かげきしょうじょ!! 8 (花とゆめCOMICS)

  • 白泉社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592218685

作品紹介・あらすじ

祖父の急病により、急遽帰省することになったさらさ。さらさが選ばれていたティボルト役の代役に抜擢されたのは、なんと愛で!?
演じることができなかったさらさの想いも背負い、予科生たちの舞台の幕が、今上がる──!!!
2019年10月刊

感想・レビュー・書評

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  • 佐和ちゃんが愛ちゃんに、喉が痛くて声がでないけれど
    自分からは断れなかった、ありがとうと言ってくれるのも素敵だし、
    安藤先生が「決めるのは俺、全責任も俺」ときっちり言ってくれるところが良かった。

    さらさは演じるかなと思っていたし、翔ちゃんは動転していたから仕方ないとして
    学園サイドは出番を終えてから伝える配慮があっても良かった気がする。
    そこまで緊急事態ではないという話だったわけだし。
    先輩が嫌味風に言っているけれど、今はまだ本科生の”おまけ”で、
    今は駆けつけても良いのだし、それほどおじいちゃんが大好きなのだから
    さらさの選択が間違っているわけではない。

    大先生がさらさに
    「選択によって結果だけが残る。死に目に会えなかった後悔か
    舞台に立たなかった後悔か
    どちらを選んでも後悔はするだろうね。
    知名度が上がれば上がるほどどんどん自分が
    自身と家族だけのものではなくなって、人生の幕引きすら見世物になる」
    と言う言葉が沁みた。
    特に、幕引きすら見世物にという言葉は厳しかった。が、確かにそうなってしまう。
    もし普通の生活がしたいのなら早い方がいいと、思わず言いそうになったところも
    なんだか切なかった。

    さらさが一方的に悔しい思いをした訳ではなくて、
    暁也にとってもさらさは手の届かない頭上の星で、
    さらさが稽古をやめてしまったから永遠に越すことができないという気持ちを吐露したのが良かった。

    さらさに知らせないで欲しかっただろうおじいちゃんが、さらさに掛ける言葉も素敵だった。
    「どうしたって俺はお前より早く死ぬよ
    自分の人生それなりに楽しく生きた、後悔は無い
    だがお前がやりたいことをできなくなるのが一番悲しい
    俺がいなくなった先のお前が泣いているか笑っているかそれだけが気がかりだ
    舞台に立ってたくさんの人に愛されなさい
    お客さんを愛し愛される努力をしなさい
    そしたら他のことは何ひとつ気にせんでいい」
    恰好良いし、本当にさらさはおじいちゃんに愛されてもいる。
    たくさんの人に愛されなさい、というおじいちゃんの気持ちが尊いと思った。

    愛ちゃんはここぞという台詞で噛んでしまって、エゴサしてそれが叩かれていることも知っていて
    回りにいじられたときは普通に流していたのだろうけれど、
    さらさを目の前にして「うまく出来なかったごめんなさい」
    と涙ながらに謝るシーンが泣けてしまう。
    叩かれなれていると言いつつも、自分の舞台度胸を信じて
    さらさの為に完璧にやり遂げたいところだっただろう。
    佐和ちゃんが声が出ていたとしても、観客のプログラムと違うという期待を裏切る形で出すなら
    元JPXという肩書は役立つだろうし、安藤先生が愛ちゃんを出すと決めるのも分かる。

    泣いてしまう愛ちゃんを見て、笑い話にしていたみんなが謝るのも可愛いし、
    慰めてくれるのもとても良かった。
    さらさがおじいちゃんを選んだことと同じで、愛ちゃんにしても今はまだ失敗できる状況なのだ。
    みんなが可愛らしくて、全員応援したくなる。

  • おもしろい!!だれなくてすごいな。先が気になりすぎてパラ見してしまいもったいなかった。次は3月か。
    奈良様、推すしかない。

  • ちゅるエット…!(噛)

    最初も最初、さらさの代役を引き受けた愛ちゃんがアイドル時代の事を思い出してJPXでの自分の言動を反省(?)しているところからもう涙腺がバカになってダメだった。

    立ち止まりそうになるさらさの背を家族や友人達が背中を押し、立ち止まりそうな仲間の手を先輩や同期生達が引き、助け合って支え合って高め合ってる様子にンァーー!てなってしまう。

    愛ちゃんが教員から男役として声が掛かった事延いてはさらさのライバルになる可能性の提示に加えて、さらさの血縁者についてがサラッと話しがされた。
    血縁者に関しては物語上こっちのが楽しいし、お出しされてる情報からもそうだろうなと思ってたから驚きは少なかったかな。


