おさんぽ

著者 :
  • 白泉社
3.65
  • (19)
  • (13)
  • (41)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 148
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592731962

作品紹介・あらすじ

レースのスカートの女の子が、今日のおさんぽで出会ったものは…。江国香織+こみねゆらが、愛をこめて贈る最高のファンタジー絵本。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 江國香織さんの原作に、大好きな大好きな
    こみねゆらさんが挿絵を書かれた絵本のおさんぽ。

    レースのたくさんついたスカートを手に入れたので、
    おさんぽに出ることにした女の子。

    お引越ししたてのモグラさんの新しいお部屋のカーテンに、
    ヘビさんの赤ちゃんのおくるみに…と、
    スカートを惜しげもなく分けていって、いつしかおしりは丸見えに。

    でも、こうして自分を眺めた時にきれいなスカートをはいていたいから、
    後ろから切ってねと。ただただ優しいふんわりとした女の子、ではなくて、
    自分をしっかりと持った周りに左右されない気の強いきっぱりと凛とした女の子を
    包む空気がなんとも涼しげで、でもちょっと淋しくて。

    そして、おさんぽを終えてオウチに帰ったラストの一枚の絵が
    とっても穏やかであったかくて、幸せなキモチでいっぱいに。

    おさんぽで出会うみんなとのやりとりは不思議で微笑ましく、
    お澄まし屋さんのお花が散りばめられたお皿や、
    ヘビの赤ちゃんが寝ているバラがペイントされた淡いピンクのベッド、
    散りばめられたモチーフの細部まで美しくて、何度も何度も再読しては
    また魅力が増してくる大好きな大好きな1冊。

    シンプルにそこにある幸せを大切にしたくなる絵本。

    • nejidonさん
      おはようございます♪
      楽しそうな本ですね。私もこみねゆらさん大好きです!
      ディテールに凝って雰囲気たっぷりのおふたりではありませんか。
      どち...
      おはようございます♪
      楽しそうな本ですね。私もこみねゆらさん大好きです!
      ディテールに凝って雰囲気たっぷりのおふたりではありませんか。
      どちらかというと、大人向けの絵本のようですね。
      こちらの図書館でも探してみますね。
      ご紹介、ありがとうございます。
      2013/06/16
    • 山本 あやさん
      [♥óܫò]∠♡nejidonさん

      nejidonさん、こんばんは~[*Ü*]

      こみねゆらさんステキですよねっ♡
      ゆらさんの絵はかわいく...
      [♥óܫò]∠♡nejidonさん

      nejidonさん、こんばんは~[*Ü*]

      こみねゆらさんステキですよねっ♡
      ゆらさんの絵はかわいくてあったかくて
      でもどこか寂しげで、ほんとに味わい深いですよね♡

      「おさんぽ」は大人のほうが楽しめるタイプかもしれませんね[^-^]
      1つ1つのモチーフやお散歩の途中の出来事もステキだけど
      最後のページがほんとにため息ものです♡

      nejidonさんにとってステキな空気がいっぱい詰まった
      楽しいおさんぽになりますように♡
      2013/06/18
  • 「すきまのおともだちたち」に繋がるお話があると知ってずっと読みたかった絵本‼︎『おんなのこ』と『お皿』の出会いが知れて面白かった。私は逆になったけど、「おさんぽ」→「すきまのおともだちたち」の順番で読んだ方がいいかも。

  • とてもおもしろかったです。絵がこまかくてきれいでした。女の子がおさんぽにいつもシャベルを持って行って、ふしぎだなと思いました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      この絵本は未読、、、こみねゆらのファンなので、読んでみたい(と言うか、イラストをじっくり眺めたい)。。。
      この絵本は未読、、、こみねゆらのファンなので、読んでみたい(と言うか、イラストをじっくり眺めたい)。。。
      2014/04/04
  • サングラスをかけた生意気なこの「おんなのこ」が私の憧れだったりする。

  • デザイン/高橋雅之(タカハシデザイン室)

  • お皿が車乗ってるとか江國香織だな~~~~~~~~~と思う
    モグラとかヘビがしゃべるのはあんまり江國香織ぽくない
    でもおパンツ丸出しで帰る一人暮らしの女の子は江國香織ぽい

  • 江國香織・作&こみねゆら・絵「おさんぽ」、2002.7発行。なんとも不思議な感じを抱いた絵本でした。読む対象が「?」です。

  • 江國香織さんの絵本なので手に取ってみました。絵はこみねゆらさん。女の子がちょっとこまっしゃくれて大人ぶろうとしている感じがかわいいと同時に危なげ。お父さんお母さんにも会ったことがないというの不思議だけど楽しんで生きているのが伝わってくる。変な出来事ばかりおこるけど、それもみんな前向きに楽しんでしまうところがいい。「なんか変なの~」とか言いつつまた読みたくなるような不思議な面白みがありますね。

  • ポジィテブシンキングでまっすぐな、
    女の子のドキドキなお散歩の物語。
    出会うのは意外な動物たち。
    愛らしくも大人びている台詞もあって、成長する少女っていうものを感じました。

  • 短編小説みたいな絵本。変わった女の子、情景描写の仕方、ユーモアがあるところは江國さんらしいなあと思う。読んでいくうちに可笑しくなってクスクス笑ってた。絵も草花が多く繊細なタッチで描かれてて綺麗な絵本。

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×