いらないねこ (MOEのえほん)

  • 白泉社
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本棚登録 : 847
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592762157

作品紹介・あらすじ

大ヒット『せかいいちのねこ』の続編。捨てられた子ねこを愛情いっぱいに育てるぬいぐるみのニャンコと、見守る猫たちの感動物語!
2017年9月刊。

感想・レビュー・書評

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  •  前作『せかいいちのねこ』は、とても素晴らしい作品だったから、今作の「こねこ」の父親として幸せいっぱいのぬいぐるみ、「にゃんこ」の様子に油断していたら、思い切り泣かされてしまった。


     ある日、にゃんこは、草むらに捨てられていた三匹のこねこたちを発見し、二匹は既に事切れていたが、残る一匹の僅かに身動ぎする様を見て、すぐさま家に連れ帰り、相棒のアノマロ、いじわるねこと共に、育てることにし、立派に成長したこねこは、にゃんこのことを「おとうさん」と呼び、いつも嬉しそうに慕っていた。

     上記のこねこたちは、どうやら、売り物にならないから捨てられたようで、ここでの動物への尊厳を無視した人間の愚かな行いに、とてつもない悲しみを覚えたが、実は泣かされたのはそこではなかった。

     それは、そこに至る物語の積み重ねがあった上での、終盤のこねこの台詞、

    『あたし、いらない子だったのでしょ?』
    を読んだ瞬間、ぽろぽろと涙が止まらなくなり、

    『だれもいらないから、ゴミみたいにすてられてたって話してるのを聞いたの』

    で、泣きながら声が出そうになり、そうか、猫(動物全般)に本音を語らせる意味合いは、こういうことだったのかと、痛感させるにはあまりにも充分過ぎて、いい年した大人が何故、『いらない』や『ゴミみたいに』で泣きたくなるのか、私の涙腺に聞いてくれとは思うが、いらない子なんてこの世にひとりもいないし、猫は絶対にゴミではないんだと言いたくて、たまらなくなったが(そもそも、子どもにゴミなんて言わせるような世の中はダメだと思う)、ここでは、本屋の店主が母親代わりとして接してくれたことが、功を奏して良かったと思うが、まだ悲しみは止まらなかった。

     更に問題はその後で、このシリーズとは別だが、私はシリーズの始まりだと思っている、『ふたりのねこ』から読んでいれば、終盤のこねこの服装からも察せられるように、にゃんこにとっては、またしても、こういう終わり方かと感じてしまい、決して想定される最悪の事態でこそ無いものの、そこで痛感させられるリアルな寂寥感を繰り返す展開には、まるで目的地を目指し、何度も行き止まりを引き返し違う道を模索してきたけれど、今度も行き止まりでしたみたいな、いったい、あと何回繰り返せば、自分の望むところへ行けるのかといった絶望感へ変貌してしまいそうな、やっぱり人生って、こうなのかという脱力感へと転じたくなる無気力さであり、もしかしたら、こんな考えを抱くのは私がひとり身だからか? いや、そうではなく、ただ逃げる物を探しているだけなのかもしれないが。

     そう考えると、改めてブクログと出会えて良かったなと思い、おそらく、そうでなかったら、もっとつまらない堕落した人生を送ってただろうなと感じさせる、その根拠として、作品を読んで(聴いて)自分が何を感じたのかを文章にすることで、自分を見つめ直し立ち位置を知るというか、そこには、やはりそうかという思いもあるし、へえ、こんなことを感じる自分もいたんだなと知る意外性等、色々な作品に触れることで、初めて自分の奥深さを知ることができ、そんなところに生きている実感を湧かせてくれる、だからブクログは、今の私のステータスとなっていて、おそらく死ぬまで止めることはないだろう。

     話が逸れたが、ひとつ、にゃんこの良いところに気付いたのが、本書の文章にある、

    『ものごとの “ほんしつ”とは いつだって
    かたほうからだけでは 見えないものなのです』

    に、お互いの胸の内を見せ合う大切さを実感させられたのだが、そこでにゃんこは、相手を悲しませたくない思いやりから、自分の胸の内は曝さずにいたことが、私の心にいつまでも残り、それはその後に本音を見たこともあるのかもしれないが、そこにあったのは、たとえ自分の人生、またこんなだなと感じても、人に対しては別だよねという、自分の人生は大事なのに他人のことを気遣う精神の気高さというか、自然とそうなるところは人間の一つの美点だなと感じられ、それは奥付に手描き風に描かれた、こねこの作る花輪と、扉絵の葡萄の花輪の中にひっそりとだが確かに存在する猫とがリンクするように、その終わりがなく続く丸い輪の形に『永遠』の象徴がある、花輪に込められた『幸せがずっと続きますように』という願いに縋って生きていこうといった、やるせない思いを繰り返す人生でも、生きている限り、どこか落ち着ける着地点を自分で見つけて、また前を向いていくしかないんだという激励に、ヒグチさんの絵の見た目こそ、シュールな面白みがあるものの、実はとてもシリアスなテーマを扱った絵本だと思います。

