- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592875796
感想・レビュー・書評
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柳のことが大切すぎて、離れたくないがために「友達」という関係を変えることができない須賀。柳の気持ちが分かりづらい(本人も分かっていない?)からこそ、こんなにも遠回りすることになったのだろう。友達以上になれなかったとしても、柳を守りたい。と思っている須賀の気持ちが痛いほど伝わってきた。理解し合うことが難しい2人なのだから、これからはちゃんと言葉で表現するようにして欲しい。
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皆さんの好評で手にした作品。「よかった」これに限ります。
特殊能力を持った柳と、柳を守る庸一。ふたりは昔から仲のいい「友人」だけれど、ずっと秘めている思いがあり、その関係から動こうとしない。その関係性と、この物語の核である事件の動き。私は魅了されてしまいました。
私はどちらかというと晴海がもうちょっと出てくるのを期待していたのですが、スピンオフとかしてくれないかなぁ。まぁ、こちらほど盛り上がるような気はしないのですが、大人にあしらう寺本とか読んでみたいです。 -
今城けい作品、初読みです。
表紙のイラストは、股間を覆うシャツを捲りたくなるという
エロオヤジ的衝動を駆り立ててくれるくらい素敵です。
雑誌記者×新聞社の社員(IQ200) 同級生
読後、久しぶりの充実感に浸りました。
受けのキャラが、次第に可愛くなってきて
攻めの無骨だけど繊細な優しさにクラッときて
友人の二人を包み込む友情に感動しました。
表紙から受ける印象とストーリー的には少し違う気がしますが
まぁ、エロっぽいから良しとしましょう♪ -
新聞社の死亡データ管理部に務めるIQ200の天才・柳と、彼を盲目的に愛する10年来の友人で雑誌編集者の須賀。モデル事務所の売春事件をベースにしたサスペンス。今城さんの、人間として決定的な何かが欠如しているキャラを描く巧さが冴え渡ります。自覚・無自覚の差はあれど、互いに依存しあっている関係性がすごく美味しい!そしてエロい!
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おもしろかったです。最初に柳の性格を知った時はどうかな~~と思ったんですが、読めば読むほど柳の須賀への思いが段々と分かってきて…。
もう~これだけ愛されてて須賀幸せだね~って感じでした。
私としてはサブキャラの寺本と春海の話が読みたいな~。 -
記者×新聞社資料課の美人さん。
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同級生 攻め視点
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雑誌記者の須賀傭一と、新聞社で資料課に勤務する連城柳がコンビを組んで、極悪非道な事件を追及していくサスペンスが主軸。
でも、メインは主人公二人の10年愛です。
柳がとても特殊なキャラクターで、他のBLと比べてかなり異色的です。完璧な人形のように美麗で、アンドロイドのように表情は乏しく、しかしIQ200という超人的な頭脳の持ち主。そして、そんな柳を学生時代から密かに盲愛し続けている勇猛果敢な性格の傭一。その傭一の視点で物語が進行します。
ものすごく柳のことを愛しているくせに、ひたすら友人としての立場を守り続け、ストイックに彼を支える傭一と、感情を全く理解することができない柳の関係に、とても興味を惹かれます。
仕事について助けあうだけなのかと思われるクールな関係が、読みすすむうちにもっと深い意味を持っているのだと思い知らされて、胸が熱くなります。
とにかく、攻の辛抱強さには敬服します。なにしろ柳は感情を理解しないし、表現することもできない男。感情の起伏のない言葉から何を考えどんな気持ちでいるのか探るしかないんです。そして、そのあやふやな手がかりから傭一は柳のあらゆる思いを受けとめていきます。これはもう、傭一の粘り勝ち。愛の深さイコール忍耐力です。
後半には互いに相手の存在があるからこその活躍を見せることができる場面があって、読後は爽快。
ただ、柳の過去は不必要に痛いです。酷い家族だ。
全体に硬質で特殊なムードが漂っているので、Hシーンも難解。エロいはずの言葉の数々が、クールすぎて煽り不足。いまいちのめり込めない感がありました。柳の言葉の意味をひとつひとつきちんと理解していく傭一ほど忍耐力がないことに気がつきました。 -
好き嫌いが出そうなお話かなと思った。
10年たってようやく第一歩ってのは遅すぎませんか。
誘い受けかもしれないけどまったく好みじゃない…