- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592876229
感想・レビュー・書評
-
性行為がタブーとなり、すべてが清潔で理性的な世界となった未来。形だけの警察に勤める喜多島は、セックス専用の生き物である「人魚」というものの噂を知る。人を惹きつけるその魔力に彼は…!?
(出版社より)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
BLでSFか~ってちょっとわくわくしたんだけれど、ダメだった。
設定がムリ。
強制搾取装置とか・・・政策とか。
すぺるますぺるまうるせーよ・・・とかwwww -
すごくオーソドックスで、昔からあるようなSF設定なのに、その仔細にわたる状況説明からいきなりストレートな下半身事情とエロスの波状攻撃。かなり印象的な話です。
SFものが好きな人も苦手な人も、ちょっと引いてしまいそうな気がするのは、SFものでありながら実は近親相姦と陵辱がメインディッシュだから。
それがダメって訳じゃないけれど、それを描きたいがためのご都合主義な未来物設定ではないかと、SFが言い訳になってないかと、そこが気になったのは事実。
とにかく、エロは文句なくがっつり、用意されています。扇情的でたっぷり煽られます。かなり濃厚。
さらに気になったのは、攻の言葉使い。場面ごとに極端に変化するのは違和感を感じます。登場時には、警官の規律を遵守する清々しい印象だったのが、人魚の兄を犯すところではオラオラ系になって、最後のHシーンでは甘ったれわんこ。規律を遵守する警官は消滅です。そんなに攻の人格変わったらさすがについていけません。信じられなくなります。
人魚と喜多島の関係もすぐに明白になってしまうし、そこで性への禁忌や羞恥が皆無な世界設定が、萌えと逆方向に発揮されてしまうし。
このあたりが話的にもう少し深く練られていたら、もっと面白くなってた気がします。
核戦争で地球滅亡とエロ祭りをくっつけるのは、安易に扱うと底が透けて見えてしまうので要注意です。
エロ部分だけ独立して考慮して、★はひとつ増えてます。