- Amazon.co.jp ・マンガ (153ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592217282
作品紹介・あらすじ
紅華歌劇団・100周年運動会がもうすぐ開催!音楽学校生のさらさ達は、ベテラン劇団員・「専科」の皆様と入場行進&ハーフタイムショーの練習をすることに。スピンオフ(男役志望・星野薫の夏休み)も収録!
2016年12月刊。
感想・レビュー・書評
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紅華歌劇団100周年運動会へ向けての準備が始まる。
本編での沢田姉妹の物語はもちろん、スピンオフの星野の過去話が素敵で読後感がとてもよかった。
理由を丁寧に深掘りしていて安心感がある。 -
夏休みが終わって学校に戻ったさらさの話をやるのかと思いきや、クラスメイトの双子ちゃんがメインだった。
姉妹ならでは、双子ならではの愛憎って、分からないけどなんか分かる…っていう不思議な感じだった。
本編も凄い良かったけど、スピンオフの星野さんのお話が、んもーー。
身も心も格好いい男役になっておくれ…! -
薫ちゃんスピンオフ★★★★★
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宝塚音楽学校をモデルにした青春モノ。
何かに打ち込む青春っていいねぇ!
未来をまっすぐに見つめられる貴重な10代の生徒たちが清々しく、きちんと夢を持ち、それを追い求める若い子が増えてくれたらいいな…と思いました。 -
夏休みが終わって紅華大運動会が近づく季節。薫が男役志望により長かった髪をバッサリ切ってしまったように、変化の予兆が幾つか見える巻だったね
その象徴的存在がこの巻でスポットライトが当たった沢田姉妹だね
言動がそっくりな2人。それは双子であれば当たり前かのように思ってしまうけど、別の視点では小さい頃から変わっていないままとも言えるんだよね
そんな沢田姉妹が凄くそっくりな双子から似ている部分が多い双子に変わっていく物語だね
そもそもこの巻でもう一つのスポットライトが当たる存在として登場する専科からして似ているけれど少し違う存在だね
紅華の中には居るが何処の組にも属さないプロフェッショナル。キラキラした憧れを向けたくなる各組トップとは違って年齢の話など気を使わなければならない部分がある。かといって尊敬されていないわけではない
一方で似ているけれど少し違うというのは専科から見た予科生全体にも言える話。まだ明確な輝きを手にしていない予科生達の違いを見分けることは専科にとって難しい
だからミレイもジュリエット関連のトークをした千秋をジュリエットをキーに記憶していた。でも、そこにこそ自分達の違いを見出してしまい悩んでいた千夏にとって、ミレイの判別法は受け入れ難いものとなってしまうわけだね
それにしても千秋と千夏の関係性は説明が非常に難しいものだね
小さい頃は何もかもが一緒のシンメトリー。それが紅華の合否によって強制的に違いを意識しなければならなくなった
片方は合格して片方は落選。片方は譲って片方は譲らせて。94ページの構図はあまりに象徴的
どう考えても千秋と千夏はこの時に道を違えてしまった。それなのに、もう一度紅華を受験して一緒に合格したことで、自分達はやはり何もかも一緒なのだと誤魔化してきたのかもしれない
自分はジュリエットじゃないし千秋でもない。なら、ここに居る自分は沢田千夏でしかないし、目の前にいるのも沢田千秋でしかない
それは何もかもを同じとしてきた2人にとって難しい変化の時
既に歩む道が違うなら受け入れなければならない。その反面、歩みだした時の道そのものは同じなのだから、何もかもが違うというわけでもない。
最初に抱いた夢は同じだった。なら、道は違ってもいずれ再び交わるかもしれない
ミレイによって授けられた自分達が自分達として紅華に受け入れられる道。そこへ行き着けたら良いねと感じてしまうエピソードだったね
巻末にはスピンオフとして薫が直面したひと夏の経験が描かれているね。
この話、アニメで見た時にあまりに良すぎて感動して。これが原作も読もうと決意したきっかけだったりする
周囲からは紅華を目指す意気は理解されずすぐに近くに居る偉大な人と比較されて。それでも夢のためにその道を進み続けるしか無い
そんな過酷な日差しが刺すような日々の中で薫が出逢ったのは、自分が歩む道を先に進む兄と比べられる辻だったわけだね
日差しを避けるバス停が、道を進み続けるバスが、2人にとって憩いの場であり触れ合いの場として機能する様は一種の青春模様
夢を目指す気持ちは変わらない。けれど、周囲が自分じゃない存在と自分を比較し続けるものだからつい気持ちはグラグラしてしまう
そんな時に出逢った同じような環境で苦しむ相手は良き理解者であるように思えたのだろうなぁ
それはもしかしたら、夢への注力が中途半端になって恋に現を抜かす事態になったかもしれない
境遇がちょっと似ているかもしれないと思って始まった関係は、辻の自分の悩みは薫も抱いているはずだという誤解で終わってしまう。
残酷に思えるのは辻の言葉が何から何まで薫に当て嵌まらなかったわけではないだろうという点なんだよね。おそらく辻の言葉によってぐらつく自分を自覚してしまったから、辻を拒絶すると共に夢を中途半端にしかけていた弱い自分も拒絶した
だから2人の恋物語は始まらずに終わってしまう
でも、それで何もかもが終わってしまったわけではないというのがまた良かった…
薫は辻が勝ち越した場面には我を忘れるほどに喜んでいたし、辻は薫との経験を基に野球を続けていた
道が分かたれた2人。それでも薫のモノローグにあったように再び交わる時が来るのを願ってしまうラストだったね -
ヤンジャンの続きかと思って買ってきたんだけどちがうな?! 罠ですよ
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運動会目前☆ 少女たちの音楽学校ライフ!
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