- Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592886082
感想・レビュー・書評
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昔、途中まで読んだものの、入院したり何だりで、最終巻まで追えなかった物語を今頃やっと入手。当時は単行本でしたが、今回は文庫版を読みました。
喜多さんの作品、最初に手に取ったのは絵柄が琴線に触れてでした。さらっと描かれたように見えて繊細で透明感があって、涼やかなのに温かい。ベタ誉めですが、今見ても好きだなぁと思います。
ストーリーもさらりと涼しくて、読み終えて残るものは温かい、そんな気がします。
空の帝国は、オリジナルとクローン、という題材としては新鮮味はないのかな、そんな設定で始まる物語。でもクローンである主人公ローズの、自分を探し求めて確認したい渇望、オリジナルである帝イデアへの葛藤、周りのひとたちへの想い、そんな感情が真摯に迫ってきて、読みながら時々つらくなるくらい。
昔読んでそのことはわかっていたので3巻セットで買ってから読みはじめるまで実はけっこう時間が経っていました。読みはじめたら懐かしさと、それ以上に鮮やかに展開するローズたちの人間模様に巻き込まれる感じで読了。
伯爵が好きです。女の子はリリカかな~やっぱり。喜多さんの描かれる女の子は粋で、かつ意気がいいなー(駄洒落ではなく)。
巻末描きおろしは絵柄がまるくなっててちょっと驚きました(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「西暦2500年代、初めて世界を統一した人間がいた。名はイデア。彼が支配した数年、世界は平和だった。しかし、突然のあっけない彼の死によって世界は混乱する。イデア復活を望む大臣達は、王宮科学者の英里にイデアの複製(クローン)を依頼するが、クローン技術が未熟なために英里はそれを断る。そんな時、彼は怪我をした少年を街で保護する。その少年はイデアにそっくりで、記憶を失っていた……。」
「花とゆめ」(白泉社)および「花とゆめプラネット増刊」(同じく白泉社)において1993年から1997年まで連載された。全40話(番外編、短編含む)。 -
混乱の世界を統一していた帝王イデアが急死・・・
王のクローンである少年ローズが帝王の変わりに選ばれたのだが・・・
絵が透明感あってやさしいかんじ。
文庫で3巻完結済 -
全3巻(文庫)
星4.5
昔読んで大好きだったんです。ものすごく好きでした。友達に紹介されて、好きになって、全巻そろえたんですから。そして・・・文庫になって書下ろしがあると聞いて、コミックで全巻持っているのにもかかわらず、文庫版も買ってしまいました。
今読んでもやっぱりいいですね。初めて読んだ時と同じ感動はないけれど、やっぱりいいと思います。未熟さゆえの未完成さが、この作品をものすごくいい作品にしていると思います。リリカが大好き。昔の絵のリリカが特に可愛いくって。ローズも好きです、もちろん。葛藤がいいなと思います。クローンゆえかもしれませんが、それは、実は、普通に生まれてきた私(私達?)にも当てはまると思ったのです。英里もいいですね。傷つく英里の場面の英里が、すき。彼女の作品は、全体にいいキャラが多いですね。あーそれにしても、リリカの、あの手袋の秘密が気になって、気になって、仕方がありません。
この頃の作品って、この人のこの作品に限らず、SFチックで、ファンタジーちっくで、かつ勢いがあっていいなぁと思いました。 -
右目が好き。
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小学生のころ読んだ第1話が鮮烈だった。「帝王イデアがあなたに似ているのよ」1話でリリカが叫んだこの言葉が、物語の主題のような気がする。作者の描く独特の絵柄で表現される世界観、「ロシアンルーレット。死ぬか帝王か」言葉のセンスも好き。
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約10年ぶりに読み直し。面白いなあ!軽く、本当に軽くBLっぽいものを匂わせるようなのもいい。女の子はみんな活きがいいしな!文庫版描き下ろしはローズもリリカも英里までもが幼くなってて驚いた。
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「そらのていこく」と勘違いして古本屋で買った本。短期連載であちこちの雑誌に載せていたらしく、話が繋がらないところがたまにある。でもなんとなく好きで全巻持っている。
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その巨大な帝国はカリスマ的な存在の皇帝によって治められていた。
けれど、皇帝は突然亡くなってしまう。
主人公は、皇帝のクローン「ローズ」
自分はオリジナルの皇帝とは違う、自分は自分だというローズ。
しかし彼はオリジナルである彼の事を何も知らない・・・。
コミックス版は全7巻、文庫版は全3巻 -
イラスト自体はお世辞にも美麗とは言いがたいですが
ストーリーが素晴らしいです!
何年経っても大好きな漫画の1つです。
何度読んでも泣ける…!