日出処の天子 第5巻 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592880554

感想・レビュー・書評

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  • 地獄の近親相姦祭り回だよ!!みんな逃げろ!!!!!
    いや、まあでも刀自古さんのお兄様への…は読者全員が分かってただろうから、その鋼の行動力に目を見張るばかりだよ。複数名の悪漢に乱暴されてもう失うものは何もない女子は何をするか分からんから怖いってか。ヤベーな…。
    それにしても堕胎が凄絶すぎる…。
    それでもお兄様とは…ってのが…地獄だな…って…。

    それに比べて間人媛様と田目王子を見てください。
    このほのぼの義息子×義母を。
    いやまあこれは環境と人柄だな…。

    刀自古さんの捨て身のアタックによって、王子の思念体だけで毛人を襲い受けしにいったシーンがかすむという驚き。
    マジでわりと露骨に合体しに行ってるの凄いよな…。
    それを素直に自分の毛人への愛と欲望だと認めてる王子…。す、すごい…。

  • もっと精神的なものと思いきや、いや精神的なもなのだけど、きちんと?がっつり肉体的というか肉欲込みなんだな。
    そして刀自古ちゃん狂ってる‥‥どうして彼女をここまで‥‥何をした‥‥
    貝鮹姫の立場がとてもかわいそう。というかこの漫画に出てくる女性大体不幸だけれども。
    いやーそしてその刀自古を娶っちゃう厩戸の病み方好きです。

  • 2016.8.13市立図書館 →2021年9月、電書化ときいて大人買い
    厩戸による雨乞いの成功〜布都姫は大王の元へ〜刀自古と厩戸皇子の婚儀、毛人ひたすら苦悩
    全7巻のうちの5巻目は物語が一気に展開、崖っぷちに追い詰められたいろんな一方通行の思いがひたすら切ない。

  • 蘇我への嫌がらせと布都姫見たさに大王が行った雨乞いを王子に妨害され、
    役目を果たせなかった布都姫。 能力が無ければ還俗させられ大王に娶られる。
    姫を救おうとした毛人は王子と人前で対立し、雨乞いを王子がやり直すことに。
    結局は毛人の手助けで雨を呼んだ王子だが、姫を想う毛人の心を読み涙を流す。

     夢殿の中に胎児のように籠りながら、仏とも鬼とも交わらない王子。
    しかし毛人との間に溝を抱えた後は、脆くも隙を見せるようになり、
    長年誤魔化してきた来目王子にさえ家族断裂を悟られてしまう。
    常に他人の目には完璧だった王子に、小さな亀裂が生じ始めていた…

     …この巻では皆が追い詰められ、己を晒し、一線を越えてしまいます。
    毛人と布都姫はお互いの気持ちを確かめ合い、一時だけでも幸せを掴もうとしますが
    刀自古が長年秘めていた毛人への想いを解き放ち、憎まれるのを覚悟で行動に出ます。
    そんな刀自古に共犯感を憶える王子、王子から離れられず自尊心に苦しむ大姫。

  • 友人から借りた。2度目だけど絵も綺麗だしやっぱり面白い。2015.11

  • 北見Tより

  • 話がヤバくなってきた。(私の語彙にヤバいという言葉はないのだが使いたい)

    兄毛人と妹刀自古がそんなことになるなんて。
    昔の話だからとか、真っ暗闇だったんだろうからとか、刀自古はつらい目にあって精神的におかしくなっているんだろうとか、
    いろいろ考えてもそんなことになるなんてわからん。拒絶反応が消せない。

    みんなよってたかって、毛人の幸せを邪魔する。
    毛人もぐずぐずしているから悪い。というかふつうの真面目な人なのだからあれで精一杯、太刀打ちできないのか。それにしても布都姫がかわいそう。

    恋に狂っているよ。みんな。
    鬼にみえる。蛇にみえる。

    とにかく恋は怖い。

    自分の幸せのために人を不幸にしてはいけないと、正論を吐いておこう。

  • 第五巻はまさに衝撃の連続!

    大王の策略で厩戸王子の母穴穂部間人媛は、血はつながらぬが息子に当たる田目王子と再婚。
    厩戸は先の大后である額田部女王の長女菟道貝鮹皇女(大姫)と形ばかりの結婚をし、斎宮を辞任した布都姫は泣く泣く泊瀬部大王の許へ入内する。
    そして、とうとう毛人と厩戸が×××!

    ああダメだ。
    これ以上はさすがに言えない。

    あ〜でも、言いたい。

    ダメダメ、やっぱり言えない。

    …い…言いたい。

    ええい、ままよ!

    毛人はあんな好青年面してるくせに、大姫と結婚前夜の厩戸と×××して、大王に入内する予定の布都姫と隠れて×××するはずが、血の繋がった同母妹の刀自古と×××しちゃうんだよォォォォ!
    そんでもって、刀自古は毛人の○○を△△したまま厩戸と結婚しちゃうんだよォォォォ!(壊れた)

    ふぅ、言ってやったぜ。

    もちろん、厩戸とは「夢」意識の中でのことだったし、刀自古とは布都姫と勘違いしてのことだったんだけど……、おいこら毛人、アンタなんかキャラ変わってないか?と突っ込みたくなる。

    いや、違うか。
    毛人は何にも変わっちゃいない。真面目で、一途で、馬鹿正直で、相変わらずイイヤツだ。ただ、歴史の流れに翻弄されて右往左往しているだけだ。

    本当にキャラが変わって突っ込まれなきゃいけないのは…

    この漫画を読んで翻弄され、こんな文章を書いてる、私だよォォォォ!(また壊れた)

    それにしても、厩戸は本当に「女」がダメだったんだな。

    「わたしはこの世の半分の種族"女"がだめなのだ これはわたしの全ての道に偏頗の影を落としてゆくだろう この弱点この負い目の前にはどういった正当化もいいわけもたたない……」

    大姫と結婚する覚悟を決めたはずなのに、自分の正直な精神(こころ)に従って、宵闇の中、毛人の許へ走っていく厩戸の姿が本当に愉快だ。

    いや、しかし、男同士で×××している場面は見たくなかったはずなのに、アレレ?オカシイナァ?なんか、そんなに嫌じゃなくなってるのは何でだろう…?

  • いやー、毛人と皇子どうなるか楽しみ楽しみ。

  • この表紙が一番好き。少年と青年の狭間の危うい美しさ。
    この世に存在する物語、全ての中で、厩戸が一番愛しい。

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸凉子の作品

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