- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592761358
作品紹介・あらすじ
ちいさな女の子の、澄んだまなざしの先にあるものは…。その女の子のこころの中に生まれるものは…。8編のショートストーリーで綴る、夢と現実のあわいの“不安"と“温もり"。珠玉の傑作絵本。 2009年6月刊。
感想・レビュー・書評
-
もくじ
1昼間の蒸気機関車
2図書館
3お友達
412月
5幼稚園
6指しゃぶり
7カミナリ
8スイレン
※□ちゃんと親しいもの
□(しかく)ちゃんが雪を見ている絵が一番好きでした。(12月より)
□ちゃんが池の縁に立ってスイレンを見ている絵もいいです。(スイレンより)
私も□ちゃんみたいな夢見る子どもだったら、今ごろ違う大人になっていたかもしれません。(□ちゃんと親しいものより)
アメン坊がアメン坊を見テイタ
BとIとRとDってどういう意味でしょうか。
ベージュとブラック中心のすごくシックな色合いのおしゃれな絵本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、酒井駒子さんが「MOE2004年12月号~2006年12月号」に隔月連載したものをもとに、新たに全体を再構成し、全面改稿したものということですが、最初の二編も含めて、改めて統一感のある美しさを感じました。
おそらくMOE繋がりで、装幀を担当された名久井直子さんの、表紙の素敵な文字や、テープで貼り付けたような手作り感のある素朴さは、ちょうど、ボール紙に描いた酒井さんの、ざらっと擦れた独特の立体感とも相まって、さながら子どもの為の展覧会といった趣で、こういった点に子どもへの愛情を感じさせられます。
また、黒を背景にした絵には、どこか幻想的雰囲気の中に迷い込んだ、淡く儚い印象がありながらも、そこには確かに生き物たちの躍動感が存在している、そんな絶妙なバランス感も印象的です。
それにしても、□(しかく)ちゃん、可愛い。
「指しゃぶり」や「スイレン」も愛くるしいが、特に「幼稚園」は、おそらく、毎回「一番のりね」と言って欲しかったんだなと思うと、子ども特有のいじらしさがとても切ないですし、一人で歩くのが楽しいといった、当時の私の思いと共感できる文章には、酒井さんの託児所時代の経験が活かされているようで、なんだか微笑ましい気持ちになりました。
それから、タイトルについて。
何故、「BIRD」でなくて、「BとIとRとD」なのか?
人間と鳥が共にある姿に何か神秘的なものや愛しさを感じさせられたりもしますし、それぞれが何かの言葉なのかもしれません。
とりあえず、私は勝手に
BirdとImaginationとRememberとDear
と思うようにしています。 -
絵本作家<酒井駒子サン>の〝夢と現実〟のショ-ト・ファンタジ- 8篇。 小さな女の子「□(シカク)ちゃん」の不安と温もり...お母さん、幼稚園の先生、指しゃぶり、カミナリ、睡蓮の花...そして、BIRD「鳥」との戯れ
-
可愛い女の子が出てくる9つのお話。
「お友達」は誰もが体験したことがあるのではないかな。
お母さんに声をかけられた後のぬいぐるみの絵がなんとも言えない。
「指しゃぶり」どこの親も早く指しゃぶりをやめさせたいもの。
指しゃぶりをやめさせようと◻︎ちゃん(女の子)のお母さんが言った事は…?
わかりそうで掴みきれない話が何作かあった。もどかしい。
どの話にも酒井さんの絵が入っていて見応えあり。黒が多く使われている絵に惹かれた。 -
-
mofuさん、こんにちは♪
素敵なレビューですね!
私も読み直してみました。以前酒井さんの個展で買ったものです。
そして「指しゃぶり」...mofuさん、こんにちは♪
素敵なレビューですね!
私も読み直してみました。以前酒井さんの個展で買ったものです。
そして「指しゃぶり」が大好きだったのを思い出しました。
私も猛烈に指しゃぶりをする子どもだったのです・笑
挿絵のひとつひとつが本当に素敵で、子どもの愛らしさが際立っていて。
これからも作品が出るたびに読みたい作家さん(画家さん)ですね。2018/01/17 -
nejidonさん、こんにちは♪
コメントをありがとうございます。
酒井駒子さんの個展に行かれたんですか!羨ましいです。私も酒井さん...nejidonさん、こんにちは♪
コメントをありがとうございます。
酒井駒子さんの個展に行かれたんですか!羨ましいです。私も酒井さんの絵に囲まれてみたいです!
酒井さんの子供に対する眼差しの柔らかさには感心します。
ちゃんと子供の目線に合わせておられるんですね。私には娘がいますけど、酒井さんのようにする余裕がないです(^-^;
nejidonさんは指しゃぶりされてたんですね。私はお気に入りのタオル等をチューチュー吸っていてよく母に叱られました(^-^;
酒井さんの作品は私も追いかけて行きたいです!2018/01/17
-
-
(2021/9/19読了)
なぜ読みたくなったのか?借りたのか?覚えてません。タイトルの意味も不明。bird?鳥にまつわる話はありません。
とても評価は良いのだけど、私にはこの本を読み解く力が無いようです。
しかし、絵も内容もとても可愛らしかったので星はふたつにしました。 -
なんて美しい本。
子供の時の、一度失ったら二度と戻って来ない感覚が結晶しているような。その結晶の中から世界を見ているような。
そこに、意味とかストーリーとかを求めたら消えてしまう、ただ流れる感覚の波をゆったり味わいたい。そして、やっぱり何かを失くし続けてることに気づいて、哀しみを覚えたりする。 -
大人のための絵本です。
こんな気持ち、拾い集めて。。。-
「拾い集めて。。。」
イメージから、色々な思いがフツフツと湧いてくる感じ。私は「図書館」と「カミナリ」が好きかな。「拾い集めて。。。」
イメージから、色々な思いがフツフツと湧いてくる感じ。私は「図書館」と「カミナリ」が好きかな。2013/04/11
-