- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592862765
作品紹介・あらすじ
何の未練もなく男を使い捨てた師匠・山九亭初助。落語の道一筋に孤独な生涯を送ったかに見えたその裏には、真を貫いた驚きの愛情物語が。
感想・レビュー・書評
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「座布団」が図書館に無かったので、落語家シリーズ続編のこちらのみ。
おそらく、「座布団」で主人公であった、三九亭感謝。彼の師匠初助の隠されていた生涯。
華やか芸人だった母親は刺し殺され、父親は定かでない。落語家の叔父に引き取られ、その美貌と話術で早々と真打も手中。噺家に生きる金の為なら、多少、耐え難い事もやりましょう。
弟子から見た初助は、男を使い捨てる独り身を自由に生きる芸の人。
独り身を続けていたのは、一人の男への想い。
長い刑期を終えた男との最期の時期を知りながらのふたりの佇まい。
もう、表現の自由。
時折、入る洒落や小話も雰囲気がある。
この作品も良いんだけど、雲田はるこ「昭和元禄落語心中」をすごく読みたくなった。 -
なんて良い話なんだ。゚(゚´ω`゚)゚。
魔性の初助師匠がたった一人愛した男。
その出会いから別れ、初助が柄にもなく刑務所の慰問を何年も続けていた理由…最期までの二人の時間がもう泣けます!!
初助師匠最高です‹‹\(´ω` )/››
初助が弟子の感謝に言った魔性の言葉です笑
「男なんて刺身の舟盛りと一緒だよ。大勢でつまむか、一人がつまんで食い残すか。あたしとお前は、同じ舟盛りをつまんだが、その後残った刺身を、誰がどう食べようと勝手じゃないか」
師匠カッコい〜(。>ω<)ノ
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2023/10/16
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2023/10/16
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2023/10/16
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「昭和元禄落語心中」はこういう展開になるべき。銀さんの顔が山田ユギさんの絵で描かれてない?
それはさておき、いい話。ジーンとしました。しみる…ね(「演歌の花道」のナレーション風に)。
「座布団」と並び今年の個人的上半期ベスト3は「三匹のおっさん」とこの本です。 -
故人となった初助師匠
評伝を書こうと取材するライターの要への接触から
初助の私生活が描かれていて
落語のお話も絡めてぐいぐいと世界に引き込まれ…
「夫婦茶碗」じわじわ
喜びも悲しみも愛しさもじわーっと
二人の時間がぴったり重なったまま、離れていかなければ良いのにと思いました
それにしても作者
かなりの落語好きなんだろうなぁ、と
お話 -
好きすぎて、素敵すぎて この本を語る言葉が見つからない。
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うーむ。三九亭感謝(要)を通して見た師匠・初助の物語であったのか。かといって要の方も疎かになっていない、かえって奥行きが出ている巧妙さ。笑いの芸の底に敷いてある痛いほどの切なさ。参りました。ハイヤー運転手の太田さんも何気にいい味出してました。
でもね!あれは絶対BLにすべきだった(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
でもね!あれは絶対BLにすべきだった(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
持ってないのよ。
あれは、ギリだから、いろんな賞とったんじゃない?
でもBのLが良かったよね。
持ってないのよ。
あれは、ギリだから、いろんな賞とったんじゃない?
でもBのLが良かったよね。
で終わって欲しかった(๑•́ ₃ •̀๑)
でもそれだと賞もらえないね笑
で終わって欲しかった(๑•́ ₃ •̀๑)
でもそれだと賞もらえないね笑