永遠の昨日

著者 :
  • 白泉社
4.14
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本棚登録 : 380
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592862734

作品紹介・あらすじ

ミッちゃん、だいすきだ。ずっとそばにいるよ。いつまでもずっと。切なくて、哀しくて、やがて溢れる優しい愛。榎田尤利の幻の傑作がいま蘇る。

感想・レビュー・書評

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  • 交通事故に遭ってしまい死んでしまった浩一。にもかかわらずなぜか浩一の身体と心は生きているように動いている。

    結果的にそれは浩一と満のお互いを強く、強く思う思念から成り立ったものなのだった。満が浩一に(恋愛、またそれ以上の家族愛にも似た)好意を持つようになるのは満の生い立ちと浩一の温かな性格からわかるけど、なんで浩一はあそこまで満のことが好きだったんだろう?一目惚れもあると思うけど満の淡々とした態度に隠れた寂しさなども汲み取っていたんじゃないかな。と勝手に解釈。

    大切な人を失うのは本当に怖くて悲しいことだと思う。それでも「二人だけの世界」を選ばなかった最後に好感というかよかったな、と思えた。
    いっぱい泣かされました。笑

  • 復刻されていたの知らなかった。また読むことができてうれしい。
    ジャンルとしてはエンタメでBLだけど、人間がしっかり書かれたよい小説だと思う。
    紺野キタさんのイラストが合っている。好き

  • 切ない系で、淡々と読んでいきながらも、止まることなく完読いたしました。
    事故にあった浩一と、事実を受け取れない満の切ない恋模様。

  • 死ネタはどうかなぁ・・・と思ったものの、読み始めは軽快!!サクサク読める。
    でも離れる時が近づくと涙が止まらなかった。。
    思い出すだけで泣ける。

  • ※ネタバレあり

    久しぶりに、BLを読んで泣いてしまった…
    全体的に軽妙な雰囲気で、オカルトっぽいところはラノベなんだけど…。
    冬の朝、友達がトラックに弾かれて死んだ。心肺停止、脈なし、脳死…なのに、普通に立って喋って登校もしている。こんなにトンデモ設定なのに、なぜか話は破綻せず矛盾せず。
    うん、そこらの哲学よりよっぽど死について受け入れられました…。

    「永遠の昨日」ってサラッと本文中に書かれている…しかも脇役キャラの言葉というこの気負いのなさが榎田さんのセンスというか、節というか…読んでて気持ちいい。
    どうしてこんなに易しい言葉で感動させることができるんだろう。すごく単純なのに深層に届く。最後の最後、世間的にも彼の死が確定したところで涙腺崩壊してしまった…家族のもとに還ったんだね。どうか二人が来世でも出逢えることを祈りたい

  • 泣けました…。最初は度肝を抜かされ、読み進めるうちにこうくるか!と展開していく話に一気に読破…最後はホント涙なくしては読めませんでした…

  • 2014年読了

  • 4年前くらいに途中まで読んで積読していた本。
    当時は魚住君シリーズのようなものを期待していたので少々残念だった。

    個人的にわんこ攻めは苦手なのだけど最後まで読めたのはやはり文章の巧みさにあると思う。とても読みやすい。
    わりと死体の描写がグロかったので「これセックスするんかな」と気になっていたけど最終的にはしていたので「ヤるのか」と感心した。

    相変わらず女性キャラが素敵でいい味出している。

    生(赤ちゃん)と死(浩一)というのを対比的に描いている。

    彼が最後に家族の元へ帰っていたのがとてもよかった。

  • のっけから『さよならへ向けてカウントダウン』がはじまってるわけで、二人もそれを心のどこかで知っているわけで…
    明るく健康的な会話が哀しいくらい不健康だ。切なく哀しく静かに…薄くつもる雪のようにサヨナラが重なって行く・・・そんな感じのお話でした。
    いい話だった。



    でも復刊は文庫で出して欲しかったなぁ…とちょっとだけwwww

  • 紺野さんの装画つながりで読んでみました。ただのBLではなくて考えることがあったのと、文体やキャラが魅力的だったのが素敵でした。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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