アラベスク (1) 第1部上 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・マンガ (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592881117

感想・レビュー・書評

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  • この第一部は1971年から1973年に『りぼん』で連載され人気爆発。

    共産主義のソ連が舞台、主人公ノンナはキエフで育ち、レーニングラードバレエ学校(今のワガノワ!)に編入、田舎の小さな町でベテランプリマと出会ったり、モスクワでボリショイとの映画成功、そしてパリオペラ座にも客員としてよばれ、大成功をおさめて、大きな賞をもらいます。

    フィクションなんですが、バレエファンにも歴史ファンにも楽しめる作品です。

    第一巻では草刈民代さんの解説が楽しめます。

  • 普段なじみのない、バレエの世界。舞台がロシアであるというのも珍しい。当時はソ連だけれど。よくよく読み進めていったら、私が生まれる前に書かれた話だった。

  • 「天人唐草」「ところてん」などなど、綺羅星のような情念にまつわる漫画をたくさん創ってくれた作家の、
    しかしバレエ物語だけはどうしても手を出せずにいた。
    特に名作誉れ高い「アラベスク」なのに、どうしても。
    クラシックバレエに大きな興味がなかったせいもあるが、純粋に絵柄の問題でもあった。
    よい意味で独特な絵柄の作家なので、いかにも少女漫画然とした本作の絵柄に抵抗があったのだ。
    以上、言い訳。
    ひたすら後悔するばかりである。

    第1部は王道サクセスストーリー。
    ノンナの役柄は「追う者」である。
    第2部、ノンナは「追われる者」になる。
    ここからが抜群に面白い。
    田舎娘のヴェータに追われ、嫉妬に狂う。
    さらにミロノフをライバル視するエーディク、このふたりが狂言回しになる。
    エーディクは……いい奴だなぁ……。
    (性格としても造詣としても、ミロノフより断然エーディクが好き。
     というより、ミロノフは、辛気臭さを突き抜けてギャグにすら見える。)
    さらに極めつけは、カリンという女性。
    これほどの物を創れる作家は、多くはいない。
    誰かが誰かを見つめている視線を誰かが追っている、というような構図が素晴らしい。
    そして、カーテンのそよぐ……。
    あぁ。
    私の辞書の「アラベスク」という項目に、またも美しい物語が加わった。

  • これが広く読まれたということは、バレエの基礎知識を持っている層は厚いということなのだな。心理描写がよくできているし、バレエを知らない人にも楽しめると思う。
    「コール・ド・バレエ」のことを、「コールド」とか「コール・ド」と言われると大変違和感があるが、それは日本のバレエ界の伝統なのだろうか? cold とか called とか思っている??
    仏語の綴りまで知らなくてよいが、せめて corps の意味ぐらい教えたら、どうだろう?

  • 山岸先生の別の作品を読んでみよう…ということで手に取ったのがこの『アラベスク』。無名のバレリーナ「ノンナ・ペトロワ」が「ユーリ・ミロノフ(先生)」にその才能を見出され、プリマドンナを目指す究極のバレエ漫画である。
    『街場のマンガ論』で内田先生が「大人買いした」と言っていたので、猿真似して大人買いしてみた。
    最初に読んだのが『日出処の天子』という昼ドラ以上に衝撃的な歴史漫画だったせいで、少し警戒しつつ読み始めたのだが、思っていたよりも健全な少女漫画だったので拍子抜けしたというか、ホッとした。
    しかしながら、相変わらず神がかっていて少女漫画の域をはるかに越えているような気がする作品である。

  • バレリーナの社会的地位が高かった旧ソ連でのお話。
    主人公のノンナは、その才能を見出され、世界的プリマへの道を駆け昇っていきます。
    かなり精神的に弱い部分があったけど、いろんな出来事からそれを克服。
    困難を乗り越えるたびに成長していく姿からは学ぶものが多かったです。
    まわりが超一流の世界に入ると、苦労もあるけど成長もするんだね。
    逃げないことが大事なんだなぁ…。

  • 「妖精王」から、ちょっと山岸涼子づいていて、「アラベスク」です。

    実は、もっと硬い絵だったと思ったのですが、読んでみるとそうでもないですね。
    まあ、昔の少女マンガらしく、すごいアゴの人とか出てくるし、みんな派手なんですけどね。

    今、「ダ・ヴィンチ」で連載している「舞姫 テレプシコーラ」とは、全然違うものだと思っていたのですが、けっこう、物語の基本的なところは変わっていないので、ビックリ。

    例えば、お母さんが、バレエの先生とか。お姉ちゃんがいて、そっちの方が才能があると思われているとか、

    もちろん、新作の「舞姫 テレプシコーラ」の方が、心理の深いところがかかれていますし、テーマ的にも、だいぶん違っているのですが……。

    でも、バレエマンガの基本みたいなのは、この頃から、しっかりとあったんだなぁと思いました。

  • 言わずと知れたバレエまんが 文庫本全4冊・1

    やっぱり昔のマンガって 今読んでもイイですよねぇ・・(^O^)/

  • 感想は第一部下巻に。

  • 小学生の頃から成人した今に至るまで
    ずっと読み続けてきた一冊。
    バレリーナを夢見て練習に明け暮れていた幼いころの私には
    この漫画の中で描かれる世界はまさに夢のまた夢。

    ステップのひとつにしろ衣装の作りにしろ
    全てがとても細かくそして忠実に描かれて
    バレエの世界をリアルに表現している。
    しかしそれだけでなくストーリーの素晴らしさがまた魅力。
    読み終えたときに、まるで長編映画でも見ていたかのような
    なんともいえない不思議な感覚になる。
    ここまで完成度の高いバレエ漫画はなかなか、ない。

    とにかく内容を覚えてしまう程、表紙がボロボロになる程繰り返し
    何度読み返しても胸にグッとくる作品である。

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著者プロフィール

1969年、漫画家レビュー。1983年、「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞受賞。2007年、「テレプシコーラ(舞姫)」で第11回手塚治虫文化マンガ大賞受賞。代表作に「アラベスク」「妖精王」など多数。

「2016年 『山岸凉子画集 光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸凉子の作品

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