月刊1年2組 (白泉社文庫 く 3-6)

著者 :
  • 白泉社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592886143

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  • いつも喧嘩ばかりのナオヤに告白できずに中学卒業を迎えた葵。無事同じ高校の同じクラスになるが、うじうじが続く...と思いきや急転直下、告白、振られ保留...と宙ぶらりん。ひみつの犬神くんのドーベルマン譲司の飼い主の少年の恋や葵の友人が園芸に嵌ったきっかけ、歯の浮くようなせりふを垂れ流す芦屋、温厚だけどパニックになると暴言を吐くえんちゃん、など個性豊かなクラスメイト達のどたばたコメディー。

    といっても、クラスの大半の人間はモブで主に葵とナオヤの恋愛が中心。つい憎まれ口を利いちゃう二人の子供っぽい関係は意外性がなくて、芸のない感じが他の桑田作品に比べてあんまり面白くなかったかも。芦屋の存在が救いかな。動物に変身したり霊が見えたりしないし、考えなしの普通の少年ナオヤと不器用でフラレ女でかわいそうなはずなのになんかそう見えない葵のカップルはクラスメイトが言うように「やっぱりな、ケッ意外性がねぇな」という感想に尽きる気も。
    もう一本は恥ずかしい魔法少女になって異星の王子様である地味な乾物屋の先輩を一方的に守るお話。

    どっちも桑田節は健在だけどちょっと物足りなかったかも。もっと色んなクラスメイトの話が読みたかった。

  • 好きな人の前だとつい口からぽんぽん憎まれ口ばっかり言って素直になれない女の子の片思い奮闘ストーリー…と言って間違いじゃないはずなのに、なんだろうこの違和感…(笑)
    ヒロインの葵ちゃんが、明るくってわがままでしかし意外なほど冷静に自己分析をしていたりするのが好きです。応援したくなる気持ちもほんとなのに、たぶん半分くらいは「次は何をやらかすんだ」と笑って見ているあなおそろしや。相変わらずいとおしいばかりのどうでもいいネタが!元気をためる袋が半透明なのとか、年の数だけハツカダイコン添えとか、も〜大好き。あと、個人的に芦屋くんが好きです。とっても変なのに切ないって反則だ…。

  • ははは!ダイスキだわくわたん。ベタなんですよね話自体は。中学時代のケンカ友達?ナオヤの事が好きな葵。高校生になり再び同じクラスになって新しい仲間も出来た。ちょっとは進展するか!?(笑)

  • おおお。この微妙な感じがたまらないのは桑田乃梨子のせいか、わたしに問題があるからなのか。出会えてよかったこの1冊。

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