- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592761747
作品紹介・あらすじ
谷川俊太郎絶賛!!
ベストセラー小説「世界から猫が消えたなら」の
川村元気最新作は感涙必至の絵本!!
りんごの かたちの みずうみの ほとりで、
ぼくは きみに であった。
みずうみに すてられた ガラクタには
もちぬしとの おもいでが つまっている。
ムームは おもいでの かたまりを ひっぱりだす。
いきばのない かなしい きもちを そらに かえす。
あるひ ムームは ないてばかりの ルミンと であう。
そして しあわせな ひびが はじまるのだが……
ほんとうに かなしいことは、
ほんとうに しあわせなことに にている。
produced by Hiroshi Takahashi, WOW inc.
感想・レビュー・書評
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川村元気・作。
モグルたちが湖に捨てられたガラクタをひきあげます。
ムームはガラクタに住み着いてる、思い出のかたまりを取り出し、空にかえしてあげる(イメージ的には、悪い悲しい思いを、浄化・成仏させるかんじ?)
ある日、ムームは自分と似た、消えなかった桃色のかたまりルミンと出会った。ひとりぼっちで泣いているルミンを笑顔にしようと、ムームはルミンと一緒に遊びます。
そしてルミンはとうとう笑い、同時に空に消えていく時がきた。
ルミンとの別れにムームは・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
りんごの形の湖のほとり。
モグルたちが水から引き揚げてきたガタクラの思い出を引っ張り出して解放するムームとケネディ。
あるとき、たくさんの乗り物が引き上げられ、思い出たちは解放されたけれど、乗り物自体は走り去ってしまう。
追い掛けても追いつけない。
そんな中、ムームはルミンと出会う。
ルミンは捨てられたらしく、解放されることなく悲しんでいる。
ムームはルミンを笑わせるべく、いろいろと試す。
走り去っていった乗り物に乗ったり、楽器を弾いたり、あっという間になるりんごの実を取って食べたり。
だんだんとルミンは笑うようになり、遂にルミンも解放された。
せっかく仲良くなったのに、と寂しく思うムーム。
だけれど、少し涙を流したらもう大丈夫。
また仕事に取り掛かるのだった。
作者は「おおかみこどもの雨と雪」などの原作者らしい。
感動的な作りになっているので、言われれば納得。
捨てられたものの思い出を取り出して解放する仕事という発想はいい。
モグルたちが怖い。
どこかのキャラクターにいそう。