英国情報局秘密組織チェラブ Mission1

  • ほるぷ出版
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593533916

感想・レビュー・書評

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  • チェラブは英国情報局の裏の組織。スパイとして動くエージェントはなんと子ども!
    スパイといえば、自分の心を殺してミッションにあたり、失敗すれば死や拷問が…というイメージでした。
    子どもが扱いを受けるのか心配でしたが、全くそんなことはありませんでした。
    身寄りがなく、そのままの生活では少年院行きになりそうな劣悪な環境から、最高の施設&教育を提供され、ミッションは身の安全を第一に考えられながら進行されます。
    子どもたちは、訓練によって自信を持ち、いい教育を受けて、お先真っ暗だったはずなのに未来に希望を抱けるようになり、明るい顔も見せていてホッとしました。
    とは言え、訓練は過酷で、ミッションは危険なこともありハラハラドキドキします!
    施設は夢のような場所だし、個性的な教官たちもいて、スパイ版ハリーポッターだなと思いました。
    大ベストセラーなのもうなずけます。子どもは絶対こういうの好き。
    そして私もすごく楽しみました。シリーズの続きを読むのが楽しみ。

  • 子ども版ハードボイルド。
    読みながら、ホントに大丈夫なの?死なない⁉︎などとハラハラしてしまうほど、容赦ない感じ。
    刺激が欲しい思春期のお子さんに!

  • だいっっすきです!
    本が好きになったきっかけです、
    小学生の時何度も何度も読んでて、特にMISSION1は何回読んだか分からないくらい読みました、、
    スパイ系好きな子におすすめです!
    大人向けではないかも

  • 四年生の三男がはまっているシリーズ。3巻までを読んだのは少し前だけど、記録しておきます。普段漫画しか読まない子だったのに、暇さえあれば読んでいます。

  • 私立探偵だった著者が「読みたい本がない」という甥っ子のために書き始めたシリーズ。
    読み始めはなかなか進まなかったが、主人公がエージェントとして鍛え上げられていくにつれて目が離せなくなる。
    17歳以下の子どもたちがエージェントとして活躍する。

  • 身寄りをなくした子供がチェラブという機関に入ってスパイとして悪事を暴くお話です。作品は長いですしシリーズ本ですが次がどんどん見たくなる本です!是非是非おススメします!

  • 文句なしに面白い。
    スリリングな展開に一気読み。
    シリーズ化していて、主人公だけでなく周辺の登場人物にもスポットが当てられているのが良い。ロゴマークを配した表紙もおしゃれ。
    この本を見ると装丁も大事だよなあと思う。

  • 【外国 物語】おもしろい。小学高学年からとくにおすすめ♩

  • 相当めちゃくちゃですが、面白い!

  • くっそかわい気のないガキどもがめっちゃかっこよく活躍しちゃう物語シリーズ。

    はっきりいって、PTA系の保護者には目くじらたてられて、「こんな有害図書、子どもには見せられません!!」なんて、言われちゃうと思う。

    けど、なかなかどうして、こういうものこそ、子どもは読むといいと思う。



    大人には大人の欲があるように、子どもには子どもの欲がある。言い分もある。

    大人がどんなに子どもにピュアで居て欲しいって思っていたって、子どもは現実から沢山のことを学んでいく。

    どんなにピーターラビットの世界が素晴らしくたって、その子の現実がピーターラビットの世界じゃなければ、子どもは自分が見た現実をなんと解釈すればいいのだろう。

    この作品をあっさりと切り捨てられるとすれば、過酷な現実と向き合わざるを得なかった子どもは自分の頭の中にある「子ども」と違うからなんだろう。



    かといって、私は不良ヤクザバイオレンスものが現実の一部だと推奨するタイプじゃない。

    良し悪し感じながらもこの本のレビューを書こうと思ったのにいくつか理由がある。



    一つには、大人が義務教育課程で一切触れない、社会問題とその構造を多く取り上げていること。

    環境問題と、それに取り組む人たちが暴力で解決しようとする経緯。(善いことと言われることに取り組んでいるはずの人たちがなぜ暴力に解決の道を見出すのか)

