- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592851233
作品紹介・あらすじ
この世ならざる者が見える柳谷潮と、人を食べられない優しい鬼。
幼い頃に出会った二人は親い合うが、潮が十八の年、鬼が潮を食べなければ霧となって消える運命に陥り……。
涙シリーズ第二弾!! 2014年6月刊。
感想・レビュー・書評
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鬼と人との恋の話なんだけど、最初に鬼が出会った人との話に泣ける。鬼を死んだ子供のように可愛がって、でも、鬼だから周りの人に祓われてしまって。すごく切ないです。補食するものとされるものとの恋はつらい。第一段を見ないでスピンオフからだけど楽しめました。
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「青龍の涙」のスピンオフ。またしてもただの異形との恋物語に留まらない、ヘビーな内容でした。
前回の神様攻から、今回は鬼攻となっていて空恐ろしくなってる気がしますが、むしろ神様よりずい分やさしい気性であることが意外でもあり、そこがストーリーの根幹になっていました。
神様の時もそうだったように、鬼にも人のような名前がないんですよね…
神様は早々に名前が決定しましたけど。
毎度ながら、こういう細かい巧みな技にやられてしまいます。人にあらず、という意識が知らないうちに刷り込まれてしまうすごさ。そして、鬼という存在の畏怖はそのままに、潮に見える鬼にだけは愛ゆえのやさしさが備わっているという特異さ。
鬼の世界ではずい分浮いた異端の存在なんだろうなと思えば思うほど、彼の優しさに切なくさせられました。
自分の命を賭してまで潮を守ろうとする深い愛に、涙無しには読めませんでした。泣かされました。
葛藤がすごいんです。命を奪うのか、奪わないのか、奪わせるのか、奪わせないのか…これこそ究極の選択です。
鬼と潮にも、そして読んでるこっちにも。にっちもさっちもいかない状況に直面してしまった愛し合う二人が一体どんな方法で幸せをつかみとっていくのか、ほんとに心配しながら読んでしまいました。
花丸BLACKらしく大人向けのハードな描写があっただけに、いっそう甘く感じました。ハードと言ってもエロ的にじゃなく、グロ的にです。その後泣かされましたよ!
慟哭する鬼が優しすぎてたまりませんでした。
潮の絶対諦めない気持ちに心救われる気がしました。
愛する人のためならどんな可能性でも見い出して、何でもしようとする強さに成長を感じました。
青龍では二人きりで異世界での新婚さんとなりましたが、こちらは潮の家族をちゃんと考えての同居婚。
そんな作者さんの細かい心配りにほっとさせられました。 -
泣いた。中盤からもう涙ボロボロ。自分の心が弱っていたのかと思うほど泣いた。受けも鬼も優しくて、友達もみんな良い奴で良かったけどやっぱりBLにでてくる女はあかん奴やった。数行の登場でさらっと過ぎたから今回はあんまり不快にはならなかった。とっても優しいお話でした。この本は「青龍の涙」のスピンオフでしたが作者もあとがきで述べているようにこの本だけでも十分楽しめました。
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一寸無茶してるけどほぼ相思相愛状態なのに何故BLACK? と思ってたら大分猟奇的なシーンがございました。これはたしかにぶらっくだー。