  • 「せかいいちのねこ」に続き、こちらもニャンコシリーズ。
    ニャンコよのなかを知るからとても深い語りに入って…良いことをたくさん語る。

    いろんな優しいねこたちに出会って、心がすこし成長したぼくは、物事の本質とはいつだって、片方だけからだけでは見えないもので、善意と悪意が存在することを知る。

    そして、運命の出会いで小さな猫を見つけて育てる。
    おとうさんになったニャンコは、とても可愛いがる。
    病院へ連れて行ったり甲斐甲斐しく世話をする。
    みるみるうちに大きくなっていき、おんぶもできないと思うと淋しくなる。

    ある日、見知らぬ子ねこを見た男の子のおかあさんが、飼い主を見つけて別れてしまう。

    さみしさからうなだれていたニャンコ。
    本屋の店主が、子ねこが逃げ出して来たよと。
    理由を聞くと「あたし、いらない子だったのでしょ?」と涙を流す。
    「みんな あんたのことが大好きよ。泣き虫のおとうさんにそれ話したら また泣くわよ」

    このことばに泣くでしょ。

    ニャンコの涙と子ねこの涙って、どうしてこうも心を揺れ動かすのだろう。
    仕草や眼差しだけでも話が伝わってくるようで…
    たまらないほど愛らしい。



  •  初めて読むヒグチユウコさんの本。猫の絵の方ね、くらいの認識しかなく、今まで手に取っていなかった。今回読んで、なんて愚かで勿体ないことをしていたんだ、と後悔した。

     絵の素晴らしさは言うまでもなく、内容も、余分なものはすべて削ぎ落とされていてとてもシンプルだけど、一文一文、そして、その文に丁寧に毎ページ添えられている絵が、心の機微を細かく描き出していて、心の奥深くに響いてきた。猫の表情の変化をどうやってこんなに繊細に描き分けてるんだろう?

     濃密な愛の世界が描かれていた。隙間なく愛されて育ち、存在を肯定されているという確かな自信を持たせてもらえる幸せ、そして、心から愛する者がいる幸せ。命あるもの、感情あるものが、真に幸福であるということはこういったことなのだなと納得した。皆がこんなふうに生きられたら、争いやいじめなど、嘘みたいになくなるのではないだろうか。

     他の本も早く読んでみたい。絵を見るだけでも十分幸せなのに、こんなに感動をもらえて嬉しかった。
     

  • ぬいぐるみのねこのニャンコ

    今回はニャンコが捨てられた小さなねこを見つけてそのねこのお父さんになります

    まわりの優しいねこたちの力も借りて子育てを頑張るニャンコ

    そこには、あのいじわるねこの姿も
    けど、このいじわるねこほどニャンコの力になってあげているねこはいないのではないかと思います
    (いじわるねこ大好きです♡)

    しかし、ニャンコと子ねこはずっと一緒にはいられませんでした
    子ねこを引きとりたいという人が出てきて離れ離れになってしまいます

    いろいろな心配がありましたが、子ねこがもらわれた先でちゃんと愛されていることを知り、ニャンコもホッとしました

    別れが辛くてぼろぼろ泣くニャンコを、「ほら!おれたちもうちに帰るぞ」と言って抱き上げるいじわるねこの姿が素敵でした

    • 1Q84O1さん
      かなさん、こんばんは!
      またいろいろありましてリアル一休アニメバージョンになりましたw

      いじわるニャンコがやっぱりいい奴じゃん!って思えま...
      かなさん、こんばんは!
      またいろいろありましてリアル一休アニメバージョンになりましたw

