贄姫と獣の王 6 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 80
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592215462

作品紹介・あらすじ

オズマルゴ建国を祝う大聖祭。朝が来ても人の姿から戻らぬ王だったが、サリフィの時間稼ぎの甲斐もあり、無事間に合う事に。式典は大成功に終わり…! 大聖祭を経て、アヌビスから試練終了を告げられたサリフィ。これからは“王妃代理"として公務を行う事に! その初仕事は…!? ドラマCD付き限定版と同時発売!
2018年1月刊。

感想・レビュー・書評

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  • 前回、アヌビスが陥落した影響でサリフィに課せられた試練は一旦終了。その代わりに王妃代理として振る舞うことが求められたのだけれど……
    流石にこの事態にはサリフィもすぐさま決断することができなかったようで珍しく迷う様子が。サリフィは自分の居場所となってくれて、同時に他の魔族には弱みを明かせないでいる王様のために頑張ろうとの思いで邁進しているのであって、自分に自信があるから行動できているわけではないんだよね。どうしたって生贄として育てられた過去が負い目となってしまう。だから自分が全面に出るような事態を前にすると足踏みしてしまう
    けれどベンヌが言うように王様がどれだけ自分を拠り所にしているかも知っているから、王様のために再び歩み始めることが出来る。本当にサリフィとレオはいい影響を与え合える組み合わせ。

    王妃代理として最初の仕事はサーブル訪問
    サリフィを生贄にするつもりで育てていた母親と同じような瞳をしたカルラ王妃。その娘テトラも母親は自分を生贄として見ているに違いないと激高するわけだけど、本当にその扱いを受けていたサリフィだからこそカルラがテトラに向ける目線の違いに気づくことが出来る。
    無邪気な振る舞いでテトラの心に近づいていったサリフィ。だからこそテトラが悪い子ではないと判るしどれだけ母親の愛情を求めているかも感じることが出来る。もしかしたらテトラに投げかけた言葉の数々は以前サリフィ自身が思っていたことだったりするのかな?

    サリフィに祝福された跡のテトラの大きな鳴き声はこの世に生まれ直した産声の証のように思えた

  • ジャンルこそ違うけど、この『贄姫と獣の王』は、藤田和日郎先生の『うしおととら』や、みなぎ得一先生の『サクラコード』に負けてないよな、と思う
    これまでも感じてきたが、この(6)の表紙で一層、強く
    サリフィとアミトは、種族が違う。けど、二人は友人だ
    お互いの良さを知り、強さを認め、助け合える間柄だからこそ、こんな風にしっかりと手を握る事が出来る
    確かに、嫌な奴や、良からぬ事を考えている輩もいる
    けれども、例え、種族や立場が違っても、気持ち一つで共存は叶う
    甘っちょろい点は変わりないけど、サリフィの真っ直ぐな姿を目の当りにしていると、眩しいな、と感じる一方で、元気も貰える
    そんなサリフィは、レオンハートの隣に自分がいたい、そんな良い我儘を貫くべく、アヌビスが用意した次なる難題に挑む
    あくまで、私個人の印象だが、意外にアヌビスの人気は低くない気がする。人気投票やったら、ベスト10に入るのは間違いないだろう
    まぁ、実際、やり方は辛辣で狡猾だけども、王と国の事を第一に考えているのは事実。何より、彼の無茶ぶりがあるからこそ、サリフィの強さと美しさは引き出され、レオンハートとの愛情も深まるのだから
    王妃代理として、初の公務に携わる事になったサリフィ
    アヌビスが用意した仕事だけあって、当然、一筋縄でいかないもの
    赴いたサーブルで、サリフィを待ち受けていたのは、彼女にとってトラウマと言っても過言じゃない、自分を冷たく見る瞳
    身が凍え、竦み、震えてしまうサリフィを優しく守るレオンハートの男らしさに、読み手のほとんどはグッと来ただろう
    本当は、まるっと書いてしまいたいのだけど、他の人が(6)を読まなくてもいいか、って気になっちゃったら困るので、自重する
    けど、一つだけ言いたい
    やっぱり、サリフィは最高だぜ! こんな無茶されたら、惚れている男としちゃ、心臓が持たないかもしれないけど、そんな女だからこそ愛したいし、守りたい、と思えるんだろう
    あと、これまた、私の勝手な印象だけど、『贄姫と獣の王』のコミックスを、巻末のオマケ漫画目当てで買っている人も案外、多そう
    『鬼灯の冷徹 シロの日常』みたいに、派生スピンオフで短期集中連載してもいいくらいではないだろうか?
    どの回もキュンキュンが止まらないが、やっぱり、episode.35が、この(6)では一番にインパクトがあった
    恋愛ドラマだけでなく、家族の問題も、ここまで濃密に描ける友藤先生、やっぱり、実力が高い
    この台詞を引用に選んだのは、さすが、不死鳥ベンヌ様、と尊敬したので。自分の力の無さに自信を失い、自分はからっぽだ、と落ちこんでしまう事はある。けど、そんな風に自分を卑下すれば、悲しんだり、怒ったりしてくれる人がいる事を忘れちゃいけない。人は出会い、触れ、話し、響き合う事で、中身がある人になっていく。空っぽな人なんて、本当はいないのだ。もちろん、自分の容量も把握するのも大事。持ち過ぎれば、パンクしてしまうから

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