鏡花夢幻 (白泉社文庫 は 3-3)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 236
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883371

作品紹介・あらすじ

播州姫路・白鷺城の見事で優美な大天守。人が踏み入る事のない最上部には美しい魔が棲むという─。『天守物語』他、『夜叉ヶ池』『海神別荘』泉鏡花の三大戯曲の夢幻的世界を流麗に描いた傑作集。 2000年6月刊。

感想・レビュー・書評

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  • お引っ越しの息抜き第二弾。
    泉鏡花を読みたいと思いつつなかなか読めなかったので、大好きな波津さんがコミック化しているのをこれ幸いと積んでいた一冊。

    姫路っ子なので「天守物語」と、舞台で観た「夜叉ヶ池」は話を知っていたけれど、「海神別荘」はタイトルも知らなかった。
    こちらもまた、恐ろしくもロマンティック。
    どのお話も夢幻という言葉がぴったり。

    波津さんの美しい絵はきっと鏡花の世界を存分に描いているんだろうなと原作未読ながらも確信。
    やっぱり原作もいつかは読まなきゃ。

  • 美麗な筆致で泉鏡花の世界観がよく表現されている。
    鏡花の一連の戯曲シリーズはここから嵌った。

  • 原作を読んだ後こちらを読むと素晴らしい。

  • 若かりし日に挫折した鏡花を漫画で。
    うん、すごい幻想耽美だ。

  •   泉鏡花作品は舞台、映画にしたらおもしろい。では原作は?
     これは結構むづかしい。
     若い頃、泉鏡花作品を坂東玉三郎で映画化した「夜叉ヶ池」で、玉三郎と泉鏡花に出会い、心がざわめいた。
     原作に出会い、むづかしいな~と思っていたとき、YHSの「天守物語」に出会い、またときめいた。この世界は美しい。ただただ美しい…。
     そして、この文庫コミックに出会いその世界の表現者に出会えたとおもった。波津作品はどれも幽玄で美しいと思う。愛読書。

  • 波津さんの絵の、泉鏡花にぴったりなことと言ったら!ぞくっとくるような切れ長の目、美しい鏡花の日本語をそのまま絵に写し取っている

  • 泉鏡花の三大戯曲『天守物語』『夜叉ヶ池』『海神別荘』の夢幻的世界を流麗に描いた傑作作品集、という売り文句に惹かれて購入・・・しかも古本屋さんでA^-^;
    いや、しかし、これはいい出会いでした。物語そのものや日本語の美しさが、陰のある美しい絵でよく再現されているんじゃないかと思います。泉鏡花って敷居が高いような気がして読んだことがなかったのですが、これを機に読んでみたくなりました。

  • 中古で見かけて、思わず買った本。
    泉鏡花を知って、読んで、理解できなくて唸ってた時に出会った。

    丁寧なイラストで描かれており、分かりやすかったです。
    原作を読んだらきっとまた違うんだろうなと。

    「天守物語」など比較的有名な話ばかりなので、「原作を読むほどでもないけど、話は知りたい」という人にはお薦めです。

  • ワタクシが所蔵・拝読したのは大きい判のものですが、本当に美しい。美しいしか出てまいりません。

  • 20-9(2008-2)
    泉鏡花という名前は興味を持って知っているけれど読んだことがないっと言う状態で、手にしました。絵とストーリーがあっているというか・・・とてもいい感じでよかったです。原作もチャンスがあったら・・・っと思いました。

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著者プロフィール

(はつ・あきこ)1959年、石川県生まれ、在住。81年、「波の挽歌」でデビュー。著書に『雨柳堂夢咄』『幻想綺帖』『女神さまと私』『レディ シノワズリ』『ふるぎぬや紋様帳』『お嬢様のお気に入り』、「うるわしの英国」シリーズ、「波津彬子選集」シリーズ(『鏡花夢幻』『牡丹灯籠』『燕雀庵夜咄』『秋霖の忌』)など多数。画業40周年を越えてなお、少女漫画界の第一線にて作品を発表し続けている。

「2021年 『幻妖能楽集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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