英国情報局秘密組織チェラブ Mission8

  • ほるぷ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593534647

作品紹介・あらすじ

英国情報局の裏の組織、CHERUB(チェラブ)は、17歳以下の子どもが活躍する極秘のスパイ機関。そのチェラブのエージェント、ガブリエルが、ミッション中に大けがを負った。凶悪な犯罪組織スラッシャーボーイズの内情をさぐる任務に出ていたおり、ギャング同士の争いに巻きこまれてしまったのだ。麻薬をめぐり始まったこのギャング戦争をしずめるため、ジェームズは、危険な組織にもぐりこむことに…。私立探偵が読書ぎらいのおいっ子のために書いた英国でベストセラーのスパイ・アクションシリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • なんだか本当のギャングの話になってきちゃった。
    ちょっとハードボイルド過ぎるんじゃないかしらん
    エスカレートしたゴールにはジェームズの死しか見えないのだけど
    後味がどんどん悪くなって、世界は変わらないっていう悲しみが増すようになった
    リアルすぎるのかも。

  • Mission8ギャング戦争。原題は Mad Dogs~ローレンは,勤務中に飲酒していた鬼教官のラージから偽証を強要され,真実を口にするとミートボールを殺すと脅され,カイルに相談を持ちかけた。ジェームズの潜入捜査で逮捕された麻薬王・キース・ムーアなき後のルートンは,ジャマイカ系のメジャー・ディー率いるスラッシャーボーイズがコカイン・ビジネスを仕切り,不良グループ・ランツがその利益を掠めようと襲い,ムーアの腹心だったサーシャ・トンプソンのマッド・ドッグスがあらゆる犯罪に手を染めるギャング戦争が展開されている。マイケルとガブリエルのカップルはディーに取り入り,大きな取引にも遣われるようになったが,1kgのコカインをカフェに運ぶ午前中の仕事に違和感を持った。公園の管理事務所から出てくると,自転車に乗ったランツが追って来た。何とか逃げようとするが,歩道に出てきた自動車に横からぶつかったガブリエルは,腹と背中を刺され重傷を負った。その頃,ジェームズはマレーシアで基礎トレーニングの補助教官を務め,スカイダイビングの着地で足首を折った女子に付き添うために帰国した。サーシャの所にキースの息子であるジュニアが出入りしていることを掴んだチュラブは,ジェームズを送り込むことを決定し,相棒は格闘技の達人・ブルースだ。出発前に,ラージの養女を誘惑して写真を撮る役割をこなし,逆上したラージはアスカー家に押し入ってミートボールを殺害しようとして,再びローレンにスコップに殴られ,警報で駆けつけたザーラは辞表を出す様に迫った。サーシャはなるべく目立たない仕事をこなし,麻薬の利益をディーから掠め取る作戦を展開していて,ランツに情報を流している。同時にマッドドッグスというサッカークラブのオーナーであり,ブルースの抜群のテクニックが目に留まり,大きな仕事にジェームズとブルースを遣う様になった。ハードフロントと呼ばれるコカイン販売所を見張る役だが,大量に入荷したコカインとそれを買いに来る犯罪組織のもたらす大金を同時に奪う作戦だというのは実行されて初めて分かった事だった。ディーはマッドドッグスに復讐するため,練習中のサッカーグランドに車で乗り込み,選手や審判を車で撥ね,銃を乱射し,クラブハウスに放火した。人の被害は小さかったが,襲撃を恐れて人はクラブから遠離った。それでも練習に通うジェームズは怪我を装ってサーシャの自宅に潜り込み,一人で家にいた娘を引き留めておいて,ブルースが書斎を捜索した。引き出しの奥にしまわれていた携帯電話の通話記録は,日に一度,ディーの会計担当シメオンと連絡をとっていることを告げていた。ディーは死んだ仲間の仇を討つため,一人の居所を突きとめ脅しつけ,仲間7人の名前を吐かせ,次々に殺害していく。ギャング戦争は熾烈を極め,ミッションが中止になるかも知れない。一網打尽を狙って,ディーの大きな取引をサーシャに狙わせるための情報をシメオンからサーシャに流させる。食用油が密閉されたドラム缶にコカインを隠して運ばれる倉庫を襲撃させ,一方で襲撃の計画をディーにも流して,警察が両者を捕まえる計画だ。マイクは倉庫の上で見張りの役につくが,襲撃してきたのは不良グループのランツ。プラスチック爆弾も使われる。サーシャは警察を倉庫に引きつけ,ルートン空港にやってくる特別便で運ばれてくるイラク派遣米軍の給料を狙っていた~大した悪党はサーシャだ。ジェームズの卒業までは残り2年,まだ続くね。それにしても英国は病んでいる

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著者プロフィール

1972年、英国のロンドン生まれ。私立探偵として活躍していたが、「読みたい本がない」というおいっ子の不満を聞いてこのチェラブシリーズを書いた。シリーズ最初の本『スカウト』は、イギリスの子どもたちが選ぶチルドレンズ・ブック賞ほか、多くの賞を獲得し、シリーズ合わせて英国国内だけで80万部、14もの賞をとるベストセラーに。13年間、探偵の仕事をつづけたのち、現在はロンドンで作家業に専念している。

「2014年 『Mission10:リスク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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