- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592831051
作品紹介・あらすじ
江戸にはあらゆる物を貸すという商売がある。今でいえばレンタル屋。思わぬ事から店主を任された、美少女お庸。「無い物はない」貸物屋として、客の無理難題を颯爽と解決する! 痛快キャラ誕生!
2015年1月刊。
感想・レビュー・書評
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シリーズ第一弾
何不自由なく育った大工の棟梁の言葉遣いの悪いお庸、盗賊に両親を殺され、仇を突き止める縁で貸し物屋・湊屋出店の店主に
不可思議な事件も含め事件を解決、今回のメインは亡くなった姉・幽霊?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気持ち的には3.5くらい
恋愛要素あり。
お庸がサッパリしてて、あまり重いシーンもないので、全体的にはさっくり楽しく読める短編集。
お庸は客にもべらんめえ口調だが、全くの考えなしではない。
個人的には、お庸がいきなりある人に好意を寄せるシーンだけ唐突だな、とは思った。 -
2015-02-28
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1冊に複数のエピソードが入っているので、推理ものとしては話が薄い。
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シリーズ新しいのを読んだら、これを本棚に入れていないことを思い出し、あわてて入れる。
「でんでら国」で新しい時代劇だと感じた平谷さん、今度は大工の娘で、口の荒いお庸が、、貸しもの屋、今でいうレンタルショップの支店長になります。
この時代のレンタルは、「無いものはない」とうくらいで、日常の蚊帳や鍋、釜、下穿きまで借りることができたというから驚きです。(お庸が掲げている看板は、無いものは無いから貸せない、という意味も掛けてある)
押し込みで両親を殺されたお庸は、本店の清五郎の力を借ります。その借り賃を支払うため、支店の店長になるのです。お庸にものを借りに来る人たちの謎や、捕り物も交えて、軽快な時代劇になっています。 -
主人公は男勝りの口調で、すぐ熱くなるため我儘な所も見受けられますが、はっきりした性格なので嫌な感じは受けませんでした。
貸し物屋としてのちょっとした謎もあり、勢いがあって楽しめます。 -
2015年1月刊。文庫書下ろし。4編の連作短編。不思議なお話も取混ぜた江戸の仕事と人情と捕物の話。おもしろそうな登場人物達の割には、お話の広がりが不足気味です。単純すぎて、楽しめませんでした。
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棟梁のお嬢さん お庸が、主人公である。
ある夜、家に賊が入って、両親は殺され、お庸も、瀕死の怪我を負う。
今までの幸福で、何不自由なく生活していたのが、一変してしまい、人の世話で、貸し物やの店主に雇われる。
貸し物屋だけあって、色々な注文があり、其の推測するのも面白いが、又、摩訶不思議な亡くなったお庸の姉の亡霊まで出てくる話には、、、少し、話の展開が、おかしいのでは、、、と、思ってしまった。
そして、やはり、江戸っ子であっても、棟梁の娘であり、何不自由のなかったお嬢様が、「おいら」と言う言葉や、べらんめぇ言葉を使うのは、、、如何なものかと、、、、
お付きの者たちがいて、やはり、大工達を、采配していた親のしつけがなって居ないように思われるのではないだろうか?
折角、良い両親で、色々な人脈を持っており、優しかったと言う伏線が死んでしまうのでは、、、と。
言葉づかいを、好きな人の前では変えるという設定をしたいのは、理解できるけれど、わざわざ年頃の娘に、べらぼう言葉は、似合わない。
簡単に読めるのて、表紙イラストの可愛さについ読んでしまった本であった。