はみだしっ子 第1巻 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1996年3月1日発売)
4.10
  • (93)
  • (31)
  • (67)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 435
感想 : 52
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592882114

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • はみ出しっ子 は、大好きだった、想い出深い作品です。阪神大震災時、多くの本や漫画と共に、なくしてしまいました。もう一度、読み返したい。

  • 東京駅の丸善で注目作品扱いされてたので購入。こんな名作を今までしらなかったなんて、漫画好きとしてはずかしすぎる。児童福祉に明るい方はみなさんご存知なんだろうか、この漫画。
    小さなコマの一瞬の子供たちの表情や、ひとつひとつのセリフにまで、何度もはっとさせられた。子供を持つことの意味を考えはじめ、その流れで自然と他人の子供や世界の子供が置かれた環境に目がいくようになってきたこの時期に出会えてよかった。

    「ぼくたちの為のティーカップはなく、僕たちには手紙も来ない
    気付くと笑いも忘れてじっとしている」
    笑顔、空元気、おふざけ、悪態、反抗・・・いろんなやり方で寂しさとか辛さを耐えようとする子供の、そのなけなしの強さに甘えてはいけないんだと、何よりも自分を大事にすることが上手な大人は忘れてしまう。ということを忘れないように。

  • 最初は小さな短編のような形のスタートですが、それぞれが枝葉となって複雑に絡み合い、一つのストーリーへつながってゆきます。

    10代で出会った当初は、私には難解でよくわからない所が多々…。
    ところがこの4人のキャラクターと、その「よくわからなさ」と「深さ」に惹かれて何度も読み返すことに。
    そのたびに、あらたな発見のある作品となりました。

    『少女マンガ』のカテゴリーの中だけに収めてしまうのは、もったいない気がします。

  • 人生の一冊。
    本当に愛してくれる人を探しに4人は彷徨うが物語は思いもよらぬ方向へ。
    自分自身を真っ直ぐ見つめようとする

    番外編「愛しのオフィーリア」が本当に大好き。

  • ずっと気になってて、やっと読みました。親に愛されなかった子たちの話は色々読んだけど、この作品はこう育ったからこうなったっていうのがわかりやすく描かれているなと思った。

  • *再再々・・・読(電書

  • ウェット。展開的な読ませ方ではなく、あたら濃密な心情描写によってはみだしっ子四人組の関係や歴について描写されている。

  • 頭がぐらぐらする、そんな衝撃。
    今まで自分が読んできた漫画は何だったのかと…
    「もういい!やめて!」と思わずにはいられないほどに突きつけられるそれぞれのキャラクターの過去、容赦のない現実。
    それでもページをめくる手は止められないという…
    まだ読み始めたばかりですが、四人の未来に少しでも明るい光が差し込みますように。それを願うばかりです。

  • 彼らはみな親の「愛」を知らないこども。
    どこかにいる愛してくれる人(恋人)を探して彷徨う。
    ファンタジーのはずなのに、超リアル!理論的で、哲学的!なれど かわいくって・悲しくて・楽しくって、せつなくて・・。
    この作品の何が凄いかなんて残念ながら1言じゃ言い表せない!詳しくは↓で!!
    http://edoga.blog22.fc2.com/blog-entry-14.html

  • 人との繋がり方、信じること愛すること、他人と自分、人の善悪、真実、正義とは…etc 私たちに様々な問いを投げかけてくる。グレアムの、あの理屈を並べまくる台詞もかなり好き。一度じゃ理解しきれない。深すぎる作品。
    理解しきれなかったことがわかったときに、自分の中で何かが変わる気が、新しい扉が開ける気がするのです。今はまだそれが何かはわからないけれど、この登場人物と共に追い求めるところにこのはみだしっ子という作品の魅力があるのではと思いました。

    四人みんな大好きですが…終盤になるにつれグレアムへの愛しさが募りました。 彼の、真実を、本当を追い求めようとするところに共感して…
    アンジーが一番お気に入りです。

    何回でも読んで、自分の中の答えを出したい。

全52件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

三原順(みはら じゅん)
マンガ家。本名・鈴木順子。1952年10月7日札幌に生まれる。1973年、「別冊マーガレット」掲載の「ぼくらのお見合い」でデビュー。1975年から1981年にわたり「花とゆめ」で連載された『はみだしっ子』シリーズによって熱狂的支持層を獲得、以降もセルフマーダー・シリーズ、『X Day』、『ムーン・ライティング』シリーズ等の名作・傑作で読者に感銘を与え続ける。1995年3月20日、病気のため42歳で死去。

「2019年 『かくれちゃったのだぁれだ 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三原順の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×