かげきしょうじょ!! 7 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 419
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592218678

作品紹介・あらすじ

文化祭開幕☆少女たちの音楽学校ライフ! 文化祭で発表する「ロミオとジュリエット」オーディションの結果、ティボルトの役をいとめたさらさ。一方、敗れてしまった杉本の心境は…!? さらさの指導役・中山リサの番外編も収録!!
2019年3月刊

感想・レビュー・書評

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  • さらさとティボルトを競った紗和の心のモヤが晴れた。
    そう、人は「萌え」には敵わないのだ…。

    心が捻じ曲がりそうな時に光の方を指し示してくれる仲間と指導者が居て良かった。


    それにしても番外編よ。
    リサ先輩好きだから楽しみに読んでたのに、この仕打ち…この……。
    愛情と才能と熱意が有っても叶えられない夢はあるんだよな。
    本人の努力だけではどうにもリカバー出来ないイレギュラーな事で舞台を降りなければならない、その姿。
    そして去り際の本心。
    かなしいな。
    つらいな。

  • 今回の巻はスピンオフが完全に本編食ってしまってる…

  • リサ先輩のスピンオフなのに聖先輩メインみたいになっているような。。。

  • 自分はサリエリなんだと思う紗和ちゃんの気持ち、分かる気がする。
    接戦だったと聞いて慰められるより、深く落ち込んでしまうところも。
    自信があって努力家で、今までそれなりに周りからは一目置かれてきた人こそ
    自分は凡人なんだ、天才には敵わないのだと気付くことは血反吐を吐くほど苦しい。
    きちんとしているのが当たり前と思われて一度の過ちも許されない。
    恐らく同じ様な悩み方をしたことがあるだろう竹井先輩が
    努力は裏切らないし今はワクワクしかない、
    一年後杉本さんもきっとそう思ってるはず
    と言ってくれるのが嬉しかった。
    杉本さんが予科委員で良かったと思ってくれているのも報われる。
    人前で泣くのが屈辱なの、自分もそう思うので気持ちがわかる。
    後でトップ様に素敵、男役でも娘役でもいけそうと言われるシーンもあって、相当嬉しいだろうし
    見ている自分も嬉しくなってしまった。

    大木先生がさらさを選んだのが、
    幸甚指数がちょっぴり多いと判断したから
    というのはかなり納得がいく理由だった。
    愛故に壊れゆくティボルトより、
    心を曝け出すティボルトの方が萌えるし共感する。
    流石紅華OGだ。

    大晦日をさらさの家で当然のように過ごしている愛ちゃんが馴染んでいて可愛い。
    2人の友情が本当に可愛らしくて良いのだ。

    未熟な君達の唯一最高の存在感は若さ。
    安藤先生のアドバイスがとても的確だ。

    さらさの代役を申し出る愛ちゃんの理由が、
    自分がこの中で一番嫌われ叩かれる事にもなれている、
    舞台のリスクを最小限に抑えることができる
    と自ら述べるところが、今までJPXでどんな思いでいたのか
    そしてその頃の負の経験も今最大限に使おうとしている彼女の覚悟を思わせて圧倒された。

  • そんな…聖先輩……残酷すぎる ひどすぎる 受け止めかねる
    最近の少女漫画は生死問われないが残酷だ
    さらさちゃんもいつそうなるかわかんないよね…
    萌え成分のくだりはわかりやすい

  • 文化祭開幕☆ 少女たちの音楽学校ライフ!
    文化祭で発表する「ロミオとジュリエット」。オーディションの結果、ティボルトの役をいとめたさらさ!一方、破れてしまった杉本の心境は……!?

  • 聖さんいいキャラだった〜

  • 才能があってもお金がないと夢は続けられないとか、確かに現実はそうだよなぁ…って思った。
    環境によって人は生きていくわけで、それを受け入れるのは難しいときもあるけれど、まぁとりあえず日本という戦争もない平和な国で好きなものをそれなりに食べてマンガを読んで楽しめている自分はそれで一定の満足を得て、あとは自分次第、ぼちぼち頑張ろうと思いました。

