- Amazon.co.jp ・マンガ (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592218708
作品紹介・あらすじ
実技の授業開始!
さらさ達の見せる演技は…!?
「オルフェウスとエウリュディケ」を演じることになった音楽学校の上級生たち。
今まで娘役を希望していた愛は、男役を目指すことをさらさに告げる。
一方、後輩との仲がうまくいかず、「一人称が“さらさ"なのは幼さを感じる」と指摘されてしまった事がショックなさらさは…!?
2020年11月刊
感想・レビュー・書評
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本科生になったさらさちゃんたち。
演劇の授業で愛ちゃんが今までの娘役から男役をやってみることになるのだけれど…。
彼女たちは1年後に舞台に立つことが決まっているけれど、まだまだ若くてたくさんの可能性がある。
そして翌年舞台に立つという目標が具体的に定まっているから、本当に時間がない。
だから必死に成長しようとしている。
10代の子たちがこれだけ頑張っているのに、だらだら生きている自分が恥ずかしくなるぜ!
自分も頑張ろうと思えるお話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さらさの幼稚さを感じさせる一人称問題。今の所、大きな問題としない感じか
人から舐められる要因になったとしても、それが習慣であるならば容易には変えられないということかな
男役への挑戦を表した愛は、自分が男を演じるという部分の悩みより先に自分の表明によって揺れるさらさに揺れているようだね
JPXの時は求められる事をこなせばそれで良かった。でも、将来への道を探求し始めた紅華においては予科生に正しい指導をする必要もあるし、団体行動として友人との仲を穏当に保つ必要もある
それは近年の愛が全くやってこなかった点だからこそ、愛を大いに悩ませるのだろうね。ただ、自分を悩ませるということはそれだけ成長の余地があるという意味でも有り
これは愛にとって正念場となりそうだ
そうして愛は演技と進路の悩みと対面する中で様々な揺れを見せるのだけど……
まさか今の愛がさらさに対して「ちょっとウザい」と感じるとは思わなかったな(笑) 確かに役になりきって大声を連発するさらさは鬱陶しいかもしれないけども(笑)
指導担当のエレナに良い助言も出来ず、今の不出来さに落ち込む愛が思い出すのは過去のことですか。これまで言及されることは有っても具体的にどのような日々を過ごしていたかは曖昧なJPX時代。それだけ愛にとって思い入れの少ない時期だったのだろうけど、こうして様々に悩む境遇になってから、あの頃に掛けられた言葉やその背景が判るという描写はいいね
自分は簡単に諦めて無くしてしまった立場。でも、そんな立場を守ろうと、そして愛の事をもしかしたら愛以上に判ってくれたかもしれない仲間の事。喪失を知った愛のオルフェウスが気になる一幕だったね
対して、さらさは千明とペアを組んで演技に挑むことになったのだけど、こちらはこちらでどこか歪な組み合わせだなぁ……。歪さが悪いという意味ではなく良さを生みそうにないという意味なのだけど
猪突猛進に前に進むさらさ、自分の我儘さに悩む千秋。その関係においてさらさが引っ張って千秋がそれに乗っかれば上手く行ったのかもしれないけど、さらさの引っ張る力は相手を連れて行く力ではなく自分がどこまでも突き進む力だったのか
千秋の台詞に何度も被せ、更には主張の激しすぎる演技。これは他者にスポットライト与えない演技になってしまいそうな。さらさの新たな問題が見えてきたね
というか、さらさが良い演技をしているのに、それに全く付いて行けない為にツッコミキャラ化している千秋が面白すぎる(笑)
スピンオフはまさかのエレナですか。紅華も別世界感のある学校だったけど、エレナの居た中学は度を越した別世界……。エレナが予科生に上手く馴染め無いのは生家によるものと思いきや、こうした学生生活も関係してる…のか?
兄達の溺愛、温室のような学校と実家。夢を懐き挑戦する気概を持つのに何の後ろめたさも持たない筈の環境。そこへ海宝が指摘した点はエレナにとって死角と言えるもの
家が偉大で兄が溺愛してくれるなら、本来は正当な試験にも不正が入り込んでしまうかもしれない。エレナのアイデンティティを揺るがす懸念。それに対する大木の回答は不正が無いことそのものの証明にはならないが、エレナの挑戦心を自身に認めさせるには充分過ぎる言葉
合格したと知った際に上げた大泣き、そして兄への清々しい合格報告。それは彼女の頑張りと緊張の何よりの証明になっているね
まだまだ新本科生が話題の中心で予科生組の明度が上がっていない本編、このスピンオフはエレナの良い味付けになったね -
番外編にすべてを持っていかれるいいマンガだ
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ペスカトーレ
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終着点は、決まっていそうなストーリーですが、ちょっとした少女達の群像劇と好みの歌舞伎界が絡んでいて、楽しみな作品です。
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さらさの担当澄栖さんとなかなか噛み合わない。競技場にいて見ていたってことは、そこからさらさのこと意識しているような気がするんだよね。相手役の千秋、さらさの暴走についていけるようになるのかな… 伊賀さん、恵まれているだけのお嬢様じゃなくて、なんかまっすぐで芯の強さみたいなのが好きかも。
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後輩との接し方に迷いつつもマイペースのさらさはさておき、男役へ路線変更を考える奈良っちがメインに描かれる10巻。表情の固かった彼女が徐々に輝きを増していくのが印象的。各キャラクターの「弱点」が浮き彫りにされていく中、演技の授業を通じてどんな変化が訪れるのか興味津々です。そしてここに来てアニメ化決定の報。「演劇」を題材にした作品は難しいだろうなーと思いますが、どうまとめられるのか楽しみです。
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「オルフェウスとエウリュディケ」のレッスン続き。
斉木久美子の作品





