- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592881711
感想・レビュー・書評
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全3巻
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全03巻---1巻にまとめ
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主人公の名前が爵と書いてジャックと読ませて衝撃を受けた。今のとんでも名前をつける親も吃驚だろう…!30年前に成し遂げているのに吃驚です。
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「『妖精王』は、アーサー王伝説ですよ」
「えー、読んだことあると思うけど、そんな話でしたっけ?」
という会話があって、1巻目を読みました。
パン(牧神)の子どものでてくる話ですよねぇ……。
その時点で、覚えているのは、そんなもの。
山岸涼子は、ファンタジーよりも、名作「日出処の天子」のイメージと、あと、あのめちゃくちゃおっかない怪談話ばっかり覚えています。
ということで、読んでみました。
出てきたのは、パンではなくって、ブックというコロポックルの子どもでした。
純粋なファンタシー作品だと思っていたら、北海道という現世とニンフィディアという幻想世界が、二重写しになっているファンタジーでした。
でも、確かに、「摩周湖」を「魔州湖」と読み替えるのには、覚えがあります。
ところどころ、覚えているような気もしますが、ほとんど、はじめて読む本として楽しめました。
出会った時期が、あんまり素直に物語をうけとれなかった時期なのかもしれません。
「月影の窓」のシーンなんて、すごく印象的で、一目見たら忘れないと思うのですが……すっかり、忘れていたようです。
でも、この物語が「アーサー王伝説」と関わりがあるのだということは、言われてみれば、そうかなぁという感じですが、言われなかったら全然気づかなかったと思います。
今の感じとしては、クーフーリンがランスロットで、主人公のジャックがアーサー王ということになるのかな?
なんか、昔、裏切ったみたいなので、グネヴィアも、どっかに出てくるかなぁ?
どっちかというと、このケルトの世界と現世との二重世界は、マリオン・ジマー・ブラットリーの「アヴァロンの霧」のシリーズを思い浮かべました。霧、湖、混ざり合ういろいろな文化の伝説と雰囲気も、なんだか、とってもよく似ています。
そして、「アヴァロンの霧」は、アーサー王のお話なので、その連想で、「妖精王」とアーサー王伝説も繋がったのかな。
そういえば、「アヴァロンの霧」の表紙のイラストは、少女マンガ家が書いていたと思うのですが、誰だったでしょう? -
相変わらずさりげなくしっかりした裏づけのある内容なので、西欧古典ファンタジーの世界観たっぷりです。こういう異世界混交な雰囲気が巧いよなあ。
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現実世界の北海道と、異世界ニンフィディアを行き来するかたちのハイ・ファンタジー。読み始めた時は、現実世界に不思議がすこし混じる感じのを想像してたので、ちょっと意外でした。ファンタジー好きには応えられないファンタジーっぷり!
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山岸凉子にしか描けないファンタジー。和洋折衷もいい所なんだけど、ちゃんとまとまっているのがすごい。
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ファンタジーらしいファンタジーです。ファンタジーの国を救うために主人公が頑張ったりする話です。特に奇抜な展開は見せず、話はサクサクすすみます。読みながら、なぜかネバーエンディングストーリーが思い出されました(ストーリーは違うんですが)。