愛の裁きを受けろ! (白泉社花丸文庫 ひ 5-5)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592876977

作品紹介・あらすじ

タランチュラ出身でハイクラス種屈指の名家に生まれた七雲陶也は、空虚な毎日を送っている大学生。退屈を紛らわすためのクラブ通いにもうんざりしていたある日、陶也はロウクラス種の郁と出会う。カイコガという起源種のせいで口がきけず体も弱い郁は、陶也のことを好きなのだという。大のロウクラス嫌いの陶也は、手ひどく捨ててやるつもりで郁と付き合うことにするが、どんなに邪険に扱っても健気なまなざしを向けてくる郁に、いつしか癒されていることに気づき!?究極の擬人化チックラブストーリー登場。

感想・レビュー・書評

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  • タランチュラ×カイコガ。
    俺様ハイクラスの陶也が病弱ロウクラスの郁を好きになるなんて。
    正直翼に酷いことした陶也を、私は許していないので。素直に読めるか微妙でしたが・・・。命がけの郁の愛が、ダメダメな陶也を更生させる物語、で、泣けた・・・。
    ハイクラスは、ロウクラスを守るために存在するって考えが素敵。

  • ムシシリーズ3作目。こんなん泣いてまうわ。
    余命が残り少ない郁と、ロウクラスを人とも思わない傲慢不遜な陶也のお話。
    前半は、陶也が郁を好きになるまでと、後半はその顛末が描かれましたが、これが泣かされる展開…。
    もう、どれだけの不幸が弱い郁に降りかかってくることか。
    それでも自分の道を進もうとする郁がとにかく健気すぎるのが、涙腺ポイントです。
    話の途中、郁を好きだと自覚した陶也なら、篤郎から郁を守ることができたのでは?と思わないではなかったところもありましたが。
    このカプについては、結ばれたあとの濃密な日々を、心穏やかに過ごして欲しいと願ってしまいます。

  • 愛の巣へ落ちろ!シリーズ3作目
    七雲陶也(ブラジリアンホワイトニー・タランチュラ)×蜂須賀郁(カイコガ)

  • 1作目に出てきた陶也が攻ということで、1作目では相当性格が歪んでいるように感じたのでどうなるのかと思いきや‥‥人って変われるんだな‥‥と。
    喋れない受という設定のBLを(しかも小説で)見るのは初めてだったのですが、2人でカフェで筆談する姿がとても良かったです。
    こういう陶也のようなキャラが郁を愛することによって変化していくというのは好きな設定なうえに描写も丁寧だったのでだからこそ別れのシーンも辛かったです。
    郁が陶也に別れを告げた理由も篤郎のためとか陶也のためとか、人の為に言ったことではなく自分が死んだ後にほっとされたくなかったという「自分の為」であったのが人間らしくて好きです。
    このシリーズ読む度に思いますが2人とも末永く幸せでいて欲しい。

    ただ、この巻だけにおける篤郎が確かに酷いことをしているのに外側から見ていても孤独で可哀想だなと感じてしまいました。私はこのシリーズ10周年記念に色々企画があるということで慌てて1巻から読んでいるので次の巻が篤郎の話だと知ってて読んだのですが、知らずに読んでいたら多分読了後モヤモヤしていただろうなと。

  • シリーズ第3弾、タランチュラ・陶也×カイコガ(蚕の成虫)・郁。『愛の巣〜』でヒールだった陶也のお話、相手の郁はシリーズ中で一番儚い子ですね… 大のロウクラス嫌いの陶也、手酷く捨ててやるつもりで郁と付きあうようになるけど… もう、この作品も泣きましたよ! 郁にとって「死」は身近で、それを抜きに2人の未来を考える事ができない姿が切ないです。それでも最後まで一緒にいる事を決めた2人にまた泣けた… しかし、後半の陶也は別人か!ってぐらい甘くデレていましたね~♡

  • ムシシリーズ3作目。
    タランチュラ・陶也×カイコガ・郁。

    1作、2作ともロウクラス・弱い・健気受と好み設定だったけど3作目はもっともっと弱く、儚い受ときたから
    最初からウルウルo(T^T)o
    しかも、攻が1作目ですっごい嫌な男だった陶也。
    どんな話になるのか不安でもあったけど
    読み始めるとそんな不安も吹っ飛んだ。

    あの嫌な男だった陶也があそこまで変わったのは
    郁のおかげと。
    前半の陶也目線の話で郁と出会って変わっていく陶也、郁に対する気持ち、心が切なく描かれていて涙し、
    後半の郁目線の話では、陶也の事、篤郎の事、自分の短い命に対する郁の気持ちが切々と描かれていて
    またまた涙。

    やっと一緒になれたからたとえ短い時間でも
    幸せになって欲しい。と思った

  • このシリーズはホント泣けますね。 今回はすっごく健気でした!そして痛い!完全にやられてしまった描写が今回あって、 ちょっとこれはキツカッタ! でも懸命に生きている姿がなんともこちらにも力を与えてくれる感じがしますね。 そんな郁と数ヶ月付き合っただけの陶也。彼とであった事で彼の人生も変わっていく。 っていうかこの陶也も1巻で翼に酷いことをした人ですよね!最初はなんとも言えない気持ちはありましたけれど、 郁を思って何年も過ごす彼はすごく良かった!

  • 昆虫シリーズ第3弾です。
    今回は1作目でものっそ嫌な男だったタランチュラと、
    家畜化された唯一の虫であるカイコガのお話です。
    自分一人では生きることも出来ないくらい身体の弱い
    受は、口をきくことが出来ず、すぐに熱を出すし
    転けただけでも歩けなくなってしまうこともあるくらい、
    とにかく弱い種です。
    そんな日々を生きるだけが精一杯で、明日死ぬかもしれない
    という毎日を送る受のことを、うっかり好きになって
    しまう攻という構図。

    勿論、一途にずっと攻のことを大好きだった受を、最初は
    ロウクラスに対する嫌悪もあり(詳細は1作目)、攻めは
    暇つぶしのようにして付き合うんですが、受の健気さに
    絆されて、気がつけば自分が蜘蛛の巣に引っかかっちゃった状態。
    にもかかわらず、紆余曲折あって受に振られ涙涙な展開に
    なった時には思わず、

    攻ざまぁ

    な気持ちになるんですが、とにかく全編通して受けが
    健気で健気で健気で、もう胸がきゅんきゅんします。
    胃の腑がせり上がるような切なさもあり、ことある事に
    命の危険にさらされる姿は、攻じゃなくても庇護良くそそります。

    1作目の攻を見てると、最後の方ではここまでデレたか……
    というくらいの変貌っぷりに、愛は人を変えるもんなのね、
    と胸が温かくなりました。
    一緒にいられる時間は少ないかもしれないけど、幸せになってね。

  • 興津さんがキャスティングされてる小説(スピンオフ)をミーハーで読んだ。話の基本はベタだが二人がケナゲで泣きそうになった。素直になれない俺様を興津さんが演るなんて、わくわくするね!この本もCD作って欲しいけど、受の子が口がきけないということでどうかな・・・聴きたい

  • リアル虫が嫌いなので避けてた作品、そのことを猛烈に反省。
    カイコガの郁が健気で泣ける。弱いけれど強い郁。 陶也じゃなくても心打たれる。 
    この後は本当にいつまでも……少しでも長く幸せな二人の時間が過ごせるといいなと。
    BL読んで号泣とか本当に久しぶりだった。

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