殺業の絆 (花丸文庫BLACK イ 1-1)

著者 :
  • 白泉社
3.00
  • (1)
  • (4)
  • (11)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 78
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592850786

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白かったです。
    評価がイマイチパッとしなかった(失礼)のでどうかなと思いましたが良かったです。最初ハードで後半甘々と聞いたけどそれほど甘くも?だし、プチ謎が気になって読み進められたし、痛いことは痛いけれど、それほどでもという感じでした。
    まず、犬飼センセの文章は作品によってダメなことがあるのですが、このお話はとっても良かった。本を開くとヌルい小説じゃないぞって感じで漢字が多め、短い小気味よい文章、多めな句読点、決して読みやすい方ではないと思うのですがそれが今作ではよい方に効果を発揮していて、情景描写がん?ん?とわからなくなることがないとは言えないけれど、犬飼先生の良さと勢いを消さないでぐいぐい行く作品だった、と私は思っています。ハードさも甘さも私にはこのくらいがちょうどよかったです。でもちょっとこの子それからどうなっちゃったかなって不憫な子もいるなぁ……。

  • 前半が殺人シーンありのハードな感じですが後半は思った以上に甘い仕上がりに。甘いの好きです。

  • 駆け出しの殺し屋を裏でやっている花屋さんと、殺し屋のプロが衝突する話。
    ぶっちゃけ表紙で衝動買いしてしまいました。全体的に刺激が足りない。個人的にはもうちょっと、こう...プロの殺し屋さんが酷い性格で、それに主人公が翻弄されてる感じかなーと思っていたのですが、そういうことはなかったです...。

    ギャップ萌えではありましたが、なんとなーく物足りない気も。これはこれで私は十分楽しめました。ただもうちょっと流血とかそんなのがほしか(規制

  • ずっと積んでいた本。絵が好みなのですが、ちょっと痛い本なので、あまり楽しんで読むことができませんでした。レンのこともどうなった!?

  • 前半バイオレンスなダークエロ仕様だったのに、終盤あたりではあれれ?と思うような別物のヤワな仕上がりに。
    でも、前半部分みたいな調子で突っ走ってハードに終わってたら、果たしてこの話を受け入れることができただろうかと思うと疑問なので、予定調和ということで一応。

    かなり突っ込みどころの多いストーリー。
    日頃は新宿で花屋をやっていて、裏では依頼があると殺人を請け負う「殺し屋」の麻人。彼は男には不自由したことのないほどのものすごい美人なんですが、とてつもなく残念すぎる馬鹿な子です。
    人を殺すことにまるで罪悪感はなく、小さな頃からきれいに死ぬことに憧れていて、請け負った殺しでへまをしてプロの殺し屋である九劉にいたぶられた生死の境目でさえも、彼に一目惚れして「一度でいいからHしたい」と切望するどうしようもなさ。
    顔がいいからと情けをかけられて一命をとりとめたのに、それは俺に惚れたんじゃないかと馬鹿な期待をして、九劉に会いたいがためにまた殺しを手がけてしまいます。
    麻人は晴彦やレンに愛されているのに、その気持ちも応えることもなく、ほんとに残念です。

    しかし、麻人が殺されちゃってもいいから一度だけでも九劉と体を重ねたいと思う気持ちは一直線で、雑念も下心もないのは呆れるほどに純粋です。そして、その願いが叶い夢見心地の麻人は、九劉が自分に絆された理由を知り、初めての恋心に苦しみます。
    その苦しみを全部九劉にぶっちゃけるのも、子供っぽくて呆れ果てますけど。それ以外にも、外に出られない、煙草が吸えない、そんなことが我慢できない麻人は子供並み。
    よくも九劉はこんなおこちゃまに我慢してるものだと思いますが、その分鬼畜Hでうさを晴らしているにおいがプンプンでした。

    Hシーンはとてもハードで、甘さはありません。言っても分からない子なので、体で思い知らせるしかないのは納得できますが…
    麻人の喘ぎ声がハンパなくすごい。ベッドシーンはほぼ喘ぎ声。九劉を言葉と体全部で欲しがる麻人には、ただ圧倒されます。淫乱受ベスト入りはまちがいなし。
    そんな麻人の積極的な態度にドン引くかと思ったら、九劉のフォローがとんでもなく甘いんです。殺し屋がモスバーガーで注文してテイクアウトするなんて、甘すぎで悶えました。まるで別人。
    九劉の魅力をもう少し掘り下げて描写していれば、さらに好感度が上がったはず。

    受のアホな性格と、殺伐とした鬼畜エロが後半あまーい執着愛にいきなり変化する衝撃に耐えられる方だけにオススメします。

  • 初読みさん。前々から気になってた作家さんで以前のは積み本になったまま、こちらを先に読了。ちょ~っと作風に癖があるのかな?という感じがした。この本だけなのか、既刊もそうなのかは今のところ不明。タイトル通り全体的に殺伐とした雰囲気で、イラスト担当の鬼塚さんにはピッタリのお話。裏表紙のあらすじは『鬼畜×鬼畜』とあったけど、私の持ってる鬼畜イメージとはちょっと違っていた。殺し屋が殺し屋をハントするお話で、もともと殺し屋稼業っていうのは残酷で無慈悲。攻が追手を撒くために取った行動こそは鬼畜でギョギョっとなったけど。血濡れのストーリーでぐいぐい読めたけど、肝心のラストが。残念なことにラストが生温い。せっかく血生臭いんだから壮絶に締めくくって欲しかったけど、BL界ではNGなのかな。残念だ~。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

犬飼ののの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×