- 白泉社 (2025年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ) / ISBN・EAN: 9784592225157
作品紹介・あらすじ
木花咲耶姫に触れたナギは、不思議な光景を目にする。
それは咲耶姫が見た未来であり、避けたいものでもあった。
しかし、それを大山津見神に知られ――!?
超能力×学園×友情×恋愛×陰謀!?
スピリチュアルスクールドラマ、江道大社の闇と秘密に迫る第10巻!
2025年1月刊
感想・レビュー・書評
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江道大社での事件は思いの他、大きな騒動となったね。ただの職業体験でしか無かった筈の訪問が未来予知により本作において世界がいずれ直面するであろう滅びを見せてくれたのだから
常識的に考えれば回避しなければと思うその未来。なのに滅びを防ごうとするのが咲耶姫ただ独りだけであるという事実が痛ましく見えてくるね…
というか、江道家の人間には家族の情というものがあまり感じられないね。咲耶姫が何かをしているという疑いから彼女を見張っていた大山津見神は尋常ではない。また、咲耶姫の母親もそんな男に追従する姿勢。彼女の味方は居ないように思える状況
ここで同様に味方が居なかったと言えるのがトータか。咲耶姫が学園で青春を謳歌している間に江道の闇に押し潰され続けたトータ。罪悪感からか孤独な彼のたった一人の味方となる為に孤軍奮闘を続けた咲耶姫はあの家において異端とも言える程の優しさを持ち合わせていると感じられたよ
だからこそ、そんな彼女が家族によって害される展開に忌避感を覚えずにはいられない
それを片鱗でも察したのがナギとなるのかな?
彼女は咲耶姫の事情を全て知っているわけじゃないけれど、同じように未来を見た。江道が導く未来が只事ではないと判っている。だから滅びの未来を回避する為に、咲耶姫を助ける為に動いたのだろう
ただ、その過程で秘密にしなければならない自分の能力をフル活用した点にはちょっと驚かされる部分もあったけど
確かに事態は通常の手段で対処出来るものではない。しかし、ナギの実力が露わになり過ぎれば次に狙われるのはナギ自身。そう考えれば幾ら信頼できる相手とはいえ、トータや夜刀神の前で能力を使ったのは危険であるように思えてしまう
でも、彼女にとって人を助ける動機の前では些細な話だったのかもしれない
そう捉えれば、咲耶姫を助けたいと利他的に動くナギ達に対し、江道の大願を果たすという利己的な大山津見神が勝てるわけがなくて
多少甘い裁定になったとしても、咲耶姫を解放できたという一点において、トータ達の頑張りも、そして咲耶姫自身の努力も報われたと言えるのだろうね
ある程度丸く収まったかに見えた状況、咲耶姫の母親が何故あの未来を知っているのか、そしてナギの隣に居た男性の正体は…と考えると余計に謎が深まった気がするな……詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
日向夏の作品