  • オーディションの余波をモロに受ける紗和の苦悩が静かに描かれる冒頭
    さらさの合格を評価する冷静さは有る。同時にさらさのような破天荒な人間に敵わない絶望もある
    自身を秀才タイプのサリエリ、さらさを天才タイプのモーツァルトに例えた紗和に対して安道も秀才・天才の例えで慰めようとしているね。でも、これは紗和にそこまで刺さらないどころか慰めに話した紙一重の差が更なる苦悩を与えてしまうのは皮肉

    ここで安道が寄り添えなかったのは安道も舞台においては成功者に分類されるタイプだからなのかな。だからオーディションに失敗したばかりの紗和には響かない

    だから紗和に届く言葉を放てるのは紗和と似た視点を持つ者の言葉となるわけだね
    本科生委員長の竹井は紗和が選ばれなかった理由等には言及しない。その代わり、これまで紗和が優等生な委員長として積み上げてきたものを評価した上で、この先で紗和が辿る道への指針を授けているね。
    紗和に寄り添う言葉の数々は紗和の涙腺も刺激してしまうほど

    紗和は紅華のトップスターを見かければ鼻血を流してしまう程の紅華オタク
    だから、紗和が選ばれなかった理由を紗和に納得させるのは実は安道のような指導者ではなく、紅華出身である大木の方が相応しかったのかもしれない
    いや、それでもあのような劇的な演技の評価差を『萌え』の一言で説明されるとどうなの?ってこちらとしては思ってしまうのだけど、紗和本人が納得しているからそれで良いのか……?


    そして始まる紅華文化祭。本科生達の修練の結果を華やかに示す場
    その裏でとんでもない事が……!さらさの初舞台が……!
    プロならば舞台を優先しなければならない事態。でも、本科生がメインで予科生はおまけの場においては聖が言うように舞台を降りる選択は間違いではない
    厳しさによってオブラートされた聖の優しさが垣間見えるシーンだったね

    代わりに舞台に立つことになった愛の決断は凄まじいもの
    初期のような鉄面皮であれば、「自分は何を言われても気にしないから」という程度で引き受けそうな代役。けれど、今の愛はそれを建前にしつつ、さらさが居なくなった舞台を台無しにしたくないし、本人に落ち度ない理由で舞台に立てないさらさの演技を客に見せたいとの覚悟が感じられたね

    誰も気にしていなかった予科生の寸劇。それでも観客は星と一騒動有ったさらさを覚えている者が居たし、元JPXの愛に会いに来る者も居た
    望まれた形ではない舞台。それをどう愛は乗り切るのだろうか?


    そしてスピンオフは色々と衝撃的だった……。時間軸が文化祭後というだけでも驚きなのに、これって実質的に本科生達のクライマックスストーリーになってるじゃないか……

    ここで描かれるのはタイトルに有る通り、リサがメインとなっているのだけど、本科生達の終幕を兼ねているためか、本科生の中でも予科生によく絡んでいた聖の話にもなっているね

    自分のタイプに適さない娘役に焦がれるリサ。それはすぐ近くに娘役トップを狙える聖が居たのも大きなプレッシャーに成っていたはず
    でも、そのプレッシャーはただ自分を苦しめるものに留まらず、理想の娘役としての姿を聖に見ていた部分は有るのだろうね
    だから聖が星の相手役を務め自分は木の役に、なんてへんてこな夢を見てしまう

    そういったリサの敵愾心が描かれているからこそ、衝撃の発表に驚かされる。
    5巻のスピンオフでは「『なりたい』って本当になれちゃう人」と喩えられていた聖が夢を掴めないどころか紅華に入れない未来が有るだなんて……!あまりにも納得しがたい展開
    それでも聖は気高く自分はトップになれる存在だと胸を張り涙も流さない

    そういった描写の後だから、悠太相手に涙を流す展開には驚いたなぁ……
    紅華での境遇にも、入団できない悔しさにも涙を流さなかった聖。そんな彼女が悠太の前で悔やんだのは自分が嫌な子になっていた、罰が当たったという点
    自分や大切な人の好きを守る為に紅華で強い乙女と成っていった聖。序盤からこの人物は皮肉の裏に優しさを隠していると見えた人物だった。けど、本当はその優しさこそ本性だったのに厳しい環境に身を置き続けることで優しさが強さで覆われてしまっていたのかもしれないなぁ……

    誰よりもトップに近かった聖は去った。その残り香を追うように再び銀橋を渡ると誓うリサの姿にこれからの活躍を期待してしまうよ…

  • じいちゃん

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