ロングロングケーキ (白泉社文庫)

著者 : 大島弓子

• 白泉社 (1999年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[yukopantsさんの感想 · 2014年6月16日]

大学時代から私の周りのインテリジェンスな人たちは一様に漫画を愛していることが多く、本作も友達が教えてくれた。
文学的で哲学的で美しい童話のようでもあって、ぐっと引き込まれた。登場人物がみんなべらぼうにかわいいし、ピュアで、愛しい。それからちょっとＳＦチックな雰囲気もある不思議な世界観。一度では理解しきれないので、手許に置いて生涯に渡って何度でも読み返したいなあと思った。

[猫丸(nyancomaru)さん · 2014/07/07]

少女マンガを初めて読んだのは高校に入ってから、、、美術部の先輩から、たくさん少女マンガを借りました。その中で一番性に合ったのが大島弓子だったかも(猫好きだからだけじゃなく)。。。先輩と出会わなければ、萩尾望都や岡田史子、山岸凉子との出会いは、もっと遅くなったかも、、、

[yukopantsさん · 2014/08/07]

猫丸さん
すてきな漫画チョイスですね。
しかし私は岡田史子も山岸凉子も知りませんでした。読んでみたい…！

[猫武炸成さんの感想 · 2023年10月25日]

ｶﾊﾞｰﾃﾞｻﾞｲﾝ/三枝泰之+Drawing Sense "LUNACY"

[morino-yukakoさんの感想 · 2020年1月27日]

意図せず、生きることについて考えさせられる本を手にしています。
わたしも、自然の一部だと、もう少しで思えそう。

[ブクブク交換＠ますく堂さんの感想 · 2019年10月20日]

リリース：盛人さん（たま屋）

[もーゆうさんの感想 · 2016年7月23日]

物語はどれも結構シュールなのに、この方の描く世界に変な暗さは感じられず、惹き込まれました。
ほんわかしてるというかなんというか。

[knkt09222さんの感想 · 2016年7月14日]

「庭はみどり川はブルー」を白眉とするように、
やはりジェントル・ゴースト・ストーリーがすばらしい。
「秋日子かく語りき」も同様。

あとがき漫画の「くそ度胸だね」には笑った。

[ありえへんさんの感想 · 2012年7月10日]

夢の中へー行ってみたいと思いませんかー

[ph6030jpさんの感想 · 2012年7月1日]

ちょっとSFっぽい６つの作品集。夢と現実を浮遊するような不思議な世界観が楽しめた。どれもすばらしいけど、表題作と「ジギタリス」が特に好き。予知夢とか宇宙人とか憑依とか飽きさせない内容に満足。

[深川夏眠さんの感想 · 2011年12月13日]

イチ押しは「庭はみどり川はブルー」（1987年）。
死ぬに死なれぬ魂が生者の身体に入って……
というパターンのお話は多々あると思うけど、
本来自分のものではない肉体を動かそうとしても
思うに任せず歯痒くてイライラするとか、
最終的にはやっぱり成仏する方向で、
束の間、二人分の精神が
ごにょごにょと入り混じる感じになりつつ、
気づいたときには切り離されていて、
結局、死者は彼岸へ消えていくという――。
分離のタイミングは、
遺された側（＝身体の持ち主）が、
亡くなった人の死を現実として受け入れた時点、
なんですね。
成仏できない死者の妄執を描きながら、実は、
その死を納得できずにいた家族に気持ちの整理がついて、
ずっと掴んでいたスカートか、エプロンか、
そういったものの裾を放した瞬間、
別れが訪れる……という物語。

[いなかみそさんの感想 · 2011年11月8日]

私も宇さんと暮らしたい。

著者プロフィール

栃木県生まれ。短大在学中に『ポーラの涙』でデビュー。昭和53年より「月刊ララ」に掲載された『綿の国星』は、独特の豊かな感性で描かれ、大きな反響を呼ぶ。『ミモザ館でつかまえて』『夏のおわりのト短調』『パスカルの群』など著書多数。

「2011年 『グーグーだって猫である６』 で使われていた紹介文から引用しています。」