もみの木

  • ほるぷ出版
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  • / ISBN・EAN: 9784593521128

感想・レビュー・書評

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  • いつだって、気がついたときにはもう遅い。

  • 最後は薪になるもみの木。
    森でしあわせだった時はそのしあわせに気づかず、クリスマスの素敵さの興奮は一夜で終わり、あとはひとりぼっちで淋しく思い出だけを胸に過ごして終わる。最後の文章「しあわせはおしまい、ついでにお話もおしまい、どんなお話もいつかおしまい!」はどんな解釈を求めているのだろう。それとも解釈なんて野暮で、悲しい音楽みたいにその美しさに心を沿わせて味わうものだろうか。
    このお話の美しさは、都会に憧れる少年のように実体がわからない虚飾なものに憧れる純粋な「憧れの心」そして願いが叶うが叶った直後の落胆という「陶酔のち絶望」、最後に余韻で思い出の光、というところか。
    アンデルセンらしい悲しいお話、最後に薪がくべられてパチパチいうのはもみの木がクリスマスの夜を思い出していました、というのは結構好きだ。それは心から美しいと思った。

  • か、かなしすぎません?

  • 挿絵がとても素敵でクリスマスにぴったりの本と思い話の内容を知らずに図書館で借りてみました。4歳の息子に読んであげたら「かわいそうだー。このお話もうやだ」と号泣していました。

    「あるお母さんの物語」でも号泣した息子。悲しい結末が多いアンデルセンの物語を読んであげるのはまだ早いのかも。

  • 読んだのがちょうどクリスマスシーズン、子どもはツリーの木をじっと見つめていました。

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著者プロフィール

デンマークのオーデンセに生まれる。父親の影響で本や芝居に関心を寄せるようになる。 14歳でコペンハーゲンに出る。30歳で出版した小説『即興詩人』が出世作となり、 各国に名声が広がる。32歳で「人魚姫」を含む第三童話集を刊行し、以降は近代童話の確立者として世界で認められた。

「2023年 『アンデルセンの童話1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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