おじいちゃんのコート

  • ほるぷ出版
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593505791

作品紹介・あらすじ

おじいちゃんの人生に寄りそって、大切に、大切に、大切にされた一着のコート。はさみでチョキチョキ、ミシンでカタカタ、針でチクチクぬったらば、コートから上着になり、上着からベストになり、最後には……。

感想・レビュー・書評

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  • 「おじいさんならできる」と一緒に紹介されていた絵本。ストーリーはかなりかぶっていて、仕立て屋になった移民のお爺さんが、お気に入りのコートをずっと着て、ボロくなったらベストにし、それもボロくなったらネクタイにし、それもボロくなったら孫のおもちゃにし…最後はネズミの巣になったっていうお話です。
    「おじいさんならできる」の場合は、最初から孫のために作ったんだけど、こちらはお爺さん本人が若いころ、自分のために作ったものを、結婚するときに着ていて、次に子どもができたとき、孫ができた時…というふうに、年を重ね、愛する人ができ、子どもや孫との思い出が積み重なっていくと同時に、モノにも魂が宿されているような感じがして素敵です。
    この絵本は最後のページに「作者の言葉」と「画家の言葉」が紹介されていて、ヨーロッパからアメリカに、身一つで渡ってきて、物を大切にし、慈しんできた人々に言及していて、それも非常に興味深かったです。

  • おじいちゃんは生まれた国からアメリカに渡ってきた。
    仕立て屋さんになって、おばあちゃんと会って、結婚式に自分のコートを作った。

    いつでもどこでもどんな時も着ていた大切な大切なコート。
    月日が経ちコートはボロボロに。
    そこでおじいちゃんは仕事にかかる。
    切られて縫われた大切なコートは、大切な上着になった。

    いつでもどこでもどんな時も着ていた大切な大切な上着。
    月日が経ち上着はボロボロに。
    そこでおじいちゃんは仕事にかかる。
    切られて縫われた大切な上着は…。

    おじいちゃんの、そして子孫たちの人生に添い続けた大切なコートと大切な想い。

  • おじいちゃんは昔、アメリカへ単身やってきた
    おじいちゃんは仕立て屋になりおばあちゃんと結婚
    素敵なコートをこしらえた
    お気に入りのコートを毎日着ているうちに、コートはボロボロに
    おじいちゃんは大丈夫なところから上着をリメイク
    お気に入りの上着を着ているうちにまたボロボロに,,,
    どんどんリメイクされます
    イデイッシュ語の民謡を元につくられたお話

    読み聞かせ時間は6分くらいです
    裏表紙にはクッキーの作り方も載ってます
    食べるのが難しそう

  • モノにあふれるこの世の中、一つのものをこんなにも大切に使えることは素晴らしいです。
    最後はこのお話だけが残りました。

    子供目線では、コートが短くなってベストになって次は何になるかななんて話ながら読みました。

    若いおじいちゃんが、どんどんおじいちゃんになり
    娘は大きくなり
    孫が産まれて、最後孫のおもちゃに

  • おじいちゃんのコートが、家族のライフスタイルとともに歳を経て、姿を変えていく様が、本当にハートフルです。

    最初図書館で借りて、子供に読み聞かせをしてましたが、なんともハートフルで涙が出てしまいました。

    本当に大切にしたい一冊でした。

  • 図書館本。私の選定本。本の選定は背伸びし過ぎないように、と思っている。本に多く触れて読むことに抵抗はなくなっている長女だけど、精神はいま6歳。だから、6歳の世界観も大切にして欲しいと思って絵本も積極的に母は選定しています。

  • 2023.11.1 4-3

  • 2023.11.01 4-3

  • 「おじいちゃんの人生に寄りそって、大切に、大切に、大切にされた一着のコート。はさみでチョキチョキ、ミシンでカタカタ、針でチクチクぬったらば、コートから上着になり、上着からベストになり、最後には……。」

  • 2023年2月15日(水)朝学
    4年B組
    実際に着て行ったおじいちゃんのコートが、絵本に出て来るコートに似ていて、お話の雰囲気作りになりました。
    少しゆっくり読んだので、最初は若い青年だった主人公がおじいちゃんへと変化していく様子に絵を見ていて気づいたようで、「絵が変わっとる」と教えてくれる子もいました。
    「さて、おじいちゃんは どうしたでしょう?」という繰り返しの問いに、慣れてくると声も返って来ました。
    最後に紹介した、裏表紙に書かれているクッキー作りの話も、興味を持って聞いてくれていました。
    (読み手:H)


    2022年12月7日(水)朝学
    6年A組
    口頭で、藤田浩子さんの『コートのおはなし』を披露したあとに、アメリカへ渡った移民の話を少しして、このお話はいろんな絵本にもなっていることを伝えました。
    こちらの絵本は私が話したのと少し違う部分があるので、教室に置いていって読んでもらうことにしました。
    『コートのおはなし』の紙も一緒に渡したので、みんなで楽しんでくれるといいなと思います。
    (読み手:M)

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著者プロフィール

米国フロリダ州生まれ。オハイオ州立マイアミ大学を卒業後、株式仲買人になるが、本当にやりたいことをしようと仕事を辞めて教師になる。教室で本の力に気づき、教員を続けながら子どもの本を書いた。1980年に”Hush Up!”でデビュー。

「2015年 『おじいちゃんのコート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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