枕魚

著者 :
  • 白泉社
4.29
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  • (2)
本棚登録 : 635
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592710844

作品紹介・あらすじ

真っ直ぐ歩いている筈が、ふとしたはずみで迷い込む森羅万象の断層。どこかで見た、どこにもない風景。すぐそこにある、永遠に来ないその時。panpanyaの世界にようこそ。日記も併収。 2015年4月刊。

感想・レビュー・書評

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  • これはいい!めちゃくちゃいい。

    日常に根差しながらもほんの少し奇妙で幻惑的で、panpanya先生ならではのアイロニカルな空気を堪能出来る作品集。

    22篇収録。


    まず目を惹いたのは〈地下行脚〉。発表2009年と収録されている他の作品と比べ際立って古い方の作品。
    いつものおかっぱの女の子が表情に陰があるというか伏し目がちで、どことなく雰囲気も儚さをまとっており、違和感とはまた違うのだがとにかく別人格のような感じが不思議さに拍車をかける。

    そもそも件の女の子(というかレギュラー登場キャラ全般に言える事だが)は元々パラレルな存在なので厳密には作品単位で別人であるのだが、それを抜きにしても〈地下行脚〉の彼女には特に’個’を感じた発見が面白かった。

    この辺は星新一先生で云う’エヌ氏’システムにも通ずる部分だな、と独り納得。
    今更かい!というツッコミが入りそうですが。

    panpanya先生の単行本を読むのはこれで6冊目だが、作品の発表時期に注目したらまた何か気付きがあるのかもしれない。読み返してみよう。


    個人的に本書収録作はどれもこれも大当たりばかりだったのだが〈備品〉のちょいホラーも良いし、〈MY LOST SOCK〉の、あのボロボロになった靴下の画の醸す妙な引力は堪らないし、たまたま時宜が重なったからかもだがウクライナ問題に対する日本人のスタンスとも相通ずる面があるように思えた。〈始末〉の着眼もスゲーよくわかる。p169のセリフの無い4コマ目、このたったひとコマだけから色々な感情を読み取る事が出来る。


    星5じゃ足りない!


    4刷
    2022.4.8

  • 絵に変化が感じられず、話の内容が頭に入って来なかった。

  • そうか、ワカメだったのか(そんなばかな)。
    「地下行脚」の主人公がいつになくか弱い乙女で萌えた。いやいつもの飄々とたくましい主人公も好きですけど。
    「ニューフィッシュ」「親切ラーメン」「枕魚」が特に好き。日記は「舌」が好き。

  • この作者さんにハマるキッカケになった本

  • ■枕魚 (2015年5月)3冊目
    NEWTOWN
    範疇
    east side line
    備品
    記憶だけが町①
    雨の日
    MY LOST SOCK
    地下行脚
    二〇一四年八月一八日の夢
    立ち方
    素人と海
    ニューフィッシュ
    プレゼント
    ゴミの呼び方
    星を見る
    始末
    親切ラーメン
    運命
    恩の行方
    街路樹のあとさき
    記憶だけが町②
    枕魚

    「地下行脚」「ニューフィッシュ」いいな。
    そして! カバーをはがすと、なんとお風呂のタイルのような表紙! ツルツルで溝に水垢が溜まっていて。

  • 親近感のある不思議空間。
    ニューフィッシュのお話が特に良い。

  • 不思議な世界。
    あたしの近所も散歩してるとどこかに迷い込んじゃいそうで、思わず散歩したくなるような一冊。

  • すごくいい!と言えるほど自分は感性豊か?じゃないけど……
    すごく独特で、終始ムムム顔で読んだ。どの話もでかいオチがついてるわけでもなく、「はあ、なるほど……」みたいなふんわりした感想しか出てこなかった。でもどことなく気味悪かったりなんとなく懐かしかったりする。初めての感覚。
    ひとの話を聞いてる感じに近い。友だちとかの、こんなことあってさ、っていう話をへえーって聞いてる感じ。
    「素人と海」がわかりやすくて面白い。好き。あと痛覚の話の日記が、印象的。確かになって。

  • panpanyaさんの単行本は「物」としての魅力が高く、この新刊は特に素晴らしい(表紙カバーを外して棚に並べておきたい本なんて初めてだ)。

    変な街をてくてく歩く。オチはあったりなかったり。こういう漫画しか読めない気分っていう日が確かにある。

    あと今さらだけどこの子、女の子だったのか。ボブヘアーの男の子だと勝手に思っていた。

  • panpanya先生の新刊短編集。だいたい今までのとそう変わりはないし「足摺り水族館」のとき受けた衝撃ももうないが、むしろそのことによる安定感が心地よさを与えている。
    日常をみつめる視線を少しだけ角度を変えてみよう。世界はこんなにも曖昧だ。
    あと案外ぶあつくて日記まで併収されていてわりとボリュームがある。それにカバーをはずしたみたところのデザインが非常に凝っているのでぜひ目で見て触れて確かめてみてほしい。こういうしかけは楽しい。
    panpanya先生のことはたぶんずっとファンです。ずっとこんなちょうしの漫画でもずっと読んでいたいです。そんな魅力がある。

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