風と木の詩 第1巻 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592881513

感想・レビュー・書評

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  • 大学生のころ私はただのおたくでした。
    「普通の恋愛ものだなあ」
    と思いました。

    社会人になって腐男子デビューしました。

    読み返して思いました。
    「やおいというのはセルジュとジルベールではない。
     セルジュとパスカルのことだ」

    上記の見解について、さる腐女子の方と意見が一致しました。

    しかし彼女はその先を行っていました。
    「ではセルジュとジルベールというのはなにか。
     あれは百合だ。」

    私が彼女の見解を正確に理解できる日はくるのでしょうか。
    おたくの道とセックスの道は、某ミラクルホールの如くに奥深きものがあります。

  • 1・3・6・9・10(ばらばらにしか揃わないけど、結末まで知ってしまった)

    耽美に関するあらゆる様式美が揃っている。
    っと思ったら、逆に私の知っている様式を形成したのがこの作品てことなんじゃないの?!と気付いて(  Д ) ゚ ゚
    隠すことによって際立たされるエロス。
    革命的。

    っと思ったら割と明らさまに描かれているのですね。それでも体温や体液を連想させないからか、いい意味で生々しさが欠けていると思います。

    不器用すぎる少年たち。いびつに大人になってゆく。

  • ビッチの可愛さを知りました。

  • ジルベール、恐ろしい。
    このような、友情や恋愛の駆け引きは、女性にしかないだろう。新しい世界を見た。

  • 1976年(S51) 週刊少女コミック連載開始、仏寄宿舎学校14才ジルベールとセルジュの衝撃的な男の子同士の少年愛だけではなくブレないストーリーテラー。少女マンガを変えただけではなくBL、腐女子はここからの記念すべき作品らしい。

  • ひさしぶりに読みたくて中古で買った!
    まずは一巻!
    なつかしいよ〜〜!!
    図書館で借りて図書館で読んで号泣したのはいい思い出〜(*´ω`*)

    いよいよ本棚(リアルの)がいっぱいになってきた‥

  • 竹宮恵子先生の名作!

    実は初めて読んでみた~。

    すごいわ~。
    なんてったってこのマンガって70年代に描かれたんでしょ。少女漫画の壁をそりゃぶち破るインパクトだわ!
    もうね、少女漫画じゃなくてフランス文学作品と言っていい内容!
    19世紀の南仏。
    貴族の父親とジプシーの母親の血を引くセルジュが入学したのはラコンブラード学院。
    そこで出会ったのは美しい少年・ジルベール。
    退廃的な生活を送るジルベールに正しい道を教えたいと願うセルジュだが…。

    善と悪
    性のタブー
    心の外と中

    続きが楽しみすぎます!!

  • 竹宮恵子の代表作として人気があるみたいだが、個人的には好みじゃなかった。ほかの作品でも当たりはずれが結構ある印象。

  • 1995年(底本1977年?)刊行。

     本作の本質を理解できるほど、あるいは的確な感想を叙述できるくらいに感受性は鋭くはないのは自覚している。その上でではあるが、本書は、「汚された」との自意識を持ちつつ、人として生きていきたい、その葛藤が生々しく描写される一編と見てみたいところ。

  • これはBLって括りに収まりきらない作品だと思う
    最終巻読んでから一週間は立ち直れなかった

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著者プロフィール

1950年、徳島市に生まれる。徳島大学教育学部中退。68年『リンゴの罪』でデビュー。70年、雑誌連載をきっかけに上京。以後、SF、同性愛、音楽、歴史などを題材に多彩な執筆活動を展開。80年、『風と木の詩(うた)』『地球(テラ)へ…』により第25回小学館漫画賞を受賞。主な作品に『ファラオの墓』『イズァローン伝説』『私を月まで連れてって!』『紅にほふ』『天馬の血族』『マンガ日本の古典 吾妻鏡』などがある。京都精華大学にて2000年~教授就任。14年~18年学長。2014年紫綬褒章受章。

「2021年 『扉はひらく いくたびも 時代の証言者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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