- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592218685
作品紹介・あらすじ
祖父の急病により、急遽帰省することになったさらさ。さらさが選ばれていたティボルト役の代役に抜擢されたのは、なんと愛で!?
演じることができなかったさらさの想いも背負い、予科生たちの舞台の幕が、今上がる──!!!
2019年10月刊
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
おもしろい!!だれなくてすごいな。先が気になりすぎてパラ見してしまいもったいなかった。次は3月か。
奈良様、推すしかない。 -
下町育ちの女の子と男の子が歌舞伎と女子歌劇団のトップを目指すために頑張っている姿ってだけで、なんだかステキだなぁ…。
何かに打ち込める情熱って素晴らしいよね。
そういう環境に身を置きたいなぁ!
大変だろうけど…。 -
さらさの代わりに愛が立つことになった文化祭の舞台。それがまさかあんな事になるなんて……(笑)
あれだけ啖呵きって愛を予科生達も円陣を組んで送り出した。そして愛がさらさの演技をどのようにトレースするのかと期待に胸膨らませていたのに、あんなしょうもない事って起こります!?思わずずっこけそうになったよ!
それはさておき、この巻でメインとなるのはさらさの舞台へ向き合う気持ちかな
前巻にてさらさは自らの意思で舞台を降りてしまった。予科生だから、自分が主役でないから許される行為。でもプロになったら一切許されない。家族よりも舞台を優先しなければならない
知識としては知っていてもいざ体感し、その決意や覚悟は揺らいでしまったのかな。実家に一人残された祖父とはあっさりと死に別れてしまうかもしれない。今回の一見はその未来を容易に予想させる
これまでオスカルを目指しひたすらに上昇志向一直線だったさらさにしては珍しい姿が描かれているね
そんなさらさに対して周囲の人間が様々な形で舞台に立てと促す流れは心に来るものが有ったな
煌三郎は舞台か家族かなんて正解は無いと言いつつも自身は舞台に立つと明言する。それは人生や魂の殆どを舞台に捧げた人間の強さと物悲しさが感じられた
性差なんて価値によって手が届かないままに勝ちと未来を譲られてしまった暁也からすれば、自分が助六を目指すと同様にさらさが再び道を諦めるなんて許さないと豪語する
二人の役者は異なる言葉でさらさに舞台へ戻るよう促している
一方で健爺ちゃんの言葉が何よりも良いんだよなぁ
彼は言葉を一切誤魔化すこと無く自分がそう遠くない未来に逝くとさらさに告げている。でも、それは同時に自分が楽しく生き抜いてきたと告げるものにもなっているんだよね。だから自分と同じようにさらさも自分の人生を生きろと諭してくれる
健爺ちゃんは役者なら舞台に戻れとは言わなかった。祖父として自分が居なくなった後のさらさが心配だから舞台上で愛されろと求めた
ああ、これって愛だなぁ……。一緒に長い間を生きてきた家族でしか告げられない愛の言葉なんだろうなぁと感じ取れて本当に良いシーンでしたよ……
後、その流れとは別口なのだけど、本人たちが思う以上に幾つもの因縁を抱えている暁也とさらさが改めて仲直りというか、一人の人間として相手を認め合えるシーンが有ったのも良かったな。夏休みに再会した際は恋人どころか役者としての会話ばかりだったものなぁ
「さらさは暁也君に出会える人生で本当に良かったって思いました!」との言葉、これをそのまま受け取るとさらさは助六の夢を諦めざるを得なくなった過去すらも受け止められたように思える。健爺ちゃんの願い通り、難問や苦悩を乗り越えられたんだな
そしてあっという間に本科生達は卒業していって、今度はさらさ達が本科生になる番ですか
それは成長とやり直しを何よりも感じさせる季節。改めて紅華桜の下で誓うオスカルへの夢。その隣で愛は意外な提案を反芻していたようで
思えば、愛は適正や聖からお薦めされたという理由で娘役志望になっていたけど、他に適正があれば変えたって良いのか。でも、あの奈良田愛が男役って一体どういう演技をすることになるの……? -
さらさの出生の秘密が~分かりそうで分からない~
-
愛ちゃんの独白が重い。本気になること。周りが知らない愛ちゃんの不器用な真剣さ。さらさを支える人たち。暁也くんとさらさの関係はいいなぁ。予科の団結力が上がり、そして本科へ。