だれかのいとしいひと

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 245
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592750079

感想・レビュー・書評

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  • 酒井駒子さんの装画に惹かれて手にとった本。
    描かれている女心に、ひとつひとつ頷いてしまいました。

    えと、完璧なキスの話に妙に惹きつけられました。
    キスって、確かに特別。
    ちょっと、深く、考えてしまいました(笑)

  • 読んだことあったかな、と思いつつ読んでみたけど多分読んだことなかった。
    角田光代さんの短編集。ちょうど10年前に刊行されていて、今の彼女の作風との違いも楽しめました。

    「花畑」はネガティブ炸裂しまくりでびっくり。ここまで暗鬱としてると寧ろ逆にポジティブになれそうです。
    「誕生日休暇」もそこそこ暗いんですが、静かな穏やかさなんかも感じられて良かった。ひねくれてて、だけどちょっと素敵な非日常。
    最後の「海と凧」では主人公にすごく感情移入できて、思わず私まで自身の記憶を掘り返す作業をしてしまいました。
    総じてどの話も叙情的でひどくノスタルジックです。挿絵もいい味出してた。

    作者のあとがきにもあったように、理由なんかまったくないけれど、自分の中にはふとした瞬間にいつでも鮮明に思い出せる風景と気持ちがあって、そしてそれはけっして失われないものなんだ、と痛感できたしかな心強さを覚えました。
    切り取ったようなその瞬間はなるほど夢のようです。

  • 20140705

    恋愛話がメインだけど、みんな幸せとは限らなくて様々な問題をかかえている。
    憧憬に訴えかけてきたり、あるあるという気持ちにさせられたり、そういう普遍的な女性の感情を描くのが上手い人だと思う。
    好きな話はバーベキュー(いまお腹空いてるだけか、主人公がビッチすぎだけど逆に爽快)、と花畑(世の中ここまで不幸な人もいるんだ私は幸せだったんだながんばろうって気持ちになる)、誕生日休暇(こういう冒険チックなの好き、でもなんかせつない!)

    だけどやっぱり女性の恋愛事情小説は、私の性にあわない。

  • 作者の言う『この物語の何でもない光景のひとつが、読んでくれた人の記憶に、するりと、何食わぬ風情でまぎれこんだらいいな』の通りの短編集。

  • どれも思ってる事と、現実とのギャップに悩まされる感がとても漂っていて、
    そこに角田さんの一捻りした文章が相まって、
    読みやすい短編集でした。
    挿絵もあっていいですよ。

  • 恋に悩み、生き方に迷う、女の子や男の子が描かれた短編集です。
    その姿や風景が近くに感じられて、共感したり、納得したり。

    お気に入りは『ジミ、ひまわり、夏のギャング』、『誕生日休暇』。

  • 短編集。
    まず、題名が秀逸!思わず手に取ったという感じです。

    内容も、表題作がとても好き。
    後は、誕生日休暇が良かったです。
    決してメルヘンではない、大人のおとぎ話という感じでした。

  • さまざまな形の恋愛が短編でまとめられています。
    日常の何気ない出来事や心の揺れが静かに描かれていて、とても好きでした。
    本文中に、「人生は偶然同じバスに乗り合わせるようなものだ。みんなそれぞれの目的地に向かう中で、出会ったり別れたりする」というような言葉があって、思わず深いな~!とうなずいてしまいました。

    【福岡教育大学】ペンネーム:朱

  • 2002年9月28日読了。

  • 内容(「MARC」データベースより)
    7歳になる姪のチカは、私の彼の恋人気取りでおしゃれをしてきたし、彼とばかり手をつなぎたがった…。はっきりとした「恋愛」にはおさまらない微妙な感情を鮮やかに描く、新しい形の恋愛小説集。表題作ほか7編を収録。

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プロフィール

角田 光代(かくた みつよ)。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。

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