      いじわるニャンコがやっぱりいい奴じゃん!って思えますね(*´ω`*)
      そして、次はいよいよギュスターヴくんですよ♪
      待ってろよー!( ̄ー ̄)ニヤリ
      2023/10/09
    • kuma0504さん
      一休さんのアイコンに飽きる前に、ひとことお勧めしたいことがあります。
      子供の一休さんと違って、大人の一休は奇行が目立ったり、盲の女人と愛欲に...
      一休さんのアイコンに飽きる前に、ひとことお勧めしたいことがあります。
      子供の一休さんと違って、大人の一休は奇行が目立ったり、盲の女人と愛欲に耽ったりしますが、決してそれだけの人ではなく、いやそれだからこそ、素晴らしい人なのだということを、加藤周一「三題噺」の中に1/3で書いています。是非自分のアイデンティティを確かめるためにも読むことをお勧めします。どーせ、誰も借りてないだろうから図書館で速攻で借りられるはず。
      2023/10/12
    • 1Q84O1さん
      クマさん、お勧めありがとうございます!
      「どーせ、誰も借りてないだろうから速攻で借りられるはず」におもわず笑いましたよw
      なんだかすっかり一...
      クマさん、お勧めありがとうございます!
      「どーせ、誰も借りてないだろうから速攻で借りられるはず」におもわず笑いましたよw
      なんだかすっかり一休さんが定着してしまいました…(-_-;)
      それもこれも悪徳ひまわり師匠のせいですが…w
      2023/10/12
  • ブクログの他の方たちが読まれていて手に取りました。

    ヒグチさんの細かく可愛らしい猫の絵はよく知っていましたが、物語も絵と同様。
    繊細に、丁寧に、でもシンプルに紡がれた言葉からニャンコの気持ちが痛いほど伝わってきます。

    親って子どもが生まれたからってすぐになれる訳でなくて、このニャンコのように少しずつ少しずつ、繊細にあたたかく、子どもを愛おしいと思う気持ちが育ってゆくのです。

    他の本も読んでみたい。

    • かなさん
      ねこがすきさん、おはようございます!
      かわいい、ニャンコに癒されましたねっ(*´▽`*)♡
      ぜひぜひ、他のお話も読んでみてくださいネ♪
      ねこがすきさん、おはようございます!
      かわいい、ニャンコに癒されましたねっ(*´▽`*)♡
      ぜひぜひ、他のお話も読んでみてくださいネ♪
      2023/11/21
    • ねこがすきさん
      かなさん
      コメントありがとうございます✨
      本当!あのヒグチさんの絵のイメージ通り(というかよりいいイメージが深まった)なお話でとても可愛かっ...
      かなさん
      コメントありがとうございます✨
      本当!あのヒグチさんの絵のイメージ通り(というかよりいいイメージが深まった)なお話でとても可愛かったです〜☺️
      他作品も読んでみますー!
      2023/11/22
  •  「せかいいちのねこ」の続編!この作品もすっごくよかったです。

     主人公のニャンコは、ぬいぐるみのねこ…、前作でひとやねこの優しい気持ちに触れたニャンコは自身でも成長したと感じています。前の自分は、自分がどうしたらもっと大事にされるかばかりを考えていたけれど、物事の“本質”はいつだって片方だけからは見えないものなのです…と、この作品は始まります。ある日、ニャンコは、捨てられた子ねこをみつけます。ニャンコは子ねこのお父さんになり、やさしいねこたちの協力のもと、愛情たっぷりに育てます。

     ホント、可愛いっ!そしてじーんとくるお話でしたよ!!ニャンコが純粋で健気で優しくって、たまりませんっ…。そして、絵も可愛いんです、すっごく可愛いっ(*´▽`*)♡

  • どうも私は読む順番を間違えたらしい。
    この本の前にもう一作あるなんて!
    ということはこの間読んだ「2人のねこ」は何番目!?
    ニャンコの育てた子猫が選んだ黒いワンピースとあのニャンコの着ていた黒いワンピース同じよね?でも顔が違う?と娘達と話しながら眠りについた。
    絵もお話も凄く素敵なので早く一作目も読まねば!

    • たださん
      翠さん、こんばんは(^-^)
      コメントでは初めましてになりますね。
      いつもありがとうございます。

      つい気になってしまい、お節介とは思いつつ...
      翠さん、こんばんは(^-^)
      コメントでは初めましてになりますね。
      いつもありがとうございます。

      つい気になってしまい、お節介とは思いつつも、コメントを書いてしまいました(^_^;)

      「ふたりのねこ」だけ、出版社が異なるので紛らわしいのですが、発表順に則り、これがニャンコシリーズの実質的な一作目と私は思っておりまして、その後は、「せかいいちのねこ」、「いらないねこ」、「ほんやのねこ」と続いていきます。

      それから、黒いワンピースについては、「ふたりのねこ」を読んだ人に向けた、意図的なものを感じられたことと、それを着た子猫を見たときのニャンコのリアクションもありまして、やはり、「ふたりのねこ」が一作目なのではないかと思わせるものがありましたが、正解はどこにも書かれていませんし、あれこれと想像を膨らませながら、話をするのも楽しいですよね。
      2024/02/23
    • 翠さん
      たださん、こんにちは♪はじめまして(^^)
      コメントありがとうございます。

