月の真珠―咲き乱されし皇子 (白泉社花丸文庫 に 1-4)

著者 :
  • 白泉社
3.24
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本棚登録 : 87
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592875949

感想・レビュー・書評

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  • 普通の花丸なのに、エロい・・・花丸BLACKかと思うくらいに。
    濃厚なシーンが続いても、ダレない。
    架空の国が舞台で、皇族とか皇帝が出てくるというファンタジーなお話。
    無垢な皇子を敵国の将校が仕込む過程が・・・エロ炸裂。

    「あぁ、エロ読みてぇ」ってときは、西野花なら、まず間違いない!
    これだけ、エロに特化した作家さんは珍しいかもしれない。

  • 何とも、、、嫌いではないし、割とベタっちゃベタな展開ではあったけどね〜。。。BLでやる必要は薄かったよなーーー。

  • タイトルと表紙に引かれ購入。お国のために人身御供になる双子の片割れ王子の夕霧。その健気さに感化されクーデターを起こす教育係の貴族フリーゲート。ほとんどエロと言ってもいいくらい全編エロ。差し出された王子は特に男である設定でもなくて良かったかな

  • さすが西野先生という作品(*^_^*)
    BLACKではないのに、これまた淫靡でした~!
    でも話もしっかりしてて、洋×和だけど読みやすかったし、意外と恋愛要素が強くてエロイばかりじゃなかったし。

    帝国に条約のために差し出されることになった小国の親王を、帝国側の将校が閨の手ほどきを施す。
    この小国の親王:夕霧が無垢で情事の事をまったく知らないところに、帝国側の将校:フリゲートが快楽を仕込むさまがこれまた・・・・www
    でも、夕霧は無垢だけど国のためにと心を決める強い姿を垣間見せるし、ただ弱いだけじゃない凛とした感じで良かった!
    フリゲートも立場を超えて夕霧を護ろうとする流れがすごく良かったし、ハッピーエンドの形もすごい良かった。

    あまりこういうファンタジー要素の強い作品を読んだことなかったけど、すごく読みやすくてエロくて良かった(^^ゞ

  • フリゲートの行動が凄く意味ありげで話が進んでいったのが印象的でした。
    もっとド派手な作品となるかと思いきや、恋愛重視の作品でちょっと拍子抜け。
    いや、拍子抜けしている暇もなく、エロエロが凄かったです。

  • 他国勅使(准将)×親王

    小国・ミカサの親王である主人公は、戦力で格段に劣る祖国を救うために強国へ身を投じる決心をする。
    父からその地位をゆずられる姉を守るために、自らが他国皇帝の寵姫となろうとするが、恋の経験すら皆無。それを見かねた勅使は、閨の手ほどきを施すと申し出る。

    あれ?BLACKだっけ?と思うぐらい淫靡です。
    世界観も独特なのですが、ああ作者が描きたかったのはこういうことかなーというのが読み終わると納得できました。
    洋×和 余裕のある攻×何も知らない無垢な受 が堪能できる作品かと思います。
    挿絵も実相寺紫子さんなので世界観には入り込みやすい。

    ただね…苦手な人は苦手なんじゃないかなぁと思います。
    わたしはとても楽しめました!

  • 確認先:目黒区立八雲中央図書館

    アーレンティアン的な解釈ならば、本書読了後、真っ先に浮かぶのは国民国家の言う人権には最初から「無国籍者」が存在しなかったというエピソードである(『全体主義の起原 第2巻』)。主人公は無国籍ではないのだが(むしろ皇族の一員である)、陵辱され「開発」されていくさまはまさに彼から「ナショナリティ」を奪うことにほかならない(しかし同化ではないことに留意せよ)。
    その一方で、「帝国主義」がもたらすハイアラーキー(アーレントになぞられば「海外帝国主義」と「大陸帝国主義」の分かれ道になった国民国家の形成レース)に作品の不均衡を落とさないという点は評価できる。というのも、個人の欲望によって国民国家を形成するという時たま出てくるこの手のBL作品にありがちな落とし穴(特定の機関→たいていは国民軍 を理想化してそこに倒錯的な欲望を投影する)の一つにあるのが、強い国に攻めを弱い国に受けを配置して二重の権力支配(攻めと受けという権力作用と、「宗主国と植民地」という権力作用)を肯定するという問題を含んでいるからである。

    この作品である種不快だったのが、「無垢―好色」というセジウィックが指摘した二項対立がここでも繰り返されていることで、特に序盤はこれに国民国家の暴力性をむごいくらいに読まされるので(西野はバックヤードを乱雑に並べないが、表立っては見えないので見えるとこの暴力性の中でのセックスとしか読めなくなる)苦痛以外の何者でもなかったのは事実だ。

    最後、攻めの(決して快楽のみではない)エンパワーメントとしての受けを際立たせるために、クーデターを仕掛ける(しかし受けには何も告げぬまま)というシーンがある。これをエンパワーメントと見るには攻めの心境変化によるところが大きいが、単純に受けに惚れたからというのは早急だろう。

    快楽のみで語ることの難しさを(西野は無自覚だとしても)本書のカップルは模索しながら見つけているのではなかろうか。

  • んー、普通?まあ、こんなものかな、的な内容です。

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