- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593505401
作品紹介・あらすじ
お父さんのクローゼットで見つけた、赤いリボンのついた箱。あのなかには、なにが入っているんだろう?おもちゃ?チョコレート?スケートぐつ?それともパズル?アーサーくんがもらった大切なものとは…。イラストレーター、デザイナーとして活躍する、ボブ・ギルの傑作絵本。
感想・レビュー・書評
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ビナード氏の名前に惹かれて手に取りました。えーっ、そんなオチですか。まぁ…主人公の男の子は充分幸せを感じられたからこその行動と思えば、納得できるかな…。うーん、でもなんかちょっと偽善っぽく思えてしまうのは、私がひねくれているからか(笑)。
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この話を笑って読めるときの自分は心が穏やか
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アメリカンでシンプルな絵が素敵。
膨らみに膨らんでいく想像が楽しくて、それがあっさりと終わるオチはなかなかの驚き。 -
「たべたリンゴよりも、
あたえたリンゴのほうが
あとあじがいい」
なるほど… -
すごいな。
俺にはできない行動だ。 -
思い描くプレゼントが1ページにつき1つ描かれていてとっても楽しい!ラストは評価が分かれると思う。子どもは満足できないかも。
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お父さんのクローゼットの中にプレゼントの箱がある。
誕生日も近いし、僕へのプレゼントに違いない、と中身をいろいろと想像する男の子。
最後は、めぐまれない子供のためにゲームやおもちゃを譲ってくれないかというボランティアの人が来たときに、男の子は自らそのプレゼントの箱を持ってきて差し出す。
もしかしたら、男の子のためのものじゃないかも知れないのに…?
と思うのだけれど、中身をいろいろと想像するのは楽しいだろう。
最後、何が入っているか分らないプレゼントをあげてしまう(悪い意味ではない)発想は日本人にはなさそう。 -
[墨田区図書館]
ちょっとアーサーの想像ページが長すぎるけど、啓蒙的なメッセージも含んだ、優しい心になれる本です。
4歳の息子も、ずーっと続いた想像の後の展開で、アーサーが何をどうするのか、正しく推測できたけど、自らが同じような気持ちで共感できたかは、、、どうかな??何しろ自分は何もあげないって言ってたもんね。
それでもこの展開を理解できるようになったことにびっくり。アーサーほどでなくても、同じような人になれるといいね。
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[2021年12月追記]
「この本をかくして」のレビューを再考した際にその本もアーサー・ビナードが共著となっていることに初めて気づいて再度ビナード関連の本の履歴を見直し。すると、以前「ドームがたり」と「さがしています」でアーサー・ビナードを認識した際にひとしきり彼について調べたことが、レビューのどこにも書き留められていないことに気づいた。当時はまだ、半分他人への紹介文という位置づけでレビューを書いていたからかも。
そして今回再度彼の著作などをみていくと、エリック・カールの絵本の翻訳など、本来"詩人"と定義される彼が多くの翻訳も手掛けていることを再認識。数年前に課題図書となっていた、「なずずこのっぺ?」も彼の翻訳だったんだ!当初彼を認識した切り口から"戦争関係"のイメージが強く、実際今回のきっかけとなった「この本をかくして」も戦争関連の話だったけれど、子供向けの絵本、そして意味だけでなく"音(擬音表現や繰り返し表現)"に優れた翻訳まで手掛ける方だったんだな。更に、2019年に7年がかりで紙芝居も完成させていることも判明。丸木夫妻の「原爆の図」という屏風スタイルの大きな何枚もの絵の部分部分から、"サイボウ(細胞)"の声をすくい取り、神秘的な生物という立ち位置のネコの視点を借りて綴る、紙芝居(詳細は下記リンクを)。これまで以上に彼とその著に対する関心が高まった。
https://kokocara.pal-system.co.jp/2019/07/01/small-voice-arthur-binard/ -
この絵本、子どもよりも大人向きで、大人が読んだほうがいいかもしれません。たぶん、幼児には意味をよく理解できないと思います。
大人として読むと・・・ほろりとさせられる内容です。
他人に対して、少し優しくなれるかもしれません(1日だけですが・・・)。
終わり方は、文章、絵と、共に良かったです。 -
アーサーは、お父さんのクローゼットをのぞいてみました。たなのうえに赤いリボンのついたはこをみつけました。きっとぼくのバースデープレゼントだ! アーサーは中に入っているものをいろいろ想像してみました。ケーキかな、おもちゃかな、絵の具セットとか、パソコンかも? ところが、あしたがたんじょうび、という日にボランティアの女の人がたずねてきました…。
ちょっと大人がホロリとするおはなし。子どもはちょっとびっくり、がっかりかも。でも、いやな気持じゃないんだなあ。