      確かにふたりのねこと本のサイズも違うなと思っていたら出版社も違...
      たださん、こんにちは♪はじめまして(^^)
      コメントありがとうございます。

      確かにふたりのねこと本のサイズも違うなと思っていたら出版社も違っていたんですね!
      そして私の知らないシリーズがまだあったなんて!楽しみが増えました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

      黒いワンピースも正解はないのですね。
      娘達とあれやこれやと想像したのも楽しかったので、色んな可能性を秘めているというのも素敵ですね。

      謎のままになってしまうところだったのでコメントいただいて有り難かったです。
      これからもよろしくお願いします♡
      2024/02/24
    • たださん
      翠さん、こんばんは♪
      お返事ありがとうございます(^^)

      そうなんです。「ふたりのねこ」以降は、全て「MOE」という絵本雑誌の連載が元にな...
      翠さん、こんばんは♪
      お返事ありがとうございます(^^)

      そうなんです。「ふたりのねこ」以降は、全て「MOE」という絵本雑誌の連載が元になっているので、出版社が違うのですが、黒いワンピースについては、その垣根を越えた、ヒグチさんの粋な計らいにも思えてきて、嬉しいものがありました(*^_^*)

      正解の無いところに、絵本の一つの素晴らしさがあるのではないかと、私は思いまして、読み手がそれぞれ好きなように捉えて、それで楽しめればいいと思いますし、絵本について、ヒグチさんは「子ども目線で描いていないので、子ども受けはしない」と言っていても、そうとは限らないのは、翠さんの娘さんたちの素敵な反応からも感じられた、まさに色んな可能性を秘めているからだと思いました。

      「せかいいちのねこ」と、「ほんやのねこ」も素敵な作品なので、是非、読んでみて下さいね。
      こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします♡
      2024/02/24
  • ニャンコは前作よりも大人になったね。

    アノマロが子猫を心配して超特急で帰る姿が、かっこよくて愛おしい(^^)

    「動物病院って何?」って聞かれた時のいじわるねこの顔!笑

    ほんわか温かくて優しい世界にずっといたくなる。

    いらない猫なんていない。
    泣いている子猫の顔が忘れられない。

  • 細かく丁寧な線と美しい色使いの素敵な本。
    何度も読みたい。
    「本屋のねこ」の方が内容は楽しかった。
    高知で開催されているヒグチユウコ展が気になる。。

    • えりりんさん
      この絵!
      ほんと美しいですよねー♪
      この絵!
      ほんと美しいですよねー♪
      2020/03/15
    • のんのんさん
      えりりんさんも絵を描く方ですか?
      あんな風に描けたら楽しいでしょうね!
      わたしはセンスないから見るの専門で 笑
      えりりんさんも絵を描く方ですか?
      あんな風に描けたら楽しいでしょうね!
      わたしはセンスないから見るの専門で 笑
      2020/03/15
  • せかいいちのねこの続編。

    ぬいぐるみのニャンコが、捨てられた子ねこを見つけお父さん代わりとなった。だがニャンコはぬいぐるみ。その為ニャンコの家主が飼ってるねこ(通称いじわるねこ)がお兄ちゃんとなってニャンコをサポートしながら、アノマロと一緒に、時には本屋のおねえさんと共に子ねこを育てていく愛情の詰まった物語。

    目ヤニで目が開かない子ねこを病院へ連れて行こうと提案したのはいじわるねこなのに、病院がどんな所なのかは冷や汗をかいて答えられないことにクスッと(ニヤッと?)した。いじわるねこの家猫たる部分が垣間見えた瞬間。

    そしてどんどん成長していく子ねこ。一緒に暮らせなくなるキッカケが起こり離れ離れになる。それは必ず訪れるであろう必要なことではあった。ただ、みんなが辛そうで胸が苦しくなる。
    でも大丈夫。間違いなく幸せの道なのだと思う。

    --------
    アノマロのこと。前作のせかいいちのねこ以上に愛らしさがパワーアップしている!可愛くて堪らない。最初は少し気持ち悪いとさえ思っていたのに。アノマロ最高にかわいい。

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著者プロフィール

画家。多摩美術大学油画科卒業。東京を中心に定期的に個展を開催しつつ、ファッションブランドや画材メーカーなど、様々な企業とのコラボレーションを展開している。2015年1月より、自身のオリジナルブランド「Gustave(ギュスターヴ)」を展開。独自の世界観を色濃くだしながら幅広く活動し、絶大な人気を博している。
著書に『ふたりのねこ』(祥伝社)『せかいいちのねこ』(白泉社)『ヒグチユウコ作品集』『Museum』(グラフィック社)など。

「2016年 『すきになったら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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