- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592851004
作品紹介・あらすじ
「天使のような子」と言われ天真爛漫だった真治は、バイト帰りにレイプされて以来、人間不信に陥ってしまう。けれど親友の塚越だけは、いつもそばにいてくれる特別な存在だった。支えてくれた塚越のおかげで再び社会に馴染めるかと思った矢先、自宅に差出人不明の封筒が届く。そこには自分のレイプ写真が…。淫らに乱れた記憶がよみがえり、自分は汚らわしい存在だという思いにとらわれた真治は、再び自分の殻に閉じこもろうとする。けれど塚越は、そんな真治をも受けとめてくれた。優しすぎる塚越に、いつしか真治は依存するようになり…。
感想・レビュー・書評
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花丸文庫と花丸文庫BLACK、同じ出版社で何故こんなにも差があるのでしょう。
と改めて思った一作です。
個人的に花丸文庫は比較的あっさりしたさわやか作品が多いと思っているのですが、
BLACKになったら名前の通り黒い、ねちねちした感じのお話だなぁと思いました。
こちらの作家さんの作品は初読みだったのですが、
読んでいる途中で何となく事件の犯人はあの人じゃ……と
思いつつ読んでいたのですが予想が当たっておりました。
でも内容が濃くてフラグも沢山だったので最後までハラハラしながら読み進めておりました。
短編の方は攻め視点の独白が続いていたのですが、
本編読破後に読むと本編 を読んでいる最中理解不能だった攻めの気持ちが
少しだけ理解できたかなぁと思いました。
勿論色々やっちゃ駄目だろこれは!
というものもあるので全部が全部理解出来る訳ではないですが。
普段よく読む所謂片思いから気持ちを伝えてハッピーエンド
という様なお話ではなかったので読了後も重苦しい気分にはなりましたが、
こういう作品もたまにはいいなとも思いました。
挿絵の門地先生の絵が凄く奇麗でH度が増している様に思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベストオブ執着攻め。これぞ執着攻め。丸木文華の本領発揮作品。すべて計算づくの執着攻めと、頭緩めだけど何もわかってないわけではない受け、そしてラストはストックホルム系というか、あれ受けちゃん壊れちゃったかな?って感じのメリバ。後日談含めそこはかとなく不穏さが漂う終わり方で、一般文芸作品だったらこれはバッドエンドの気配濃厚かなっておもうところだけどBLなのでメリバだと思います。今のところわたしが読んだ丸木作品中最高。
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あとがきで述べてらっしゃるように、丸木さんらしい内容だとおもいました。最後に黒い部分が見えるけれど、エンディングとしては暗いわけではないと思います。
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初めての丸木さん作品。
みなさんの評価を見てから買ったのでハズレではないと思います。
好みがわかれますねw -
★×5(甘め)
丸木さんの真骨頂、執着しすぎるコワイ攻(絶倫)を楽しめました。
私の中では「丸木文華」といえば「コイビト遊戯(一部ではトラウマボブゲと恐れられている)」であり、兄弟シリーズです。
異常なまでに受けに執着する攻めは、丸木作品でしか楽しめないですよね。
甘さは控えめで苦味が際立つ…カカオが多いビターチョコのような作品なので、読み手を選ぶかも? -
事件に遭うことで病んでしまっている受けだけれどそれ以上に攻めが病んでました!という内容。
ま、おふたりが幸せならいいですいいです。
怖いけど!w -
何度読んでも、塚越の母親のくだりで泣ける。
そして、改めてこの作品のタイトルに込められたものに涙が出る