨な生育環境に置かれた子どもが反社会性パーソナリティ障害となってしまった後天的なものと考えてよいのだろうか。
自分や自分が心許した存在にとっての脅威の対象を排除することが殺すこと一択しか考えつかない子どもの背景を思うと不憫だけれど、ここまで病んでしまった状態の彼は専門家でも手に負えるのだろうか。
青木の心根は尊いけれど、結果的には彼に更なる絶望を与えて事態を悪化させてしまったように見えてしまってやるせないです。誰も悪くない。
秘密の良心である岡部さんの存在が個人的には欠かせません。岡部さんに癒されます。
読み始めるまでが気が重いのですが、作品として絵の繊細な美しさや設定の興味深さや話のおもしろさがあるのでやめられないのです。 -
相変わらず濃厚な一冊でした。
光をどこまで信じるのか。舞を洗脳するための行動なのか、ただ青木家の雰囲気で改善しつつあったのか。でも、信じ切ることが私はできない。
まだまだ焦らされているので、次巻が楽しみです。
著者プロフィール
清水玲子の作品





