ムシシリーズもついに5作目です。
1作目が出たときには、私自身もここまで息の長いシリーズになるとは思いもしませんでした。
そしてこんなシリーズになってくるとも、思ってもいませんでした。
良くもなく悪くもなく、でも確実に自分の中では勢いの衰えている作品、という印象です。
今作も前作に続き、ハイクラス同士ですが、上位種ハイクラスのオオムラサキ×下位種ハイクラスのナナフシです。
ナナフシって、あれでしょ……理科の教科書とかに出てきた棒みたいな、なんか細いやつ。
その細いやつな受は、もう教科書の説明の通り、擬態することが特徴なので、とにかく目立たないです。
地味です。控えめで健気。そして不憫。
男であったことから家族からも邪険にされ、分かりやすく言えば性転換の治療にも失敗し、絶望の末に全寮制の高等部に進学……と大好き要素もつまりまくりだったんですが、そこまで萌えませんでした。
いや、萌えるには萌えたんですが、主に脇役萌え?
受に纏わり付く双子のゴケグモが可愛くて可愛くて、こっちの恋愛要素が見てみたい(3P以外で)
で、肝心の攻と受ですが、攻はめずらしくさわやか君ですが、寝取り寝取られ体質というオオムラサキの特徴はそのままに、本能に抗えないのどうのと悩んでるところに、地味な受があらわれ……。
レイプしちゃった挙げ句に受の秘密を知ってしまい、責任とって付き合う、結婚もしようか、みたいな感じで攻が暴走気味、まぁ見事に受の心ガン無視というムシシリーズ典型の攻でした。
定番のすれ違いによる両片思いですが、なんでこんな大好き要素なのにそこまで萌えなかったかってと、女体化なんですよ。
私ファンタジー大好きですし、妊娠出産ものも割と平気なんですが、これね、もう完全に女体化前提の話になってて、だったら女の子でいいじゃん、と思ってしまいました。
何か前回も同じような感想言った気がしますが、今後はこの展開で突き進むのかな?
だったら、ムシシリーズじゃなくてムシ妊娠シリーズでいいんじゃ……と、思ってしまうくらい、何だかあまり共感もできず、俯瞰的に遠くから二人を見つめてた印象。
とにかく脇役が光ってます。
ゴケグモ双子に攻の従兄弟と幼なじみ、定番のマヤマヤと澄也。脇の魅力が強すぎて、受かすんでます。
あ、でもそういう性質のムシなので、霞んで正解なのか?
とにかく、もうそろそろ妊娠ネタは満腹かな、と。
女の子の穴まで登場してきて、、何だかす~っと熱が引きました。