- Amazon.co.jp ・マンガ (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592883562
感想・レビュー・書評
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「四月怪談」に限らず、大島弓子について。
大島弓子を知る以前・以後、と人生をわけることができるぐらい大きな出会い。
高校生のころ、初めて手に取ったのは「毎日が夏休み」。
このなんともうらやましいタイトル。
自信がもてない自分に、それでも大丈夫と言ってくれた気がした。
話ももとより、印象的なフレーズ、エピソードも心に残る。
太陽の下で文字を読んだ後、他に目を向けたときの、あのチカチカとする感覚。
屋内で冷たいデザートをたらふく食べた後、
太陽の下にでたときの、あのさらに体が満たされる感覚。
そういったものをマンガにしてくれる。
そんな感覚は自分だけじゃないんだ、と安心させてくれる。
日々の笑いや愚痴など、よしなしごとをしゃべる友達ではないけど、
いざというときにどっしりと励ましてくれる友達。
それが私にとっての大島弓子だと今は思っている。
『前途は洋々としてブルー』なんて、今ピッタリ。
(「庭はみどり川はブルー」でのフレーズ)
もちろん「四月怪談」のステキな話。
霊に「一緒に生きよう!」って、言える主人公に拍手。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何のために生きていくのだろう、生き返ってなんになるんだろう。
1度死んだ主人公は生き返らなくてもいい、命をあげると気軽に言ったりします。
ストーリーとは関係ない木の上に座ってる女の子の描かれたラストシーンが後を引きます。 -
絵と台詞、そしてモノローグが生み出す繊細な世界観、作品の底に漂うほの暗く冷たい空気、その中心に灯る熱。現代の少女漫画には見られないエッセンスが凝縮されている。『ローズティーセレモニー』が特に好き。涙が出た。エリュアールの詩集を探して『リベルテ』の全文を読んで、また少し、泣いてしまった。
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この人の描く世界は、会話に趣があって、いとをかし、の世界。
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表題作は、涙が出ました。
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「雛菊物語」