    今なお数は減らないどころか、巧妙になっていく奴隷制度、人身売買の内情。(他国から誘拐売買され、国に保護されても、難民受け入れを望まない国民の声に押されて、他国に強制送還。またそこで誘拐売買されるという構造)

    ドラッグを巡る抗争と、それを糧に生きていこうとする若者たち。

    テレビの向こうにも出てこないけれど、確かにあるだろうこの世界の現実の一つを、とても丁寧に描いているし、ひとつひとつの善悪は判断しにくく、自分で考えるしかない作りになっている。

    けど、重苦しくなくて、軽快愉快、ハラハラどきどきなんだよ。



    もう一つ、とても大切なのは、チェラブ内の大人たちは概ね寛容でいい倫理観を持っていて、それ故、子どもたちは一人の人間としての思考、判断を求められているということ。

    この日本のように、「子どもに見せたくない◯◯ランキング」なんて、子どもの権利を侵害したりしない。

    守るのと、自由を奪うのは違うからね。

    もちろん、善くないことをしたときの大人たちの対応は毅然としていてとても厳しい。



    はっきりいって、子どもたちの浅はかな軽口には閉口するし、浮き足立った恋愛観なんてさっぱり分からない。

    だから、これこそまさにガキというものさ、と言われると、別のタイプのガキもいるよ、と言い返すと思う。

    けど、やるときゃやってくれるし、思いやりが欠けるのが行き過ぎれば、コミュニティ内でそれなりの対応を受けて反省させられるっていう、自浄作用が働いている。

    だから、概ね、悪くないんじゃないかと思う。



    このシリーズ、エピソードは一冊毎に完結はしているけれども、子どもの成長は一冊毎に区切られているわけじゃない。

    8巻まで読んだけど、現実と同じように、私達と同じように、彼らが年を重ねる速度で成長していっているのが感じられる。



    児童文学って、基本、大人が子どもに伝えたいことを、ちょっと子ども目線にあわせて書かれていると思うんだけど、この作品は100%子どものために書かれていると思う。

    大人の説教なんてウンザリしているガキにうってつけ。

    今まで大人が「子どものために」って言って想定してきた子どもとは別のタイプの子ども、つまり思い通りにならないガキにいい気がする。

    大人が目を向けなかった、そんなガキに、大切なことを伝えていると思う。



    と書きつつ、作者はもっとシンプルな気持ちで書いている気がするし、私自身がちょっと色々考えすぎている気がするけど、つまりは、誰かに勧めるに値する気がしている。

    けど、パッと見の印象だけでよくあるバイオレンスカッケーものカテゴリーになったらやだなと思って長々書いてしまった。



    ちなみに私が気に入っているのは、話の終わりに後日談をきっちり書いているところ。

    メインメンバーだけじゃなく、「この人その後どうしたんだろう?」という疑問にしっかり答えてくれている。

    その辺が、どんな隅っこの役でも一人ひとりの人生を大切に描いているな〜と感心している。



    最後に、例え話でピーターラビットを持ちだしてしまったけれど、私はあの世界観も大好きだし、決して否定的に持ちだしたわけではない事を書いておきます。

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著者プロフィール

1972年、英国のロンドン生まれ。私立探偵として活躍していたが、「読みたい本がない」というおいっ子の不満を聞いてこのチェラブシリーズを書いた。シリーズ最初の本『スカウト』は、イギリスの子どもたちが選ぶチルドレンズ・ブック賞ほか、多くの賞を獲得し、シリーズ合わせて英国国内だけで80万部、14もの賞をとるベストセラーに。13年間、探偵の仕事をつづけたのち、現在はロンドンで作家業に専念している。

「2014年 『Mission10:リスク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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