- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592762751
感想・レビュー・書評
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心温まる色合いと話。夢を見る怖さとワクワクの両方を感じられる。
作者のコンドウアキさんはリラックマの原案者らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
店主のペンギンのぺんぺん、バクのもぐもぐ
寝ている間に見た夢を買い取ったり、夢を飴にして売ったり。
おじいさんからの依頼で夢を買い取りに行くけれど、もぐもぐが満腹になって全部の夢は食べ切れなかった。
食べ切れなかった夢におじいさんとおばあさんの若い頃が出てきて、本当はそれを買い取ってもらって、また買い戻せば夢で見られると思っていたらしい。
買い取ってあげられなかったので、代わりにその夢の内容を絵にしてあげると喜んでもらえる。
将来の夢の方だと思ってた。 -
夢を加工して売るペンギン。まず、そこに魅了されます。わたしも子どもの頃は、いろんな夢を見たものでした。この絵本にあるように、空を飛ぶのもありましたし、ほかにもいろいろ。
しかし、こんなステキな仕事をしているのに、主人公のペンペンは、自分の仕事がイヤなのです。
ふしぎですよね。
どんなことでも、仕事になってしまうとバラ色がかすんでしまう。大人になれば、そういうことは、つねにあるものです。
夢がかなったからと言って、ハッピーエンドとは限らない。しぶい人生観がほの見えます。
しかし、この絵本はそれだけで終りません。
ラストの一行で、思わず大人も、そうだよね! と大きくうなずくことでしょう。
おじいさんとの交流も素晴らしいですし、そのおじいさんの夢に関するあれこれも、そうか、なるほどとうなずくことがおおい。
説教臭くないのに、深いなにかを感じさせる、そんな絵本です。