子どもの自分に会う魔法 大人になってから読む児童文学 (MOE BOOKS)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 244
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592732853

感想・レビュー・書評

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  • 著名人が好きな絵本を紹介する本は
    いくつか読んだけれど、
    散文になりがちなものが多かったように思う。

    でも、さすが石井ゆかりさん。
    個人的なのに普遍的、
    人の集合意識まで届く
    言葉のひとつひとつにノックアウト。

    私もこんな文章をかける女性になりたい。

  • 大人になった今も 絵本が大好きで
    本がますます大好きで。
    同じ本を 何度も読み返すのも好きで
    いまの自分で 感じとりかたがまた違って。
    そんなことを思いながら
    ミヒャエル・エンデや 新美南吉を
    また読み返したいと思いました。

  • 父を亡くした私にとって、以下の文章はとても心に響きました。
    石井ゆかりさんの文章を読み、実際に「悲しい本」を手に取りました。いい出会いとなりました。

    「悲しい本」
    悲しみは、愛情の深さや心の清らかさから生まれます。
    悲しみを忘れずに、ずっと悲しんでいたいのです。
    悲しみという感情が、愛する人そのものと、ほとんど等価なのだと思います。
    この本の中で、悲しみは悪者あつかいされていないのです。
    悲しみを生きることが、私たちの人生においてどんなに貴重で重要かを、この本は私たちに確かめさせてくれます。

  • 雑誌MOEで、筆者が2013年〜2015年まで連載話していたものまとめたもの。

    絵本や、児童文学って、こんなにも奥深く、学びのあるものだったのですね。。
    子供の世界を広げ、子供の考え方を成長させ、人としての「根っこ」を育てる本たち。
    大人になって、それを読み直すと、今の自分の生活、性格、クセ、それらにもドンピシャで当てはまる。
    大人になっても、大切なものたちなんですね。

    ただ単に、絵本や児童文学の感想を共有するたけではなく、時に自分に照らし合わせ、そのストーリーの奥底にある意味を優しく表現できる筆者をさすがだなーと思いました。

    私自身は、子を育てたことはありませんし、これからもできるかどうかは不明ですが、いま、子育てをしていらっしゃる方には、ぜひこの本を読んでいただき、子供と一緒にその本の素晴らしさに気づいてもらいたいなーと思いました。
    子供とともに大人も成長する。そんなチャンスが巡ってくると思うから。
    2017/1/9

  • ◆きっかけ
    MOEインスタ 2016/11/19

  • 子どもの頃に読んだ本をもう一度読んでみると
    子どもの頃に思っていた内容と全然違っていたりして
    なかなかに面白い♪

    作者は、昔読んだ本を今度は大人目線で読み返し、
    子ども頃にはわからなかった魅力を
    あれこれ解説してくれています。

    子どもの頃に読んだ本を
    忘れた頃に読み返す一番の楽しみは、
    とっくに忘れていたはずの、家の匂いや母との会話
    好きだったおもちゃのことまで
    あっという間に記憶が押し寄せてくること。
    こんな風に、改めて本の魅力を語るのも楽しいけれど
    子どもの頃に感じた、本を読み終わった時の感動や
    物語の中に日常がすっぽりと入り込んでしまったような感覚をずっと忘れないでいたいと改めて思ったのでした。

  • 児童文学って、いくつになっても楽しめるんだなぁと
    実感した。

    紹介されている本は、読んだことがある本が多かった
    けれども、読んでいないものは、読んでみたいと
    思いました。

  • この本は、MOEでの連載をまとめたものです。『あの頃愛した本には、幼い日の記憶のかけらが詰まっていました』と言う石井ゆかりさん。この本には、懐かしい本、あの頃、読んだけど、忘れてしまった本、読んでみたい本が載っています!楽しくなる本を紹介しているように感じました。

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著者プロフィール

職業、結婚、進学……
人生の岐路で、あなたはなぜ「そっち」を選んだのですか?

喫茶店店主、写真家、女子高生など、さまざまな職業の人に、何の予備情報もないまま出し抜けにインタビューをしていくことになった著者。
初対面の人たちに聞いた話を元に、私小説のように綴られるそれぞれの「選んだ理由」と、そこから見えてくるものとは?


どういう仕事に就くか、誰と一緒に生きるか、どこに生きるか、どう生きるか。誰もが、人生で幾度も選択を重ねていく。このインタビューシリーズを通して、「どれを選んだか」もさることながら、「なぜそれを選んだか」「どういう経緯でそれを選ぶことになったのか」が、人によってまったく違うことに気づかされたのだ。さらにいえば、「なぜ選んだか」という基準が、その先で「どうなっていったか」ということと、大きく韻を踏んでいる、とも思えた。――はじめにより


ミシマ社のウェブ雑誌「みんなのミシマガジン」連載時から話題沸騰の「石井ゆかりの闇鍋インタビュー」が、ついに書籍化!
厳選された7本に大幅に加筆を加えた、珠玉のエッセイが誕生。

「2016年 『選んだ理由。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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