タ-シャ・テュ-ダ-最後のことば: ラスト・インタビュ-「人生の冬が来たら」 (MOE BOOKS)
- 白泉社 (2009年6月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592732525
感想・レビュー・書評
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誰もがこんなふうに生きてみたいと思いながら、誰にも真似のできない人、ターシャ・テューダー。彼女の晩年の2年間に亘るインタビューと美麗な写真を中心に編んだ一冊。
今回じっくり読んでみて気づいたが、ターシャは挿絵画家として多大な成功を収めたことを非常に誇りとしている。自給自足の19世紀の生活を体現した人物としては一見似つかわしくないようだが、こうした生活を送れるのは経済的に成功しているからであって、しかも夫や子どもに養われているわけではなく、自活できていることが要であると繰り返し説いている。
それで気がついた。ターシャほどではなくても、好んで田舎での自給自足に近い生活を送る人たちはいる。こういった人々は真に人間らしいとして、マスメディアでけっこうもてはやされる。だが、その多くが、現実の社会生活では何の仕事をしているか、またはしていたかとなると、これといった肩書きがない。自然の中で暮らす以外に、何の仕事をしているのか実態がつかめないのだ。つまり職業人としては成功しなかったか、または中途半端に終っている人が目立つのだ。
はっきりとは言えないが、ターシャはこうした人々に、まず人生において大事なことは今ある現実の生活に目を向けること、為すべき仕事を成し遂げることが先であって、若いうちに田舎に逃げ込むことが得策ではないと、警鐘を鳴らしているような気がするのだ。それが最後の言葉であることを、心強く思う。
それにしても、このインタビューと写真の分量で1300円ってどうなんだろう。せっかく内容はいいのに、これでは高すぎて、あまり一般に浸透しないのではないか?出版社は白泉社…。なるほど。白泉社はマンガ以外の出版物って、たいていスカスカの内容だもんね。マンガ出版の質では日本一だと思うのに。白泉社にはそのへん考えてほしい。だから、☆2つで。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お年寄りの人生のうんちくはスゴい♪
こういう老後もいいよね〜。
逝く時は穏やかに安らかに逝きたいよ。
でもそれには、今を精一杯生き抜くこと、後悔しないように全力でやりきること、時々は息抜きすること、時には勝負に出ること、周りを享受すること、、、、、なんかいっぱいあるよね〜。
優しい気持ちで生きていきたいな☆
ま、まずはちいさな「良かった」探しでもするか。。。
・・・などど、つい考えてしまった。
でも、この本は他のターニャの言葉シリーズの本を何点か先に読んでから読んだ方がいいと思う。
この本から読んで失敗したと思ったよ〜〜。