    佐和からの「奈良っち」呼びも良かったですね。

  • 下町育ちの女の子と男の子が歌舞伎と女子歌劇団のトップを目指すために頑張っている姿ってだけで、なんだかステキだなぁ…。
    何かに打ち込める情熱って素晴らしいよね。
    そういう環境に身を置きたいなぁ!
    大変だろうけど…。

  • さらさの代わりに愛が立つことになった文化祭の舞台。それがまさかあんな事になるなんて……(笑)
    あれだけ啖呵きって愛を予科生達も円陣を組んで送り出した。そして愛がさらさの演技をどのようにトレースするのかと期待に胸膨らませていたのに、あんなしょうもない事って起こります!?思わずずっこけそうになったよ!


    それはさておき、この巻でメインとなるのはさらさの舞台へ向き合う気持ちかな
    前巻にてさらさは自らの意思で舞台を降りてしまった。予科生だから、自分が主役でないから許される行為。でもプロになったら一切許されない。家族よりも舞台を優先しなければならない
    知識としては知っていてもいざ体感し、その決意や覚悟は揺らいでしまったのかな。実家に一人残された祖父とはあっさりと死に別れてしまうかもしれない。今回の一見はその未来を容易に予想させる
    これまでオスカルを目指しひたすらに上昇志向一直線だったさらさにしては珍しい姿が描かれているね
    そんなさらさに対して周囲の人間が様々な形で舞台に立てと促す流れは心に来るものが有ったな

    煌三郎は舞台か家族かなんて正解は無いと言いつつも自身は舞台に立つと明言する。それは人生や魂の殆どを舞台に捧げた人間の強さと物悲しさが感じられた
    性差なんて価値によって手が届かないままに勝ちと未来を譲られてしまった暁也からすれば、自分が助六を目指すと同様にさらさが再び道を諦めるなんて許さないと豪語する
    二人の役者は異なる言葉でさらさに舞台へ戻るよう促している

    一方で健爺ちゃんの言葉が何よりも良いんだよなぁ
    彼は言葉を一切誤魔化すこと無く自分がそう遠くない未来に逝くとさらさに告げている。でも、それは同時に自分が楽しく生き抜いてきたと告げるものにもなっているんだよね。だから自分と同じようにさらさも自分の人生を生きろと諭してくれる
    健爺ちゃんは役者なら舞台に戻れとは言わなかった。祖父として自分が居なくなった後のさらさが心配だから舞台上で愛されろと求めた
    ああ、これって愛だなぁ……。一緒に長い間を生きてきた家族でしか告げられない愛の言葉なんだろうなぁと感じ取れて本当に良いシーンでしたよ……

    後、その流れとは別口なのだけど、本人たちが思う以上に幾つもの因縁を抱えている暁也とさらさが改めて仲直りというか、一人の人間として相手を認め合えるシーンが有ったのも良かったな。夏休みに再会した際は恋人どころか役者としての会話ばかりだったものなぁ
    「さらさは暁也君に出会える人生で本当に良かったって思いました!」との言葉、これをそのまま受け取るとさらさは助六の夢を諦めざるを得なくなった過去すらも受け止められたように思える。健爺ちゃんの願い通り、難問や苦悩を乗り越えられたんだな


    そしてあっという間に本科生達は卒業していって、今度はさらさ達が本科生になる番ですか
    それは成長とやり直しを何よりも感じさせる季節。改めて紅華桜の下で誓うオスカルへの夢。その隣で愛は意外な提案を反芻していたようで
    思えば、愛は適正や聖からお薦めされたという理由で娘役志望になっていたけど、他に適正があれば変えたって良いのか。でも、あの奈良田愛が男役って一体どういう演技をすることになるの……?

  • さらさのお姉さん登場!

  • やっぱり大先生ではなくて大大先生が……なんですね……。

  • 予科生編終幕。次巻からは本科生ですって。舞台を選ぶか、近しい者を選ぶか。あるのは結果だけ。暁也の「地上に落ちる事は許さない」とおじいちゃんの「さらさ お前さんは舞台に立って沢山の人に愛されなさい」にやられた。失敗したって何度でも蘇る彼女たちのがんばりに期待。

  • さらさの出生の秘密が~分かりそうで分からない~

  • 愛ちゃんの独白が重い。本気になること。周りが知らない愛ちゃんの不器用な真剣さ。さらさを支える人たち。暁也くんとさらさの関係はいいなぁ。予科の団結力が上がり、そして本科へ。

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