サバの秋の夜長 (白泉社文庫)

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  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592883609

感想・レビュー・書評

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  • 自分の周りを取り囲む、生き物達の事を。

    私は普段、どう感じていたんだっけな…、
    と、思いをフト、巡らせたくなってしまった。

    飛びまわるハエ。
    うごうごと蠢く毛虫。
    また、ごみ収集場に集まっているカラス。

    嫌。
    気持悪い。
    不快~~~


    すーっと庭を通り過ぎてく猫がいる。

    可愛い!^^♪と、一瞬思うだけ。

    昆虫、害虫、動物、ヒト以外のあらゆる生き物…

    は、完璧に切り離され居るんだな、と、気付いたつまらない世界感。


    『サバ』とは著者が飼っている猫ちゃんの事だ。

    著者が振り回した(感性)と言う名の魔法の杖は、
    あらゆる生き物を擬人化し、
    見えにくかった世界のいちぶをちょっと傾けてくれた。

    『サバ』が知ってる、家の中で一番心地よい場所が
    そこに現れた様なぽかぽかコミック♪

  • 『鼻声って自分じゃないみたい 電話してみっかな』『ええあたし コーヒーのむとてきめんに肯定的になってしまうんです』『あんたのためにということばは いつ いかなる時も美しくない』素晴らしいなあ。

  • この漫画は子どもの頃にちらっと読んだことがあるんだけど、謎な漫画だった…。
    猫との暮らしを描いたエッセイ漫画のようだけど、なぜ猫が猫耳つきの人間になっているのか? この擬人化猫は実在するのか? 作者の妄想…ではないよね…という感じで。
    『綿の国星』を先に知っていれば、そういう表現なんだなあとわかるけど、当時は知らなかったので、本当に謎だった…。

    猫だけじゃなくて他の生き物も擬人化されてて、ハエやノミまで人になってる! ノミ取りのところは若干覚えてました。 でも全体の話は忘れてた。こういう話だったのか~。ラストがなんか良かった…。

    猫の名前はサバといって、サバがかわいい。子猫時代のサバもかわいい。そして、日々の暮らしが良い。
    吉祥寺で猫と二人暮らし(擬人化されてるせいか、一人と一匹というより二人という感じがする)って、いいなあと思う漫画です。

  • 大島さんのサバとの暮らしを覗き見ているような、大島さんと長電話でもしているかのような親近感をもった。ノミの呪いの結末が面白かった。4歳の時から何度となく読み返している。これからも読み返すであろう、実家のようなマンガ。

  • 25時間生活、不思議だけど憧れる!
    自分のうまくいかないと時期、その解消法を探す、楽しさ

  • グッド

  • MOTOさんよりきっかけいただき本棚登録。
    ありがとうございます♪

  • やっぱり私はグーグーよりこっちが好きだなあ。なんでだろ。サバはもうあの姿でしかイメージできない。実際はどんな猫だったんだろうな。冒頭でいきなり五位鷺まで擬人化されていて(!)あらためて大島先生の発想のすごさに感じ入る。ノミのポーレットとミシェールがあまりにも可愛い。

  • しみじみする漫画。一人と一匹の静かな生活。いつかネコと暮らしたい。そして先輩にあやかりサバと名付けるんだ。

  • 擬人化っておもしろいなー

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著者プロフィール

栃木県生まれ。短大在学中に『ポーラの涙』でデビュー。昭和53年より「月刊ララ」に掲載された『綿の国星』は、独特の豊かな感性で描かれ、大きな反響を呼ぶ。『ミモザ館でつかまえて』『夏のおわりのト短調』『パスカルの群』など著書多数。

「2011年 『グーグーだって猫である6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大島弓子の作品

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