摩利と新吾: ヴェッテンベルク・バンカランゲン (第8巻) (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592882084

感想・レビュー・書評

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  • 木原敏江の不朽の名作。交わりそうで交わらない、恋愛のようで恋愛とは違う幼馴染みの少年ふたりの成長物語。・・・というのが何も知らない人向けの説明ですが、これじゃ全然!この壮大なスケールの漫画の良さは伝わらないですね(笑)。大正~昭和の激動の時代を生きた日独ハーフの美貌の鷹塔摩利。彼の親友であり密かな恋の相手でもある印南新吾。ある意味究極のファンタジーです。
    木原先生は二人を決して「そういう関係」にしないと決めていたそうな。理由は「対等でなくなってしまうから」。男の友情が至高であるという考えも。・・・昭和の少女マンガの限界かもしれません。

  • まちがいなく、花の24年組のなかでも最高傑作です。
    ポーも風木も、うっかりしたらベルばらも(・・・ベルばらはちょっと・・・)
    ひけをとることはありません。栗本薫を呼んできてください。
    なんつってもう、このマンガのなかのすべての人生に私がどれだけ
    影響を受け、それがこんにちまでつづいていることか。
    当時は紫乃さんがうるわしくて夢中だったのですが、年とると
    夢殿さんになりますね。これを読まずして
    ボーイズラブとかなんとか語っちゃだめですよ、皆さん。

  • 母親の本棚から取って30年前に読んだのにまだ印象的なシーンが多いマンガ。

    文庫版でオチと外伝の入ったものですが、ストーリーの最後に顔とその後を列挙していく手法は多分自分はこれが初だったのでめちゃくちゃ印象深い上に、その淡々とした描き方で泣ける。もちろんそれまでの積み重ねがあっての描き方なんだけども。

    そして何より外伝。別の単行本が出てて、そちらを読んだんだけど、そちらの印象が鮮烈過ぎて読みた過ぎてもっかい買い直したという。

    中身の説明はしませんが、単行本の題名(ユンタームアリー)がメインのキーになってるのが切ない。そしてヒロインの涙(泣き顔とは書きたくないアップのアレ)。
    いまだに彼女の決め台詞も覚えている(てか割と時々思い出して自分に言い聞かせたりしている。読めば絶対このセリフだ!ってわかります)。あれはカッコ良すぎる‥。

    それまでの7巻分読んだ前提で、最高におすすめ。

  • ウ~ン、今全編読み終わりました。
    なんだか自分まで旧制高校の猛者連の一員だった気分で
    懐かしく、愛おしく、切ないです。

    この作品を最初に読み始めた時は
    旧制高校を舞台に、バンカラ学園コメディ?
    スパイスに主人公たちの恋の行方?
    何故か卒業までで読むのを中断、何十年か振りに
    続きを入手して読みだすと・・・・・ショック!

    ヨーロッパ留学編から
    内容が凄いヘビーに!
    軽い気持ちで読み始めて、特に摩利にドンドン
    感情移入しちゃうと苦しくなっちゃうと思う。

    時たま挿入される
    嘗ての同窓生一同の場面に一息つけました。

    ある意味、予想を完全に覆された作品でした。


    ところで、
    篝が初登場する回で、道場のおみきどっくりを
    わざと壊しちゃうシーンがあるんすが、あれって
    ラストを予見?してたのかなぁ。
    (だって、2ついっぺんに壊さなくても
    片方だけでも十分嫌がらせにはなったと思うんだけど・・・)

    でも、
    この作品に出合えて良かった!
    この作品を書いてくれてありがとう!
    少女漫画の名作の1つだと思います。

  • (2010-02-05L)

  • 少女漫画で一番好きです。

  • ドジ様の代表作でございます。
    心優しき野蛮人たちの、愛と青春の物語。
    時代というものを、ただの背景にするのではなくキャラクターの生き様に取り入れる姿勢が、私が24年組の中で一番doji様が好きな所以かもしれない。
    二人の男性の人生を書いた物語ですから、ハッピーだのアンハッピーだののエンドとは無縁です。
    終わりまで。ただそれだけ。

  • まちがいなく、花の24年組のなかでも最高傑作です。
    ポーも風木も、うっかりしたらベルばらも(・・・ベルばらはちょっと・・・)
    ひけをとることはありません。栗本薫を呼んできてください。
    なんつってもう、このマンガのなかのすべての人生に私がどれだけ
    影響を受け、それがこんにちまでつづいていることか。
    当時は紫乃さんがうるわしくて夢中だったのですが、年とると
    夢殿さんになりますね。これを読まずして
    ボーイズラブとかなんとか語っちゃだめですよ、皆さん。

  • 旧制高校ものはいいなあ…
    dojiさまと心優しき野蛮人たちに敬礼

  • 好きな作品なんですが、作者の摩利萌えが時々鼻につくというか…

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著者プロフィール

木原敏江

1948年(昭和23年)、東京生まれ。1969年「別冊マーガレット」に掲載された『こっち向いてママ!』でデビュー。77年、旧制高等学校に通うふたりの少年を描いた『摩利と新吾』を発表する。この作品は、その後7年間にわたって描き継がれ、明治末から大正、昭和と、三つの時代を舞台に展開する一大大河ロマンに結実した。84年『桜の森の桜の闇』『とりかえばや異聞』の発表で始まった連作「夢の碑」シリーズも、97年まで執筆が続いた大作。85年、同シリーズにより第30回小学館漫画賞を受賞。『アンジェリク』『大江山花伝』『紫子―ゆかりこ―』は宝塚歌劇団で舞台化された。そのほかの作品に『どうしたのデイジー?』『エメラルドの海賊』『銀河荘なの!』『天まであがれ!』『杖と翼』などがある。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典28 雨月物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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